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<ラグビー>7月2日の南北テストマッチの結果から

 とはいっても、マオリオールブラックスの試合はテストマッチ扱いなので、6月29日の対アイルランド戦も含み、感想を述べます。

 オーストラリア対イングランド、オールブラックス対アイルランド、南アフリカ対ウェールズ、アルゼンチン対スコットランドの、南半球4強対北半球4強の対戦は、いずれの試合も非常に興味深いですが、対イングランド戦で連敗の続くオーストラリアに最も注目しています。

 もちろん、日本対フランスの試合も、日本がシックスネーションズのトップチームと普通にテストマッチを組めることに、歴史的な意義を感じるとともに、フランスと言う試合ごとの気分で調子の浮き沈みが激しいチームとの対戦で、良い結果を得られることを期待しています。

1. マオリオールブラックス32-17アイルランド

 マオリオールブラックスだったWTBショーン・ワイヌイを追悼して、アイルランドはこの試合のキャプテンを務めたNZ人のバンディー・アーキが、11番のジャージを寄贈するセレモニーがあった。これに対してマオリオールブラックスは、ワイヌイ追悼を含む特別なハカを行った。
 
 これだけで、もうマオリに勢いと大きなモチベーションが出来てしまったと思う。そして、若手主体のアイルランドは、もうマオリのオーラに圧倒されて、前半を32-10と大量リードされ、勝負は早々に決まってしまった。

 個々の選手では、SHブラッド・ウェバー、SOジョシュ・イオアネ、WTBショーン・スティーヴンソン、FLビリー・ハーモンが良かった。特にウェバーとイオアネは、オールブラックス復帰に向けて、強いアピールになっただろう。

 なお、後半マオリは無得点となり、アイルランドが7点を追加したが、勝負が決まった後なので、アイルランドの実力を測る参考にはならないと思う。また、マオリがアイルランド(B)に圧勝したので、オールブラックスもアイルランド(A)に圧勝するのではないかという期待が出てきた。

2. オーストラリア30-28イングランド

 見どころは、ワラビーズのニック・ホワイトとクエード・クーパーの老獪なHB団が、イングランドの若いSOマーカス・スミスにどう影響を与えるかではないか。しかし、普通に見ればFWはイングランドが優勢なため、スミスは余裕をもってプレーできるので、常時プレッシャーを与えるのは難しい。そう考えると、やはりイングランド有利となるが、最近イングランドに8連敗中のワラビーズのFWが奮闘できれば、BKでは負けていないので十分勝機はあると見ている。

 以上のように簡単なプレビューを書いた後、SOクーパーとFBバンクスが怪我で欠場してしまった。オーストラリアにとっては、これはかなり痛い欠場となる。

 試合はまさにアームレッスル(腕相撲のような力比べ)となり、前半34分、オーストラリア4番LOスワインとイングランド5番LOヒルが激しい乱闘となり、スワインはレッドカード、ヒルはシンビンになった。両チームはこうした激しいFW戦を繰り広げるが、ともにトライチャンスがなく、オーストラリアSOロレシオとイングランド12番CTBファレルが、それぞれ2PGずつ入れるだけの得点となり、前半を6-6で折り返して終わる。

 後半に入ると、オーストラリアが先にPGを入れて9-6とリードしたものの、1人少ない10分の時間帯が影響して、イングランドにこの試合の初トライをHOジェンジに取られ、ファレルにPGを追加されて9-14と逆転される。しかし、オーストラリアは23番ペタイアのパワートライ&ロレシオのコンバージョンで64分に再逆転するとともに、スワインの退場から20分経過したことにより、レッドカードで1人足りないチームに15人が揃うチャンスを得た。

 そして、68分にイングランドNO.8ビリー・ヴニポラがシンビンになったことがオーストラリア有利に働き、69分に16番HOファインガア、77分に20番サムとトライを重ね、30-14と勝利を確定した。

