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真珠12:真珠にまつわる逸話(日本)

おはようございます。。
今日も朝から強い日差しがギラギラと降り注ぎ、時より吹く風に束の間の安らぎを感じられる。

今日は主な真珠の産出エリアである、日本での真珠にまつわる逸話を見ていこう。

日本での逸話と歴史

北海道や岩手県にある縄文時代の遺跡からは、糸を通したとみられる穴が空いた淡水真珠が出土している。
『魏志倭人伝』(3世紀頃)には,魏王から卑弥呼に絹,金,銅鏡などとともに真珠,鉛丹各50斤を賜ったとある。また,邪馬台国の風俗,産物を述べた中に,真珠,青玉を出すとあり,邪馬台国でも真珠を採っていたと思われる。さらに卑弥呼の娘壱与が魏王に白珠(しらたま)5000孔,青勾珠(あおまがたま)2枚などを貢上したと記されている。白珠とは真珠を意味し,穴をあけて糸を通したものだったと思われる。青勾珠は翡翠ではないかと考えられているが、珠という漢字を使っていることからアワビの真珠ではないかとする説もある。

《古事記》(712年)に〈塩盈珠(しおみつたま)〉〈塩乾珠(しおふるたま)〉の故事があり、海より出た貴い珠としてこれら二つの珠を海神が火遠理(ほおり)命に授けたという。
また《日本書紀》(720年)仲哀天皇の条に、神功皇后が竜宮からこれらの珠を得たと述べられている。
さらに『万葉集』(759年以降)の巻7の歌のなかに、伊勢志摩のあこや珠を詠んだものがあったり、『万葉集』には真珠を詠み込んだ歌が56首含まれる。当時は「たま」「まだま」「しらたま(白玉)」などと呼ばれた。
とくに肥前国の大村湾は肥前国(壱岐 、 対馬を除く佐賀県、長崎県のほぼ全域を占めた旧国名)風土記にも記されているように、天然真珠などの一大産地であった。景行天皇は湾の北岸地域に住んでいた速来津姫・健津三間・箆簗らから、白玉・石上神木蓮子玉(いそのかみいたびだま)・美しき玉の3色の玉を奪い取った。天皇は「この国は豊富に玉が備わった国であるから具足玉国(たまそなうくに・そないだまのくに)と呼ぶように」と命じ、それが訛って彼杵(そのぎ)という地名になったともいわれる。それら3色の玉は石上神宮の神宝となった。

平安時代の『延喜式』に神社への奉納品として扱われたりしており、やはり古くから貴重なものであったことが容易に想像される。「雑式」には、貴族達が家来を派遣して盛んに対馬の真珠を買いあさったため、人々が混乱しているとも記述されている。

また、伊勢神宮の遷宮に際し、太神宮装束に埋め込まれることも知られている。仏教に浄土信仰が生まれると極楽浄土は七宝荘厳、つまり七つの宝で飾られた美しい世界であると説かれ、七宝の一つとして大伽藍や塔の建築に際し、その基礎に納められた。法華経などには七宝の一つとして真珠が数えられている。現存で最古のものは、奈良東大寺三月堂の不空羂索(ふくうけんさく)観音像の白毫と宝冠に用いられたものや正倉院、東大寺の遺宝のなかで宝冠、鎮壇具、刀子(とうす)飾数珠などに用いられたものがある。真珠は諸国貢献物としても重要な品目となり、律令には珠を取り扱う役人を定めていたことがわかる。
また、中国の明代に編纂(へんさん)された《本草綱目》には真珠を強壮剤として用いるなど多くの療法が記されているが,日本でもこの本草学の影響は大きく,真珠の薬用としての利用が行われた。
日本でも13世紀から17世紀にかけては、心臓病などの薬とされ、また防毒剤や化粧品としても利用された。現在でも漢方薬としてカルシウム剤や解熱剤として利用されることもある。

また平安時代には、戦に際して真珠を右腕につけて護符としたのは、その神秘的な力に頼る気持ちからであろう。現代の俗信でも、高知県幡多(はた)郡に、目にほこりが入ったときは、真珠を入れるととれるというのがあり、類似の話は沖縄の八重山でも採録されている。長崎県西彼杵(にしそのぎ)半島域では、真珠貝殻は熱さましになると伝えられている。


*上記の情報は以下のリンクからまとめています。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%9F%E7%8F%A0#:~:text=%E7%9C%9F%E7%8F%A0%E3%81%AF%E8%B2%9D%E3%81%AE%E4%BD%93%E5%86%85,%E6%88%90%E5%88%86%E3%81%AF%E8%B2%9D%E6%AE%BB%E3%81%A8%E7%AD%89%E3%81%97%E3%81%84%E3%80%82

https://kotobank.jp/word/%E7%9C%9F%E7%8F%A0-81887#goog_rewarded

https://www.gia.edu/JP/pearl-quality-factor


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。


皆様も、良い一日を。

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