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意思決定は論理と感情の交わったもの

Yukiです。

前回は意思決定において、後々検証可能な客観性を担保するために、ディベート思考を取り入れる方法について書きました。

「客観性」を持った「最善解」を見つけるためには意識的に反対の視点をぶつけて比較する方法でしたね。

今回はこのディベート思考を繰り返していくとぶち当たるであろう感情的な視点、「価値観」の問題についてシェアしたいと思います。

意思決定をする際には、どうしても感情的な思考が排除できない、寧ろしてはいけない部分があります。
それはあるプランを採ったときに起こるメリット・デメリットそれぞれの重要性(インパクト)をどのように捉えるか、という部分です。

ディベート思考では、あるプランを採ったときに起こるメリット・デメリットの確からしさ、量的なインパクトの大きさは客観性を持って検証できますが、異なるメリット・デメリットを質的にどう重みをつけて判断するのか、結構難しい問題です。

お金、自由、公平性のように、何を重要視するかは人によって違いますよね。また何を重要視するかは、多様な価値観に触れることで人生において変わっていくものと思います。

いくらある行動/プランの利点の確からしさ、量的なインパクトの大きさを客観性を持って確認できても、その行動/プランで影響を受ける人たちにとっては価値観の違いから全体としてマイナスの面の深刻さが大きいことなんて往々にしてあります。

例えば、身近なイメージでいうと、良かれと思って(ご年配の方の身体を労って)、電車で席を譲ったのに、相手は老人扱いされて尊厳が傷ついたと怒ってしまう、とかです。

この価値観の違いを全て把握して、みんなが納得する意思決定をすることは、正直かなり難しい、というか無理じゃないかなと感じることもあります。

ただ、少しでも皆のためになる意思決定のために、いろんな人に会いそういった価値観の違いがあることを改めて知っていくことがまずは大事と思います。意思決定の際にはその多様な価値観の人たちそれぞれにできるだけ配慮して、例えば起こりうるマイナス面を別の策でフォローしてあげるなんてことを心がければ、より良い世の中になるんじゃないかなーと思っています。

まず目の前の人に共感を示すことからやってみませんか?

元・国連難民高等弁務官の緒方貞子さんの言葉を借りると「熱い心と、冷たい頭を持て」です!

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