初授業!子供たちのあふれるエネルギーをもっと有効活用したい(授業記録)【85日目】
今日、ついに環境教育の授業を小学生に行った。
今まではカウンターパート(仕事上のパートナー)がメインで授業をしていた。私は己紹介して見学するか、授業のサポートをするか、といった感じであった。
ちなみに今日の授業の内容は「生き物と私たちの生活の関係」。
授業の記録も兼ねて、授業の内容や良かった点、反省点をまとめていこうと思う。
テーマ【生き物と私たちの生活の関係】小学4~6年生向け
授業のねらい
・身近な生き物、絶滅しそうな生き物に興味を持ってもらう
・私たちの行動が、その生き物にどのような影響を与えているのかを知ってもらう
・地球温暖化という現象があることを知ってもらう
・ゴミのポイ捨てはしてはいけない理由を衛生面から考えてもらう
準備物
パワポ
授業の流れ
①クイズ1「私は誰でしょう?」
とある生き物について少しずつヒントを出していき、分かった生徒は答えをカウンタパートに小さな声で伝える。当たればゲームから抜けれて、間違っていたらまた考え直す。
今回の生き物は「蚊(ネッタイシマカ)」
ヒントの例:
「空を飛びます」「寿命は1か月です」「子供の頃は水の中で育ちます」「デング熱を媒介します」・・・など」
②蚊の一生、どこに卵を産むか、ごみのポイ捨てと蚊の関係を説明
蚊は卵~蛹まで水中で過ごすこと、ネッタイシマカはタイヤの溝や空き缶の中に溜まった水にも卵を産むこと、ポイ捨てをしないことは蚊の発生源をなくすことに有効であることなどを説明。
③クイズ2「私は誰でしょう?」
①同様のゲーム。
2回目の生き物は「ホッキョクグマ」
ヒントの例:
「空を飛びません」「体は毛で覆われています」「白い色をしています」「北極に住んでいます」・・・など
④地球温暖化の説明
地球は温室効果ガスに包まれていること、温室効果ガスの1つに二酸化炭素があること、二酸化炭素は車の排気ガスや石炭を使った火力発電を行う際に発生すること、その二酸化炭素が増えていることを説明。
スペイン語で口だけで伝えるのは難しいと思い、YouTubeの動画を使った。
↑この動画の、地球温暖化について説明している部分だけ使用
⑤地球温暖化とホッキョクグマの関係の説明
ホッキョクグマは人生の多くを氷の上で過ごすこと、北極の氷が地球温暖化の影響で以前よりも早いスピードで小さくなっており、ホッキョクグマが餌を取れる機会が減っていることを説明。
↑参照 「ホッキョクグマの生態と、迫る危機」WWFジャパン
⑥その他の地球温暖化の影響、私たちに何ができるかを説明
地球温暖化の影響で陸地の氷が融けると海面が上昇し砂浜がなくなったり、異常気象が起こったりすることを説明。
地球温暖化の対策の1つとして、「誰もいない部屋の電気は消す。見ていないテレビは消す」ことを話した。対象が小学生であったため、小学生でもできるものを紹介した。
⑦感想タイム
「あなたの兄弟に話すように、感想を教えて!」と小学生たちに感想を聞く。
こうやって質問すると、小学生が家に帰ったあと実際に自分の兄弟や親に話すようになる、と協力隊OBの方から教えてもらった。
評価の観点
・身近な生き物や絶滅の可能性がある生き物に興味を持てたか
・ごみのポイ捨てとネッタイシマカの関係が理解できたか
・地球温暖化とホッキョクグマの関係が理解できたか
・地球温暖化のために節電が有効であることを理解できたか
良かった点
・時間配分が良かった。最初から最後まで、急がずゆっくりすぎず、丁度よいテンポで授業ができた。
・クイズ形式を取り入れたことや、小学生たちがクイズの答えをカウンタパートに言いに行くスタイルにしたことで、参加型形式の授業に近づけられたと思う。(これまでは映画や動画を見せるだけ、情報を話すだけ、という授業スタイルが多かった)
・授業中に教室を出ていく生徒の数が減った!今までは全生徒(20人くらい)の約50%が授業中に教室を出ていっていたが、今日は約10%だった!
悪かった点・課題
・ホッキョクグマと地球温暖化の関係について取り扱うことに疑問が残った。ここでは毎日停電があるし、そんな彼らにさらに節電を促すことに心が痛んだ。
海のプラスチックゴミ問題とか、もっとドミニカ共和国に馴染みがあり、取り組みやすい環境問題を取り扱えばよかったかもしれない。
・動画はない方が良い。あっても2~3分。私のプレゼンには動画を貼り付けていたのだけれど、動画になった途端に小学生たちの集中力がどんどんなくなっていくのが分かった。
・小学生たちが騒ぐ、教室をうろちょろすることをもっと有効活用したい。じっと席に座っていられないなら、体を動かすアクティビティを授業に取り入れたい。
・カウンタパートとどうやって今後協力して授業を作るかが課題。今回は私が一人でほぼすべて作ってしまった。カウンタパートと授業の方針や、小学生に何を学んでほしいかを一緒に話し合う必要があると思う。
・小学生に感想を言ってもらうとき、紙に書いてもらった方がよいかもしれない。挙手制だと、どうしても優等生や目立つのが好きな子だけの感想を聞くことになる。
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実際に環境教育の授業をやってみて、授業づくりについて私が勘違いしていたこともあったので、↓の記事にまとめました。
それではまた~。
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