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遊布野ユフ
2021年6月27日 19:08
いちばんの忙しい土曜午前の仕事を終えてヘロヘロと帰宅、した私の目の前に現れたのは、輝くばかりのだいだい、白、赤の刺身の柵たちと、それを彩る緑の紫蘇だった。「姉、今日のお昼は庭で豪勢に行こう」「お…おお…神よ…!」思わずとる祈りのポーズ。そこへ差しのべられる手。「1,000円」お、おお、うん。あそっちか。そんな感じで突如、ごちそうパーティが出現することになったのだ。妹が海鮮丼
2021年4月1日 20:24
「いつもの風景」がさくら色に色づくこの季節は楽しい。毎日目の端に映っている景色は、さし色ひとつでここまで変わるのだなあ、と神秘すら感じる。そんな感じなので、私は昔から、桜を見るためにどこか名所へ行こう、というよりは、近所の桜綺麗スポットを見つけて「こんなところにも!」と楽しむ派である。そのおかげで、変わらず桜の季節を楽しめている。3月最後の2人とも家にいる火曜日。今日はお花見と決めて
2021年6月3日 20:56
風が吹いている。そりゃあもう、すごく吹いている。いきものがかりの曲ではない。私は風の吹き荒ぶ中、庭のプランターの前に立っている。なんでこんな日に私はオクラの苗を植えているのだろう。私は去年と同じくピーマンを植えたかったけど、妹がオクラがいいというのでオクラを買ってきた。すでに雲行きはなんだか怪しかったけど、明日が雨だから仕方がない。雨の中で植えるよりはいいだろう。まず、先住の住人