 ところが、これでオーストラリアは油断してしまったのか、79分にイングランド23番アルンデルにトライを返された後、80分にはロレシオがシンビンになってしまい、83分に21番ファンプールトヴリートにトライをされて、最後は30-28の2点差まで詰め寄られた辛勝となった。

 オーストラリアは勝利したものの、最後の3分間に2トライをあっさりと取られたことは要反省材料であり、また同時にイングランドとの力の差がないことも証明しているので、久々のシリーズ勝ち越しに向けて、まだまだ多くの試練が待っているようだ。

3. オールブラックス42-19アイルランド

 オールブラックスは、イアン・フォスター監督他のコーチ陣に加え、CTBデイヴィット・ハヴィリ、ジャック・グッドヒュー、WTBウィル・ジョーダンが、新型コロナウィルスに感染するという緊急事態になったが、コーチ陣は遠隔操作で、また選手は厚い層で無難にテストマッチ初戦を迎えられた。

コーチ陣については、ザ・ラグビーチャンピオンシップから参加予定であった、元アイルランド代表監督のNZ人ジョー・シュミットが、指導陣の感染隔離を受けて早期に代行コーチになっており、アイルランドに対する分析のみならず(これはマオリオールブラックスの試合でも生かされていたように見える)、ウェイン・スミスと並ぶ世界最高のラグビーに関する優秀な頭脳がオールブラックスに加味されるため、その大きな成果が期待される。

 一方、試合登録の23人には、初キャップとなる2人が入った。WTBレスター・ファインガアヌクは先発し、FLピタガス・ソワクラはリザーブに入った。今シーズンのスーパーラグビーで大活躍したこの2人には、大いに期待したい。

 しかし一番注目されるのは、2019年RWC準決勝のイングランド戦の敗因とされた、スコット・バレットの6番FLでの先発起用だ。また、これに伴いリザーブはオープンサイドFLが得意なダルトン・パパリイとNO.8しかできない(6番も対応可能か)ピタガス・ソワクラの2人にしたことで、LOのリザーブがいないことが心配される。そのため、ブロディー・レタリックとサムエル・ホワイトロックの先発LO陣に怪我が出た場合は、スコットがLOに回ることになるが、(そうならないことを願うが)もしスコットも怪我をした場合は、LOをやる選手がいなくなってしまう。その場合は、ソワクラにプレーさせることになりそうだ。

 事前の心配を一掃するように、試合は、ホームのオールブラックスがイーデンパークでの伝説的な強さを見せた。キックオフ早々の6分には、アイルランド14番WTBアールズにトライを取られ、0-5と先行されたが、21分にはゴールキッカー兼FBのジョルディ・バレットのトライ&コンバージョンで、7-5と逆転した。その後は、30分に14番WTBリース、36分に12番CTBツパエア、38分にNO.8サヴェアと連続してトライを挙げ、前半を28-5とリードして、ほぼ勝負を決めた。

 後半に入ると、44分にアイルランド13番CTBリングローズにトライを返されるが、53分にサヴェアがこの日二つ目の力強いトライで、35-12とリードを戻す。その後、2度にわたってアイルランドにインゴールに入られるが、13番CTBリエコ・イオアネなどの粘り強いトライセービングタックルで得点を防いだ。

 そして71分には、初キャップとなる19番ソワクラがゴール前スクラムから強烈な初トライを挙げ、この日ゴールキックが安定していたジョルディ・バレットのコンバージョン成功で、42-12と点差を拡げた。しかし、77分にアイルランド23番アーキにトライを返されて、42-19とされたのに続き、79分に17番PRツイヌクアフェがシンビンになるなど、最後はピリッとしない終わり方となった。また、スクラムは両チームとも安定して組めていない場面が多くあったのは、次戦に向けての課題になりそうだ。

