Yuki

商社。トレーディングと事業会社を通して、素材の最適な流通を。必要な素材を必要なところに…

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商社。トレーディングと事業会社を通して、素材の最適な流通を。必要な素材を必要なところに。大学は経済学とディベート。政治・経済・社会のトピックを中心に書いています。趣味で投資・資産運用、トレーニングについてもたまに呟きます。

最近の記事

終わりのない危機はない。感染症も株価も歴史を振り返る。

連日の新型コロナウイルス関連報道。 関東圏では今週末に不要不急の往来・外出などの自粛が要請されるなど、状況悪化が報じられています。 在宅勤務を続けている企業も多く、長いところならでしたら1か月近く。ニュースを見る時間、考える時間が増えれば不安な気持ちも膨らみがち。 株価も激しい値動きの中、日経平均もわずか2か月で30%程度下落。 気持ちが沈んでしまって、不安に駆られている人も多いんじゃないでしょうか。 しかし、不安というのはモノゴトを、更に悪い方向へと導いてしまいま

    • モノゴトを見るときはハード面とソフト面で

      新型コロナウイルスの影響で 今週から在宅勤務(リモートワーク)となり、 2日目が終わりました。 前回の記事で書いた通り、 せっかく在宅勤務をするので 「悪しき慣習を変えられる可能性」と 「変化によって起こりうる弊害」 をできる限り気付くべく過ごしています。 今日は、気付きを探す中で、 モノゴトをハード面とソフト面の両面から見ると頭の整理がしやすい と改めて感じたので、その点をまとめます。 1. ハード面とソフト面とは簡単に言ってしまえば、 ハード面:形ある要素 ソフト

      • リモートワーク期間中にやるべきこと:壮大な社会実験の気付きをメモしよう

        新型コロナウイルスの影響が広がる中で、政府からは大規模イベント自粛要請、小中高の休校要請、企業へも協力要請が出されましたね。 世間は毎日新型コロナウイルスの話題で持ちきり、未知の感染症に対する不安が蔓延しています。 その環境下、企業も続々と原則在宅勤務を決め、商社も多くの企業が在宅勤務(リモートワーク)を決断、公表しています。 私も明日から原則、在宅勤務となりました。 突然のことで戸惑っている方も多いと思いますが、せっかくの機会ですので、このリモートワーク期間中にやるべ

        • 点と点をつなぎあわせたその先に / それぞれにとってのシナジー

          Yukiです。 今日はシナジーについて考えてみたいと思います。 商社ではトレーディングと事業投資の二軸でビジネスモデルが語られることが多いと思います。 トレーディングとは、貿易などで需要と供給のマッチング、金融機能などを提供し、取引仲介を行うことです。 総合商社に於いてはその主業務は子会社や関連会社に移管されていることが多いです。 しかしながら、トレーディングは多様且つ世界中の産業の企業との接点を持つことができる、いわば事業の基礎造りと言えると思います。 トレーディン

        終わりのない危機はない。感染症も株価も歴史を振り返る。

        • モノゴトを見るときはハード面とソフト面で

        • リモートワーク期間中にやるべきこと:壮大な社会実験の気付きをメモしよう

        • 点と点をつなぎあわせたその先に / それぞれにとってのシナジー

          働くということ~ベーシックインカム

          Yukiです。 前回の記事では、「デジタルトランスフォーメーション」が加速するこれからの時代ではテクノロジーによる破壊的な変革「デジタル・ディスラプション」により50%以上の職が失われるという、英オックスフォード大学 マイケル・A・オズボーン准教授「未来の雇用」の衝撃的な予測について触れました。 今回はそのような「AIによる雇用の危機」が迫っている中で、活発に議論されている「ベーシックインカム」について触れてみたいと思います。 ベーシックインカムとは、国が「全ての人」に

