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社会人大学院と、経営をやってみて気づいた、両立する上で大切な4つのこと。

私は現在、立教大学大学院リーダーシップ開発コースの修士2年生をやっています。一方で、2022年12月に合同会社を設立し、細々と経営者もやっています。

実は、起業と大学院の入学がほぼ同じでした。
振り返ると、起業と大学院というスタートをよく同時に決断できたな、と思うのですがこれまでを振り返ると学びがとても多かったので、noteに記すことにしました。

ちなみに、入学して1ヶ月でこんなnoteを書いていました。

なんかこの時はスマートなこと書いてますけど、正直に言うとこの後、めっちゃ辛い時期もありました。大学院も会社ももう辞めようかな、と思ったこともあります。そんな中でもまずは会社も1年、大学院も1年、やり切れたのは私の周りにいるたくさんの人たちのおかげでもありますが、自分自身の工夫も大きかったんじゃないかな、と思っています。

そんな工夫を4つ、今日は紹介していきたいと思います。
これから社会人大学院に通おうか悩んでいる人、仕事と社会人大学院の両立が不安だなと思っている人のお役に少しでも立てたら嬉しいです。


①自分に関わってくれている全ての関係者の皆さんへしっかり説明すること

大学院に通って本当に思うのが、周りの理解と協力が本当に大切だな、ということです。自社メンバーもそう、クライアントさんもそう、家族やパートナーもそう。自分に関わってくれている全ての人にできる限り、大学院のことを共有するように意識しました。些細なことで言うと、

「授業は基本オンラインで、毎週金曜日18:30-22:00と土曜日8:50-17:00にあります」
「この2週間は大学院の課題が佳境なのでいつもより少しレスが遅いかもしれません」
「今、こんなことを学んでいて、こんな気づきがありました」
「今週は大学院で東京に行ってきます!」

大学院に通ったことがない人からすると、何を学んでいて、何をしているかなんて正直イメージも湧かないと思います。イメージが湧かない状態で、例えば私がセカセカしている雰囲気を出していたら、
「なんだか原田さん忙しそうだな、仕事頼むの辞めようかな」
「大変そうに見えるけど何かあったのかな、この前のあれのせい…?」
なんて、余計な心配や憶測をさせてしまうことにも繋がります。
大学院でどんなことを学んでいて、どんな授業スタイルで、今、自分がどんな状態なのか。

聞かれていなくても、自分から積極的に話していくし発信していくようにしました。
大学院の課題や研究に追われて、どうしても急な仕事やmtgに参加できない時があっても、事前にこういったコミュニケーションが取れていると、正直に相談させてもらうことも可能です。
もちろん、仕事か大学院、どちらが大事かという話ではなく、どちらも大事。どちらも大事だからこそ、困ったときに相談できる体制を日頃から意識して築いていくことがとても大切だと思いました。

あとは、学んでいることを周りに還元していく、という意識もとても重要だと感じています。関わってくださっている関係者の皆さんへ、社内勉強会を開いたり、読書会を開いたり、学びの共有をしたりと、学んだことを還元することも意識しています。
自分のアウトプットにもなるし、一石二鳥。

②仲間を巻き込みながら「共に」勉強する環境を作ること

これ、私の中ではめちゃくちゃ重要でした。大学院はやはり学びを深めにいくところ。授業内だけではなく、自分の学びや研究を進めるために、さまざまな本を沢山読む必要があります。入学してすぐくらいに、立教大学経営学部教授の中原先生が「大学院生は、本を1トン読むものだ!」と言っているのを見て、1トンって何冊だ…?と強烈に記憶に残っています。(笑)

でも、やっぱり仕事しながら本や論文読むって、なかなか大変なんですよね。夜に読もうと決めていても、疲れて頭に入らなかったり、土日に読もうと決めていても、課題に追われてそれどころじゃなかったり。

どうすれば学びを促進しつつも継続できるか、と考えた結果、答えは「仲間を巻き込むこと」なんじゃないか、と思っています。
大学院に入学してから、定期的に読書会や勉強会を自主企画しては、そのために読む、アウトプットする、ということを繰り返しています。
誰かと一緒に決めると人はやるし、学びという観点でも自分にはない、色々な視座を得ることができるんですよね。

読む本を決めて、アウトプットする日程を決めて、お互いに進捗を報告し合う。本当にこれだけで、読み進められます。

もし、アウトプットの機会や勉強会がないなら、自分から声をあげてどんどん動いてつくること。絶対に「一緒にやりたい!」って人、います。この意識が、モチベーションを保ちながら学び続けられている一つの理由だな、と私は思います。


③できるだけ、自分の近い世界から離れた人に触れること

これも、私にとっては重要でした。
去年の5月頃、仕事も大学院も何もかもがしんどくなって、1週間休んだことがあります。会社を一緒にやっている相方に、「ごめん、1週間だけ休ませてください」と連絡し、大学院仲間にも「1週間、mtgをお休みします」と連絡。
それから1週間は、ずーーーっと布団の中にいました。
そんなときに、3人の方々とお話しする機会がありました。

ひとりは会社を経営して10年以上の大先輩。
ひとりは大学院を休学した経験がある友達。
ひとりは大学生の頃からの友達。

私の事情をめちゃくちゃ知ってる訳ではないけど、いろんな視点で話をしてくれる人たちで、随分気持ちが楽になった気がします。
もちろん、大学院の仲間にも、たくさん話を聞いてもらいました。
一方で、同じ世界だと比較してしまうこともあります。私自身、みんなも仕事が大変なのにちゃんとやってる。なんで私はできないんだろう、と思ったりもしました。比べても意味がないと頭で分かっていても、辛く苦しい時はそんなことを自分でコントロールできないから辛いんですよね。

そんな時に、自分がいる世界から少し離れて、また違う世界の言葉と経験を持っている人と話すことで、凝り固まった視野が広がった感覚がありました。

3人と話していて共通だったのは、
「長い人生、休んだってなんてことない」と言ってくれたことでした。

少し苦しくなったり、辛くなったら、いつもいる世界から意識的に離れる。これも自分を支えてくれました。

④岩盤浴と温泉で感情を解放する。

これは、つまり、左脳以外を働かせる日をつくる、ということです。それが私にとって岩盤浴と温泉です。大学院では、沢山の知見、知識に触れるし、仲間と議論もします。頭をフル回転させ、なぜなんだろう、と考えては調べて、実践と理論を紐づけてを日常的にやる訓練だと思います。
すごく楽しいし刺激的なのですが、私自身、頭ではなく心で何かを考えることもすごく大切にしています。

理由はないけど、なんとなくこれがいい。
理由はないけど、なんとなくこれがいや。

仕事や大学院ではその「理由」が求められる世界だからこそ、そんな理由から離れる時間を意識的に今でも取るようにしています。
そうすることで、何かを説明するときには、明確な根拠とかデータとか理由がないといけない、という思い込みや価値観から解放され、自分の心も大切にできている感覚があります。

これなんかいい!
これやりたい!
なんかワクワクする!

そんな感情を、定期的に解放しています。
なんでやりたいの?って、
ワクワクするから、楽しそうだから。でもいい。
理由や意味なんてなくても良い感覚も忘れないようにしています。

ここまでが、社会人大学院と経営を継続させるために工夫してきた4つのことです。書き上げた後、この1年、振り返ると頑張ってきたな、自分。と褒めたくなりました。

これが正解、ということではなく、人によって工夫はさまざまだと思います。私の工夫が、少しでも誰かのお役に立てたら嬉しいです◎

修士2年生、経営者2年生も、試行錯誤しながら楽しんでやり切りたいと思います!


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