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モノゴトを見るときはハード面とソフト面で

新型コロナウイルスの影響で
今週から在宅勤務(リモートワーク)となり、
2日目が終わりました。

前回の記事で書いた通り、
せっかく在宅勤務をするので
「悪しき慣習を変えられる可能性」と
「変化によって起こりうる弊害」
をできる限り気付くべく過ごしています。

今日は、気付きを探す中で、
モノゴトをハード面とソフト面の両面から見ると頭の整理がしやすい
と改めて感じたので、その点をまとめます。

1. ハード面とソフト面とは

簡単に言ってしまえば、

ハード面:形ある要素
ソフト面:形のない要素

です。

英語ではTangible ElementsとIntangible Elementsと言われたりします。

厳密な定義はなく、その場、文脈、環境で意味するところが異なります。
例を挙げると、こんな感じです。

ハード面:建物・施設、設備、機械、機器、道具
ソフト面:考える力、考え方、モチベーション、知識、ルール、技術

厳密に「何がハード面なのかソフトなのか」
を追求することに特に意味はないので、
なんとなく頭の整理ができれば十分です。

2. 使いどころ

何かの計画、準備、実行、改善、
いろんな行動をとる上で
「あ、そういえばハード面、ソフト面の両面考えられているかな」
といった具合に
自分のモノゴトの見方にモレがないかどうか
確かめるために使えます。

世の中には色んなフレームワークがありますが、
2つの面から考えるだけなので
単純で覚えやすいため使いやすいです。

例えば在宅勤務で不便を感じた時に、
どうしてもハード面の不足に目が行きがちです。
クラウド環境がないから
自宅で会社のファイルを参照できない、
家のネット環境が悪い、
メール・電話しかツールがなくて
意思疎通が取りにくい、
などです。

そんなときに、
ハード面とソフト面の両面から
見る習慣がついていると、
ソフト面での課題として、
「これまでの業務が実は無駄が多いのでは?」、
「会社に長くいる方がいいというのが問題では?」
といったことにまで考えが及ぶようになります。

3. ポイント

ハード面とソフト面の両面から
モノゴトを見られるようになったら、
次のポイントは

「今、ハード面とソフト面のどちらに重点を置くべきか見極める」

ということです。

※あくまで「重点」を置くだけなので、モレなく両面にアプローチをすることは必要なので注意して下さい。

重点を置くためにはそれぞれの面の以下の特徴を捉える必要があります。

ハード面:短期的な課題解決、準備、改善などの際に重点を置くべき面
ソフト面:中長期的な変革の際に重点を置くべき面

そもそもハード面がないと、
目の前で目的としている行動がとれない、
ということになりかねません。

またハード面のシステムで
制限を付けたり、ガイドをつければ
ソフト面、人間の知識や経験がなくても
目の前の成果はもたらせます

目の前の短期的な課題をクリアするためには
まずはハード面からのアプローチに重点を置くべきです。

ただし、ハード面のみでソフト面がなければ
中長期的な変革はできません。
同じ場所で、同じもので同じことをしていて、
人間に考える力も、技術も考え方も育てなければ
現状からの変革は何もないのです。

ハード面がある程度揃ったら、今度はソフト面に
重点を移していかなければならないのです。

どうでしょう、
ハード面とソフト面の両面から見ると頭の整理がしやすい
と思って頂けましたでしょうか。

是非試してみてください。


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