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偏愛・盛岡冷麺と、麺まみれ生活

「(外食版)温かいのと冷たいので、それぞれ一番好きな麺は?」と問われれば、私はこう答える。

まず温が、地元松本にある「らーめん月の兎影」の、あさりらーめん「潮」。

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この方のブログにも詳細が書いてあるけれど、あさりの出汁たっぷりで、もうずっと飲んでいたいスープ。チャーシューはほろほろ、味玉デフォルト。本当に美味しい。二日酔いの日に這ってでも食べたいレベル。ま、お供にビール飲んじゃうんだけども。


そして冷が、私の生まれ故郷、岩手県。新幹線を降りて盛岡駅の真正面にある、「盛楼閣」で食べられる盛岡冷麺。(イメージはお店の公式サイトから借用)

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なんといっても盛岡冷麺は、コシが強くて(ゴムみたいと表現する人もいる)、半透明でツルツルっとした麺が特徴。見た目、太めの春雨のようにも見える。スープがまたコクがあって永遠に飲みたい美味しさなのだけど、盛楼閣の場合、ここにのっかっているきゅうりと肉が、謎にとても美味しい。キムチで辛味を調整できるのもいい。

この盛岡冷麺、ルーツはなんなのかと思い、東京では銀座とスカイツリーのソラマチにも出店している「ぴょんぴょん舎」のHPを見てみたら、とても詳しく書かれていた。興味のある方はぜひ。

上記サイトによると、盛岡冷麺は盛岡の麺職人・青木輝人氏が昭和29年に「食道園」を開店した際に、朝鮮半島に伝わる咸興冷麺と平壌冷麺を融合させ、創作したのが始まりとのこと。ハイブリッドフードだったのか!

牛スープのコクとうまみに、キムチの酸味と辛味に、果物で甘味なんかも入ってくる。麺のつるつるがまた喉越しよくて、まさに麺・スープ・キムチが三位一体となったおいしさ。偏愛フードのひとつなのである。


まあフランスでは食べたことがない盛岡冷麺だけど、年明けに北海道のいとこのお姉ちゃんが送ってくれた荷物のなかになんと!おうちで盛岡冷麺セットが入っていた。パッケージを見たとたん大興奮したのを覚えている。

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ん?賞味期限?そんなものは自分で決めるから無問題。

だがいかんせん、真冬よりも暑い日に食べたいこの冷麺。
果物には梨なんかも使われるけど、偏愛・盛楼閣の冷麺はスイカが入ってるんだよなあ・・・ってことで、これはスイカの季節になったら盛楼閣の冷麺やるんだ♪と、長らく待機してもらっていた。

先日、カクテキを自作したと書いてまた周囲をざわつかせたけれど、この記事で言っていた本来の目的の麺ってのはこの盛岡冷麺のことだ!

そしてスイカマン・俺の登場も、すべてはこの盛岡冷麺のための布石なのであった・・・!

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家族出演サンクス、俺。

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ここで、盛楼閣冷麺のおさらい

キムチパートはカクテキ代用、卵は茹でればいいし、本家のきゅうりはきっと漬けてあるけど、まあそのまんまきゅうりの輪切りでいいや。

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問題は肉。牛肉のチャーシューみたいな感じだったけど、どうしよう・・・と冷凍庫を漁っていたら、以前解体した牛タンのあまりを発見!

タンシチューにでもしようと思ってとっておいたらあっという間にシチューの季節が終わってしまったという残念なお知らせ。ならば用途変更。これを甘辛く煮付けてみればいいとも?

決戦は火曜日

決行したのは先週の火曜日。白ごはん.comの豚の角煮レシピを参考に、朝一で牛タンを下茹で。家事とPC作業などしながら、「30分ゆでる→蓋をして30分蒸らす」を3セット繰り返す。その後、適当に醤油・砂糖・酒と生姜を入れて落とし蓋をして煮付けてみる。

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30分くらいコトコトしたら、牛タンのチャーシューもどきの完成。予想以上に美味しいかたまりができた。

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あとは麺を茹でて盛り付けるだけ。スープは添付のたれに冷水をそそぐだけだ。ちなみにこの冷麺セット、別添でキムチペーストも付いている。

カクテキ、牛タン、きゅうりを周りに並べ、最後にゆで卵とスイカをのせてすりごまをファサーしたら、完成!

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ひとくち食べて蘇る、なつかしの盛岡冷麺の記憶。

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この感じこの感じ、最高!

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具をのせすぎているという認識はある。でもペロリ。

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やはり、暑い日の冷えた麺に勝るものはないな。


そして翌日も

二日連続で盛岡冷麺決行だイエイ!