 個々の選手では、大ベテランのLOサムエル・ホワイトロックが大活躍し、BKではWTBセヴ・リースが良いプレーを見せた。また、懸念された6番FLスコット・バレットも効果的なプレーを見せ、人材不足を言われていた6番のポジションに光明が出てきたように思う。今のところ6番候補の筆頭は、アキラ・イオアネとイーサン・ブラカッダーの2人だと思うが、7番サム・ケーンがダルトン・パパリイの抜擢で6番に回るケースや、ホスキンス・ソツツやこの日トライを挙げたピタガス・ソワクラがNO.8に入った場合に、アーディ・サヴェアが6番に回るケースなど、いろいろなオプションが考えられる。

 BKでは、初キャップのレスター・ファインガアヌクが良いプレーをし、リースとともにWTBの座を維持してもおかしくないが、ウィル・ジョーダンというスーパースターが控えているため、激しい先発争いになるだろう。同じく12番CTBのクイン・ツパエアも良い働きをしたが、初キャップとなるロジャー・ツイヴァサシェック、巻き返しを図るデイヴィット・ハヴィリとジャック・グッドヒューなどがいるため、残る2戦の選手選考は嬉しい悲鳴になりそうだ。

4. 南アフリカ32-29ウェールズ

 ウェールズは、大ベテラン(世界最多キャップ)のLOアルンウィン・ジョーンズがリザーブになり、SOダン・ビガーがキャプテンとなっている。一方のスプリングボクスは、リザーブをFW6人にした他、SOを置いていない。先発SOはベテランのエルトン・ヤンチースが務めるが、もし怪我をした場合は、FBのダミアン・ウィルムゼまたは、リザーブに入ったFB専門のウィリー・ルルーを起用することになりそうだ。

 スプリングボクス23人のスコッドは、試合用に一応整備されていると思えるが、SOのヤンチースは、もともと調子の波が大きすぎる上に信頼感に欠けるプレーが目立っている。もともと現在のチームでは、アンドレ・ポラードしかテストマッチで勝てるSOがいないわけで、そういう点では、2019年RWCで優勝したとはいえ、SOの人材不足は否めない。

(横道にそれた話題:
SOの人材というのは非常に貴重なもので、ウェールズもキャプテンをやるダン・ビガーとリザーブのNZ人ガレス・アンスコムの次は、なかなか見つかっていない。イングランドは、オウウェン・ファレルに次ぐマーカス・スミスという若い才能が見つかったが、アイルランドもジョニー・ウィルキンソンに次ぐ人材不足に悩んでいる⦅二番手はNZのジョエイ・カーベリーだ⦆。

 そう考えると、ボーデン・バレットとリッチー・モウンガという世界トップの2人のSOに加え、スティーヴン・ペロフェタ、ジョシュ・イオアネ、ダミアン・マッケンジー、ルーベン・ラヴ、アイデン・モルガン、ブリン・ゲイトランド、オテレ・ブラックなど多士彩々のNZは、まさに世界のSO製造工場なのだと実感する。)

 試合前には、1ヶ月前に亡くなったウェールズ及びブリティッシュアイリッシュライオンズの偉大なSOフィル・ベネットを追悼する黙祷があり、またウェールズは黒い喪章を付けてプレーした。そしてウェールズは、天国のベネットに対して激しいゲームを捧げてみせた。

 前半開始早々の3分、ウェールズ14番WTBリーザミットがトライを挙げ、9分にはSOビガーが、コンバージョンのミスを取り返すDGで加点する。スプリングボクスは、この日ゴールキックが不調だったSOヤンチースが、17分にPGで3点を返すが、20分にはビガーがPGを加えて、3-11とリードを戻す。さらに、32分にはリーザミットが二つ目のトライを挙げ、ビガーのコンバージョンも決まって3-18と大きくリードして、前半をリードした。

 しかし、38分にビガーがシンビンになったことが影響し、スプリングボクスは、46分にHOムボナンビが、51分には交代HOマルクスが、それぞれモールからトライを挙げ、ヤンチースに代わってキッカーとなったFBウィルムゼが1コンバージョンを決めて、15-18と3点差に迫る。

