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「西安の日曜日。公園に集う人たち、ちょっと怪しいマーケット」青年海外協力隊になる前、2か月間1人旅した話⑤

↓前回(ついに兵馬俑を見る。地元料理・ビャンビャンメンも食す)

今日は日曜日。

今日は・・・西安の城壁内の町を歩きまわってみようかな。

顔を洗って歯磨きして、昨日買っておいたパンをささっと食べる。

着替えて、小さめのリュックにスマホやケータイ、ユースホステルでもらった西安の地図を入れる。


私と同じドミトリーに泊まっている子で、トゥールーという中国人の女の子がいる。

トゥールーは西安に引っ越すために、家探しにきていると言っていた。

そのトゥールーは私に簡単な中国語の挨拶を教えてくれる。

数日前、「Good morningは中国語で何て言うの?」と私が聞いたら、「ザオシャンハオ(早上好)だよ」と教えてくれた。


それからは、毎朝同じドミトリーの中国人の子たちに「早上好~」と言っている(6人1部屋のドミトリーで、私以外みんな中国人)。相手が「早上好!」と返してくれるのはうれしい。

(後で知ったことだけれど中国語の「おはよう」はいくつかあり、「早上好」は丁寧な言い方らしい)

今日も同じドミトリーの人たちに「早上好!」とあいさつして、ユースホステルを出た。


特に目的地もなくてくてく歩いていると、大きな公園に行き着いた。

公園からは太極拳やエアロビクス用の音楽が聞こえてきて、賑わっているようだった。

この公園に寄ってみることにした。


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公園には、びっくりするぐらいたくさんの人がいた。

太極拳をしたり、エアロビクスをしたり、はたまた劇の練習をしたり、二胡を弾いたり、大音量のマイクを持って歌ったり、公園の筋トレマシーンで筋トレしたり、それぞれが思い思いの時間を過ごしていた。

公園はよく「市民の憩いの場」と言われるが、ここまで市民の憩いの場として活用されている公園を見たのはこれが初めてだった。

私はしばらく、この公園で太極拳をしている人や劇を観たり、二胡の演奏を聴いたりしていた。


公園を出てまたしばらく歩いていると、たくさんの人が行き来している横道を見つけた。

その横道を覗いてみると、色とりどりの果物が軒先に並んだ小さな商店や、香ばしいにおいを漂わせている屋台がずらっと並んでいて、その周りには商品の品定めをする人たちで人だかりができていた。

日曜日限定のマーケットか何かかな?

気になったのでその横道に入って、人の流れについていった。

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屋台では色々なものが売っていた。ナツメヤシの実やパイナップル、サクランボなどの果物、30種類くらいありそうな豆類、生きたままゲージに入って売られている鶏、ピンクや緑に色づけされたカラーカエル・・・。

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なかには、路上で歯の治療をしたり銀歯を作ったりする「屋台歯医者」まである。

大丈夫なのだろうか?治療をする人は一応白衣を着ているけれど、見れば見るほど「白衣を着たそこらへんのただのおじさん」という感じがしてくる。

マーケットはどこまでも続いていた。メイン通りから少し外れた路地にまで商品が並んでいて、店主が客引きをしている。

おもしろいなと思ったのが、こうゆう小さな商店や屋台にまで電子決済用のバーコードが掲げられているところだ。

「中国ではかなり電子決済が進んでいる」とニュースか何かで聞いたことがあったけれど、こんなすみずみまで普及しているのか。


マーケットから抜け出したあとは、「西安鼓楼」へ向かった。

鼓楼は時間を知らせる太鼓を鳴らすための建物で、西安の鼓楼は1380年に建てられた、高さ33mもある立派なものだった。

西安鼓楼の中を見学したり、鼓楼の足元に広がるイスラム街を散策したりしていたら、いつの間にか夕方になっていた。

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今日も西安を満喫できた。

そろそろベトナム国境付近の街、南寧(なんねい)市に移動しないとなぁ。

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