          働くということ~ベーシックインカム

          みんなの自分ごとデジタルトランスフォーメーション

          Yukiです。 さて、最近どこでも様々なメディアでGoogle・Amazon・Facebook・Apple、いわゆるGAFAのことを聞かない日はないほど、世界の経済・産業界はGAFAの話題で持ちきりです。 そんな米国勢GAFAに対抗する、中国勢BAT (Baidu、Alibaba、Tencent)の勢いもすさまじく、米中でのデジタルを含めた覇権争いが米中貿易戦争の背後にあることを強く感じさせられます。 詳細はここでは触れませんが、そんなITの巨人たちによって小売・自動車

          みんなの自分ごとデジタルトランスフォーメーション

          感情の経済学-景気心理説

          Yukiです。 消費増税もあり、2019年9~12月期GDP年率換算6.3%減となりました。2020年1~3月期GDPも新型コロナウイルスニュースの感染拡大もあり、日経新聞集計民間予測値平均が平均0.5%増、2019年10~12月期から2四半期連続でのマイナス成長も懸念されるとのこと目にしました。 そんな成長減速の中で、自分は勿論、このところ会社、業界、社会もどことなく暗い気持ちになっているなと感じている今日この頃でしたが、以下面白い記事を見つけました。 RIETI -

          感情の経済学-景気心理説

          情報の洪水を泳ぐ、クリティカル・シンキング

          Yukiです。 日々生きていると本当に色んな情報に触れるようになりました。 SNS、ブログ、動画、メール、インターネット、テレビ、新聞、ラジオ…… 様々な情報源からの情報の量が増加するにつれ、人々は単にそれらを消費するだけでなく、編集者や情報収集者などとしても関与するようになってきています。 私もその1人としてこうしてnoteで投稿しているわけですが。 このような状態は情報過多、情報オーバーロード、情報の洪水なんて言われたりします。この概念が一般化されたのは実は最近

          情報の洪水を泳ぐ、クリティカル・シンキング

          自己紹介とnoteを始めた理由

          Yukiです。 自己紹介をまだしていなかったので、投稿させて貰います。 年齢はいつの間にか31歳。 生まれは大阪、育ちは和歌山、大学から上京し、慶應義塾大学経済学部に進学。 大学では公共経済学、特に税制、選挙制度について研究しました。経済学は今の考え方の基礎になっていると思います。 その傍ら、東京タワーの近くの主に外国人向けサービスアパートメントで深夜フロント業務(接客・事務処理・朝食準備など)のアルバイトをしていました。今思えば夜勤で体力的に辛

          自己紹介とnoteを始めた理由

          意思決定は論理と感情の交わったもの

          Yukiです。 前回は意思決定において、後々検証可能な客観性を担保するために、ディベート思考を取り入れる方法について書きました。 「客観性」を持った「最善解」を見つけるためには意識的に反対の視点をぶつけて比較する方法でしたね。 今回はこのディベート思考を繰り返していくとぶち当たるであろう感情的な視点、「価値観」の問題についてシェアしたいと思います。 意思決定をする際には、どうしても感情的な思考が排除できない、寧ろしてはいけない部分があります。 それはあ

          意思決定は論理と感情の交わったもの

          決められる人になろう!

          Yukiです。 さて、言うまでもなく、この世の中は不確実なことだらけですね。そんな中でも毎日決めなければいけないことがいっぱい。組織や社会で立場が上になるほど意思決定を繰り返す日々ですよね。 商社の貿易取引の不確実性でいうとまず、市況リスク。市況の動きは基本は需給ですが、市況は商品、為替、海運など多面的に、また時に足元のコロナウイルスの影響のように全く予想外の要因で動いたりします。加えて輸送中の貨物の事故のリスク、商品のメーカー納期遅延・契約不履行リスク、取引先信

          決められる人になろう!

          得意なことやればいいじゃん

          Yukiです。 米国トランプ大統領就任に端を発して、米中貿易戦争に代表される自国中心主義、保護貿易が世界に広がっています。 商社で日々貿易をしている私としても保護貿易で大きな逆風を受けています。 でも国単位の通商政策は私個人がどうこう言ってもトランプ大統領の政策を変えられるようなレベルの話ではないので、厳しい環境の中ですが文句もほどほどに、変化に対応しながら頑張っていくしかないですね。 ただ、何故このような保護貿易の台頭が政治的に認められていったのでしょうか

          得意なことやればいいじゃん