 これに対してシンビンから戻ったビガーが、55分と63分に2PG加点して15-24と再びリードを拡げた。ところが、66分にスプリングボクス14番WTBコルビにトライをされ、ウィルムゼのコンバージョンも決まって、22-24と2点差にされた後の67分、交代LOウィンジョーンズがシンビンになる。さらに、74分にはWTBリーザミット、76分には17番PRケアーが続けてシンビンになり、一時は12人になってしまう。また、76分のシンビンではスプリングボクスにペナルティートライが与えられ、スコアは29-24と逆転されてしまった。

 しかし、ウィンジョーンズがシンビンから戻った後の77分、ウェールズは交代HOレイクがトライを挙げて、29-29と同点に迫る。そして、このまま引き分けかと思った80分、ウェールズSOビガーが、痛恨の故意のノッコンを犯してしまい、スプリングボクスFBウィルムゼがサヨナラPGを決めて、スプリングボクスが32-29と逆転する劇的な勝利となった。

 2019年RWC優勝により、「世界王者」を自負しているスプリングボクスだが、北半球ではフランス、アイルランド、イングランドに次いで4番目の実力とみなされるウェールズに対して、相手チームのシンビンに恵まれるなどして初戦をなんとか勝利したものの、SOポラード不在による交代SOヤンチースの不調は、FB兼SOウィルムゼのゴールキックが好調とはいえ、残る2戦に大きな不安を残すことになった。もしウェールズに連敗するようなことがあれば、もう「世界王者」と自称することは許されないものになるだろう。

5. 日本23-42フランス

 フランス代表がキャップ数の少ない若手主体ということで、日本代表としては付け入るチャンスなのだが、先発メンバーは対ウルグアイ第二テストマッチとほぼ同じなのは、まあ納得できるが、リザーブが(コロナ感染の影響によるものとはいえ)ベストでないのはちょっと厳しい感がある。ジェイミー・ジョセフ監督としては、ABの2チームでセレクションをする意味合いを持たせているのだろうが、2戦ともベストメンバーを揃えた必勝態勢にして欲しかったと思う。

また、SO李にいきなり先発させるのは、さすがに荷が重いだろう。もし悪いプレーをしても、かつての五郎丸のように長期間にわたって代表から排除するようなことは避けて欲しい。本当は、サンゴリアスの田村、ブレイブルーパスの中尾のような優れたSOがいるのだから、彼らを招集すべきだし、敢えて若く経験値のない李をここで起用するのは、かなり無理があるように思う。

 試合開始直後、心配したとおり日本代表はキックオフレシーブから不慣れなプレーをして、フランスにターンオーバーされる。そして、ゴール前スクラムから右に展開されて、SO李、12番CTB中野のラインでディフェンスが対応できずにあっさりとトライを許す(13番CTBライリー、11番WTBフィフィタは、内側から順位にずれてくれないと、ディフェンスの的を絞れない)。

 しかし、これでフランスはスイッチを一瞬切ったのかも知れない。その後は日本代表が攻勢を続ける。特に13分のNO.8タタフのトライまでに至るプレーは、よくパスがつながり、またサポートも有効で、素晴らしいトライだった。また、個々の選手では、ワイルドナイツで丁寧に育成された、7番FLガンター、13番CTBライリーの2人は非常に良いプレーを連続していた。日本ラグビーがテストマッチレベルまで育成した、オーストラリア人ラガーマン代表と言える。

(横道に逸れた話:
 古くはジェローム・カイノ、最近ではブロディー・レタリック、ボーデン・バレット、クエード・クーパー、マリカ・コロイベテのように、日本で短期間プレーした選手は、それまでの不調から蘇り、より素晴らしい選手になって母国に貢献している。どうやら、日本はトップレベルの選手にとっての再生工場になっているようだ。さらに、ガンターやライリーのように、早くに母国代表育成システムから漏れてしまった原石を、良い宝石に磨くこともできている。)

