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バレーボール女子W杯: 俄ファンの気付き

おはようございます。
今日は全体的にモヤがかかったような明るい曇り。日差しも気温も風も、完全な秋の装い。

一昨日世界ランキング1位のトルコに初の敗戦を喫し、勝った方がオリンピック出場権を獲得するという何ともわかりやすい展開で迎えた、バレーボール女子のオリンピック予選を兼ねたW杯最終戦、ブラジル戦。ブラジルは世界ランキング4位、日本は8位。

そもそもFIVBパリ五輪予選は、男女3都市(中国、日本、ポーランド)で同時開催され、3つの会場に開催国フランスを除く世界ランキング上位24カ国を8カ国ずつに抽選によって振り分けられる。総当たり戦を行って上位2カ国がパリ五輪への出場権を獲得。日本でのPool Bでは「ワールドカップバレー2023」も兼ねた大会となっていて、その最終戦に当たる。

日本対ブラジル

第1セットは序盤はリードされるも中盤からは接戦となったものの、サーブレシーブから失点を続け、ブラジルに取られる。
第2セットは山田選手のサーブでリードを広げて勝ち切って日本が取り替えす。
第3セットも日本ペースで進むも
第4セットは日本ペースで進み、徐々に点差を広げながら終始日本ペース。ブラジルのアタックを悉く拾って得点を重ねて、昨日のトルコ戦最終セットの逆の展開をやってみせる。
最後まで縺れた第5セットは0-3と第4セットの勢いを断ち切られる立ち上がりから石川選手のアタックも当たり始めるも2点差が詰まらない。最終セットは15点マッチなんて知らないから急に焦る笑 10−10に追いついてブラジルのタイムアウト後に俄然勢いが変わりあっという間に5点連続で取られて何もできないまま試合終了となってしまった。

  • 第1セット: 21-25

  • 第2セット: 25-22

  • 第3セット: 27-25

  • 第4セット: 25-15

  • 第5セット: 10-15

俄ファンの思うところ

日本と負けたトルコ、ブラジルの違いは、セットポイントで勝ち切れるか否か。
20点台で勝ち越すことやセットポイントを先に取ることも多いのに、結局セットは取られてしまう。最後の2ポイントを連続で取る集中力が半端なじゃない競合国に競り勝つには、それ以上の集中力で打ち勝つこととそれ以前に相手とセットポイントを競り合う前に決め切れるかどうか、だと思う。
後、個人的にはネット側でフワッと相手コートに落とすやつ、ここまで身長差(10cm以上)があるチームにはディフェンスの手が残ってて逆にヒョイってこっちに落とされて失点に繋がることが多いからやめた方がいいと思うけどどうなんだろう。

オリンピック出場枠獲得

今後の流れとして、日本代表はどうすればオリンピックに出場できるだろうか。
オリンピックに出場できるのは12カ国で、今回の予選で3pool x 各上位2カ国=6カ国に開催国のフランスを加えた7カ国が決定。残り5枠を来年5月に開かれるネーションズリーグ1次リーグ後の6月17日時点の世界ランキングで決定する。
その中でもまず出場権が優先されるのは、今回の五輪予選で出場枠を一つも獲得できなかった大陸の最上位国・地域。その後に、出場権を得ていない世界ランキング上位の国・地域に与えられる。
日本は9月24日時点で世界ランキング9位。今の位置を維持していれば、上位チームは既に出場を決めているので出場権を獲得できるが、世界ランキングは1戦ごとの結果でポイントが変動する。上位チームに勝つと大きなポイントを得られる一方、下位チームに敗れると大幅にポイントが減るため、ネーションズリーグの一つ一つの試合が重要になってくる、というわけだ。

バレーボール国際大会の日本開催が多い理由

試合以外のところで思ったのが、バレーボールの国際大会の日本開催の多さ。
その理由は、日本開催でしか収益が上がらなかったから、らしい。
バレーボールは競技人口は非常に多いけれど、観戦スポーツとしては人気が低く、観戦者数、視聴者数ともに世界的には多くなかった。加えてワールドカップバレーは世界選手権、オリンピックに続く第3の国際大会としてスタートしたものの、上記の2つよりも格下の大会とされ、なおさら注目度は低かった。そんな中、日本で初開催された1977年の大会でフジテレビが独占放送権を得て、今に繋がる大々的な宣伝を行い注目を集める。そして、この大会で日本は女子が優勝し、男子も準優勝して、日本でワールドカップバレーの認知度が大幅にアップ。これにより、以後もワールドカップバレーは国際バレーボール連盟側は莫大な放送権料を支払う形でフジテレビが共催し、日本で開催する様になった、という訳だ。
フジテレビがこうして日本だけじゃなく世界のバレーボールを支えてきた訳だが、ワールドカップは今年が最後で、来年以降は毎年開催のネーションズリーグという形に変わっていく。背景にはバレーボールの世界的人気の高まりに伴い放映権の高騰もあるようで、ともなれば今後の日本開催は激減するだろう。
海外で試合をする経験もきっと日本代表にとってオリンピックなどホームではない大会で勝ち切る経験として今後重要になってくるはず。この経験でより強くなってほしい。
後は俄すぎるから恐縮だけど、サーブを打つ順番とか全然わからないからルールやファールとかの解説をもうちょっと入れてくれるとスポーツとしてもっと楽しめた気もするので、フジテレビさんには次回以降お願いしたい(今更されないんだろうけど笑)。

まずは9日間で7試合目、しかもトルコ、ブラジルとの連戦を戦い抜いた日本代表の皆様、本当にお疲れ様でした。
オリンピックで更なる躍進をされるのを楽しみにしています。


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。

皆様も、良い一日を。

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