ベトナムの電気のない織物村で、『麻」が『服』になるまで
こんにちは!Yukaです🌻
今日シェアするのは、先日少数民族モン族の織物村を訪問した時のこと。
麻という植物が製品として店頭に並ぶまでの一部始終を見せてもらったのですが、それはそれはもう衝撃的で。
Noteでは伝えきれませんが、どうにかこの体験と感動をより多くの人とシェアハピしたい、、!
そんな思いで記事にしてみたので、是非読んでみてください。
*モン族の方々とのコミュニケーションは、私の拙すぎるベトナム語でなんとか成り立っております😅
専門的な細かい工程では、不足している部分もがあるかもしれないので、ご参考までに、、。
電気のない織物村での『手作り』のストーリー
ベトナム北部ムーカンチャイには、十分な電気が通っていない村がまだ存在しています。
この織物村では、「麻から糸を紡ぐまで」、「糸から布を織るまで」、「布から製品を作るまで」これらが電気を使わずに全て手作業で行われていました。
1:麻から糸へ
「糸」は麻という植物からできています。
まずは収穫した麻を煮て、繊維を作ります。
そして糸車に乗って全身を使いながら、芯に麻の繊維を巻いていきます。
この職人おばあちゃん、なんと今年70歳になるそう。
とってもかっこよかったです、、
芯に巻かれた繊維はこんな状態になります。
繊維が巻けたら、今度はそれをピンと張りながらまっすぐに伸ばしていきます。
だんだん糸っぽくなってきたところで、仕上げにこの巨大な鉄鍋で煮出して柔らかくします。
真下で火を起こしているため熱気がすごくて、煙で目も痛くて開けているのがやっと、、。
ずっしりと重たい糸も常に動かしている必要があるため、かなりハードな作業でした。
2:糸から布へ
これを乾燥させたら、やっと糸として使えるようになります。
指で触ってみると、とっても丈夫で立派な糸になっていました。
そしてここからは機織りをして生地を作っていきます。
今回私も機織りを体験させてもらったのですが、これが想像の何倍も難しい。
右手左手、右足左足、異なる動きを全て同時に行います。
糸を1本1本丁寧に織った後にギュッて詰める工程は、同時に思いもギュッて込められている気がしてなんだか好きでした。
3:布から商品へ
布生地ができたら、いよいよ店頭に並ぶ製品の姿へとなっていきます。
ここで、臈纈染めをして染色したり、刺繍を施して模様をつけたりもします。
これらの生地は服になったり、カバンになったり、日常生活で使う様々な製品となり、やっと店頭に並びます。
『手作り』というモノの「価値」について考える
「手作り」のものって、食べ物にしても何にしても、作り手の温もりを感じますよね。
今回は、麻という植物が製品になるまでの工程が、全て手作りで行われている現場を見せてもらいました。
原料から材料、材料から製品、ましてや原料を育てるところから考えたら製品が市場に出回るまでにかかっている知恵や労力は計り知れない。
電動の機械で作った方が、時間も手間もかからないかもしれない。
でも、「手作り」には製品や価格からだけじゃ見えないストーリーが存在して、今回はそのストーリーを身を持って体験した貴重な時間でした。
これから私はモン族の方々と一緒に、観光客向けのお土産商品の開発に携わっていく予定です。
製品を手に取ってもらう人に手作りの価値を届けたい、そしてその手作りの価値に払ってもらったお金は確実に作り手に届けたい。
これは、この現場を見せてもらった以上は私に課された責任でもあると思うので、どんな形であれ、しっかりと果たしたいと思います!
Yuka
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