 一方、4番LOファンデルヴァルトは、期待されているフィジカルの部分で相手に当たり負け、14番WTBファンデンヒーファーは、単純なミスを繰り返して、チームの足を引っ張っていた。この2人に次の試合はないだろう。

 日本は、前半有効に攻めたものの、13-13のイーブンにするのが精一杯だったことが、後半に影響した。後半に入ると、フランスは(SO李のタックルなど)日本の弱点を徹底して攻め、楽々とトライを重ねた。前半機能していたように見えた日本のディフェンスは、1対1のタックルで簡単にゲインを切られるなどして、Bチーム主体メンバーの弱さを露呈してしまい、後半は10-29と引き離され、23-42の大差で完敗した。

 山沢の欠場で急遽80分プレーしたSO李は、前半こそゴールキックを確実に決めるなど健闘していたが、後半に入るとタックルの弱さからトライを献上した上に、タッチキックのミスから始まり、ついには好調だったゴールキックまでミスようになってしまった。まだまだ経験と勉強が必要だということが証明された後半だった。

 交代出場の選手では、19番ディアンズや23番高橋は良いプレーがあったものの、20番マキシ、21番中島はミスが多く、まだまだテストマッチレベルでプレーするにはさらなる練習が必要と思われた。

 フランスはBチームながら、後半良く立て直したのは老獪なSHだった監督ガルティエの指導力だろうが、日本もBチームながら、この内容で終えられたことは評価されて良い。しかし、もしAチームで臨んでいれば、この程度のフランスに十分勝てたと思うと、とても残念な気持ちが残ってしまう。来週は、ベストメンバーを揃えて対フランス初勝利を獲得して欲しい。

6. アルゼンチン26-18スコットランド

 かならずしも好調とは言えないアルゼンチンが、最近調子が上向きになっているスコットランドに苦戦することも予想されたが、最後に接戦を勝ち抜いた。

 前半は26分まで、アルゼンチンSOサンチェス、スコットランドSOキングホーンがPGを応酬して6-6と競った。その後アルゼンチンが、30分に12番CTBデラフエンテ、34分に22番SOカレーラスがそれぞれトライを挙げ、交代キッカーの11番WTBボッフェリの1コンバージョンで、前半を18-6とリードした。

 後半は、スコットランドが、48分に13番CTBベネット、54分にFBハッチンソンのトライとキングホーンのコンバージョンで、18-18と同点に迫る。しかし、57分にアルゼンチンの交代SHベルトラノーがトライを挙げ、72分にはボッフェリがPGを加えて、最後に26-18とスコットランドを突き放した。

7. 南北対決第一週の感想

 2021年秋の南半球チームが北半球に遠征したときは、北半球チームが勝ち越し、それまでの南半球チームが優勢となる構図が逆転したかに見えた。しかし、今週の結果から見れば、南半球のホームゲームとはいえ、南半球が元の優勢な状態に戻したように見える。

 そのラグビーの質やレベルから、イーブンの条件であれば南半球が優勢であるとみられるが、昨年秋に北半球チームが勝ちこした理由としては、やはり南半球チームの新型コロナウィルス感染防止による試合数及び練習不足が挙げられると思う。新型コロナウィルス発生下であっても、無理やりにシックスネーションズを開催した北半球に対して、変則的な開催を数試合行っただけの南半球は、質量的な劣勢となったのが敗因だったのではないか。

 今年に入って、ようやく通常の試合開催に戻ることが出来た南半球は、今回の結果からは、対等な条件となる十分な準備があれば、北半球に勝利できるということを証明したと言える。ただし、オーストラリアについては、フランス同様に長いスランプ状態にあったが、今シーズンはようやく復調の兆し(SOロレシオの成長、FWの強化)が見え、それがイングランド戦連敗阻止につながったと思う。やはり、7月の南北対決で一番注目されるのはオーストラリア対イングランドで、もしイングランドが3連敗することになれば、エディ・ジョーンズ監督の去就が注目される。そもそも、イングランドのラグビーメディアは、外国人であるジョーンズ監督が嫌いなのだ。

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