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自己紹介がてら、呼吸法の師 高橋玄朴先生が
講師をされる筑波大学『みんなのヨーガ』
のニュースに掲載して戴いた記事を
ご紹介させて戴きます✨😌✨

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コロナ禍、実家への帰省もままならない状況が続いていましたが、ホームビデオの録画映像で、“じぃじ・ばぁば”との思い出を観ていた当時7歳の息子が、本当に悲しそうに泣く姿に、コロナが落ち着いてきた頃、思い切って2人での帰省を決めました。

脳性麻痺のある息子との電車&バスを乗り継いでの帰省は今までも経験はあるものの、身体が大きくなるとともに、抱っこでの移動は難しく、車椅子のサイズも大きくなり、駅まで迎えに来てもらっても“じぃじ”の普通車に納まるのかどうか・・・

実家は田舎な為、最寄りの駅からはまた車で40分程かかる場所にあります。

また、ワゴンタクシー・介護タクシーなどいろいろ調べ問合せをしましたが、台数少なく費用も高くかかるという状況。

ダメ元で、路線バス会社に電話し、車椅子乗車が可能か確認しました。
すると、窓口の女性が『乗車日時と乗るバスが決まっていれば、車椅子乗車できるバスを手配致します。』とすんなり答えるではありませんか!

私はびっくりし、『息子の乗車の為に、バスを用意してくださるということですか?』
と思わず聞き返しました。さらに、もしキャンセルする場合は当日電話をすればいいとも言ってくださいました。

正直、バスでの移動より介護タクシーの方が、乗車時間も短く息子の負担も軽くなるだろうと、当初は介護タクシーを優先に考えていましたが、あまりにも柔軟に快く対応してくださったバス会社に感動し、試しに乗ってみようと決めました。

そして当日、都内の自宅出発から約4時間かけやっとの想いで最寄り駅に着きすぐにバス停へ。
電話で伝えていたバスが到着し、名前を告げると運転手の方は軍手をし、いそいそとスロープを設置してくださいました。恐らく、あまり車椅子乗車の方はいないようで、慣れていない様子でしたが、それを見ていた別の運転手の方が『手伝うよ!』と駆けつけてくださり、スロープの片付けをしてくださいました。『悪いね~!』『いいよ!』そんな運転手さん同士のやりとりも有難く胸に響きました。
車内は空いていて、息子もわりと大人しく乗ってくれていたので、懐かしい景色を眺めながら快適に目的地まで行くことが出来ました。バス停で待つ“じぃじ”の姿に思わずバタバタと興奮する息子。降りる準備をしていると近くに座っていたご高齢の女性が『元気なお子さんでいいね!私の身内にも障がいをもつ人がいてね・・・』と話しかけてくださり、バイバイと息子に手を振ってくださいました。

乗り降りに時間がかかることが他の乗客の方のご迷惑にならないかなど、気になっていた私にとっては、その会話にとても救われました。

夜、仕事から帰宅した“ばぁば”との再会時、嬉しすぎて大泣きした息子。

“じぃじ・ばぁば”にかこまれ幸せそうにしている様子に、苦労して帰ってきた甲斐があったと思いました。

息子も会いたい一心で、大変な移動も我慢していたと思います。

そして、道中助けて戴いた方々のおかげで再会が叶ったことに、本当に感謝しています。

今回の帰省を通じ、都内に比べ“不便”も多い実家の環境ではありますが、“不便”だからこその人と人との助け合いが身近にあると実感しました。それは、人が心豊かに暮らしていくためにとても大切なことだと思います。

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