きゅうりを千切りにしたのと卵パートを卵黄ソレイユにしただけ。
この日も美しく麺を盛り付けるのを失念した!というか具で隠れてるからいっか。

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一度ハマるとそれだけ10日くらい食べ続けるという奇行を平気で繰り返す私としては、2日連続同じものなんて全然へっちゃら。

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ああ美味しかったなあ・・・、盛岡冷麺。

次回帰国した際には、祖母にお線香をあげる前後に必ず立ち寄りたい、盛楼閣。


ちなみにカクテキはその後、着々と姿を消し、最後は漬け汁ごと使ってチャーハンに。汁まで余すところなく使い切るのだ!

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素晴らしきカクテキライフだったから、大根をかってきてまた作ろう。



続・麺まみれ生活

先週は、盛岡冷麺に限らずランチはひたすら麺を食べていた。
そんな麺狂いまみれな私の食生活もお届けしよう。

月曜日:今年初・冷やし中華

Otto氏もいたので、母が送ってくれたマルちゃん製麺の冷やし中華(袋乾麺)で、冷やし中華はじめました。

買い出しにいっていなかったので具は適当にありもので。自作鶏ハムが活躍。

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火曜・水曜は盛岡冷麺(前述)。

木曜:ニラ幸子ごまマヨラーメン

ポロごま味醤油ラーメンの簡単アレンジを、販売元の下記サイトを参考に。

スープにマヨを入れて、ニラ幸子とさらにネギを乗せ、ラー油をかけただけ。

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超簡単アレンジなのに、これがなーんととても美味しい!!これはハマりそう。


金曜:梅さばイカ冷やしラーメン

イカの日翌日も、ポロ。スーパー優等生のポロ塩を使って、梅さば冷やしラーメン、いってみよう!

サンヨー食品のアレンジシリーズを見るにつけ、ポロシリーズの優秀さに感心する。

サバは、サバの日にフランスの鯖缶の手軽&美味しさを知ったので、そちらで。

あと、ちょうど直前にイカの日ディナー用に買い出してきたイカがあったので、一番小さなサイズのものを茹でてのせてみた。麺を長めにゆでて冷水でしめ、さばとイカと梅を叩いたものをのせたらば、梅さばイカ冷やしラーメンの完成。

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シソの代わりにディルを生やす。

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まあまずいわけないんですよね。というか、ポロ塩に梅、めっちゃあうな・・・。さらなる爽やか&食感要員でセロリとかいれてもいいかもだけど、これだけでも十分!


土曜:梅さばペペロンチーノ

昼はアペロで適当に済ませたので、夜はなにか作ろうか・・・ってやっぱり麺!

前日のさば缶が半量余っていたので、ズッキーニと玉ねぎとともに炒めて白ワインちょろ、パスタと合わせたら、最後に梅をのせて完成。

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魚介系×オイルベースラヴァーにとってはたまらない。

ちなみにOtto氏とは別食。日本風ナポリタン。

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で、お決まりのチーズドバ。

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「チーズをかけないパスタなんてパスタじゃない」by Otto氏


最後は、久しぶりの外食

日本食街があるオペラ界隈に「Sanjo」というシックなラーメン屋さんがある。
夫婦ぐるみで仲良くしているAちゃん夫妻とともに、たぶん1年ぶりの外食!

まずはお決まりの、アサヒスーパードラーイ。

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おつまみに胡麻わかめとか唐揚げをつまみ、

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こちらがメイン。お店の名前を冠したラーメン。
とんこつスープの細麺。とんこつは好んで食べる方じゃないけど、こちらのはそんなにコッテリしすぎずでも濃厚。私はもうポロに慣れすぎてる感があるけれど、やはりお店で丁寧に作られたものは当たり前だけど、美味しい。

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ちなみにOtto氏、ラーメン屋さんに来たのにビビンパ丼をチョイス。せっかく夜は麺だからと思って、昼間は上で書いたカクテキチャーハンにしたのに…。。暑いからラーメンはアレだったのか?

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和食は自分でも作れるけど、友人と語らいながら、たまにはお店で作ってもらったものを食べるのもうれしい。それにお店の人との何気ないコミュニケーションも楽しい!引きこもっていると言葉を発さない、というかひとりごとばかりだからな…。


食後のパリ散歩

21時過ぎくらいに友人たちと別れ、腹ごなしのため徒歩にて帰宅。約5キロ。

ルーブル前。さすがにひともまばら。

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日が暮れる前のセーヌ川。21時半でこの明るさ。

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22時、まだ多くの人がピクニックを楽しむ。

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フランスは一応まだ夜間外出禁止は残っていて、23時が門限。今までの我慢を発散させるかのごとく、それまでおしゃべりは続く。




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