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赤と黒、イカのラグーソースでタリアテッレ

「赤・黒・赤・黒・赤・・・・・・」

フランスの作家、スタンダールの『赤と黒』はあまりにも有名だが、
この小説が刊行された約200年後のいま、フランスはパリ。

赤にするか、それとも黒にするか。
それが問題だ。



生きるか死ぬか、為すか為さぬかを問うたシェイクスピアのハムレットなみに、
今朝からずーっと考えていた。

トマト(赤)にするか、それともイカ墨(黒)にするか。



なんだか大々的な前置きになったけど、つまり何が言いたいかというと、

今日は2月10日
noteご近所の、イカを愛してやまないハマの会長および府中会員の方々と一緒に、イカ連盟を結成。
日本発信の勝手に全世界共通としている、毎月10日が恒例の「イカの日🦑」である。


先月は、バタバタしながらも、ハンバーガーのバンズを作ってイカミンチをハンバーグにして挟んでいた。
あれからもう1ヶ月。早すぎじゃないの時間は、Ha、ha----♪


私の愛用しているCampasの手帳っていうかノート。前にも何かの記事で書いたような気がするけれど、2021年度版は実家に送って父に速攻フランスに送ってもらったが、いまだに届く気配がない。それゆえ日にちの感覚がイマイチずれていて、あーもう10日?イカの日じゃん!と気づいたのが一昨日くらいだった。

月曜は基本的に魚系はやっていないものと思ったほうがいい&10日当日(水)は近所の大きなマルシェがやっていないので、昨日(火)、パッタイのエビを買いにいくついでにとりあえずイカだけでも仕入れなくておかなくてはということに気づいた。

マルシェへの到着がお昼すぎくらいになったのもあり、まるっとイカが売り切れ。今まで売り切れなんてなかったのに、そんな買う人いるの?

仕方なく、イカリングを仕入れる。
前にこの記事で書いたような、特上に巨大なイカリング

マルシェからの帰り道。
過去につくったものから何かヒントがないかなあと思いを巡らすも、最近の私は記憶力がミジンコもしくはそれ以下レベルなので、最近のことから遡るしかない。

そういえば先週、タコでこんなことをしていた。


このふたつの記事にやんごとなきシナジーを感じた。要は、

・イカもタコも軟体動物なんですよねー
・タコを使って、こないだPATA師匠のマネしてめっちゃ美味しいラグーパスタ作ったばっかりなんですよねーー


さて、ここから言えることは?

・イカ🦑=タコ🐙
・タコ🐙=ラグーパスタ美味

→イカ🦑=ラグーパスタ美味

はい、簡単ですね。
異論反論受け付けません。



ここでふと思う。

ラグーソース。これは要は煮込みソースなわけだから、私の敬愛かつ偏愛してやまないエウセビオのイカ墨風だとどうなるんだろうか?と。


↑これ、個人的にTOP3を争うお気に入りの記事なので、よかったら。


ここでようやく冒頭に戻る。
赤のトマトソースか黒のイカ墨か。どちらのラグーソースを採用しようか。

ポイントはコクの出し方だろうか。

ちなみに、エウセビオのイカ墨は、イカの内臓も全部入れて、さらにチョリソーまでいれてコクを存分に出していたのだけど、いかんせん今回のイカは胴体のリングのみ。コク足りないのでは?

うーん・・・そうなると、どうしよう。
冷凍してあったイカの内臓はすでにエウセビオ風な煮込みで使ってしまっているし、チョリソーもなし。

あれこれ考えを巡らせているところで、ピンときたのが、冷蔵庫で大切に保管している桃屋の塩辛ですよ奥さん。こりゃ塩気とコクしかないっしょ!!

そして肉系でいったら、チョリソーなくともラクレットで余ったサラミを冷凍してある。


ここでさらに、同じくPATA師匠レシピでラグーパスタを作られていたanco.labさんが、「トマトソースを別で作れば夫と違う具材でパスタを作りやすい」とおっしゃっていて。

そっか!コクだしを別にすれば、赤と黒、両方できるじゃん!!

You、どっちもやっちゃいなYoと天国から聞こえるジャニーさんの声・・・(聞いたことないし)


結論が、こちら。

🔴Otto氏はそもそもエウセビオのイカ墨だから黒いものは食べる的なところがある人なので、サラミ×赤で行こう。

⚫️私はいわずもがな、お歯黒上等イカ墨ラヴァーなので、イカの塩辛×黒とまいりますよ!


ってことで、材料でーす!
タコのラグーと大体同じ。

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ワインは普通に飲むものを使うのがもったいないんじゃと感じ始めたので、調理用の白ワインを仕入れてきやした。
あとは玉ねぎの代わりにエシャロット、ナスの代わりにズッキーニ。イカ墨なのでバスクの唐辛子(Piment d'espelette)も用意。



イカリング、どうしてもやっちゃいますね。今回は3連リング!!

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「存在感のあるホワイトが印象的なこのリング、ご購入は今すぐフリーダイアル○×◆☆▲・・・。あさってまで送料無料でーす♪」



まずは、赤黒共通部位より準備開始。

PATA師匠の技にならい、ズッキーニを細切りにして、オリーブオイルをまぶしてオーブンで焼く。

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軽く焼き目がつくくらいで良いのでしょうかね。

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ズッキーニを焼いている間に、ひとつしかないコンロをフル稼働。

エシャロットをオリーブオイルでじっくり炒め、茶色くなるくらいまで火を通す。

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エシャロットが茶色くなるまで炒めたら、市販のトマトピュレをくわえて、煮詰めてちょっと水分も残るくらいのぺースト状にする。

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イカは、自力でミンチしようと思ったけれども、タコの時が厄介だったこともあり、文明の利器におまかせ。フープロでガー

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みじん切りにしたニンニクと鷹の爪を師匠にならってくちゅくちゅしたのち、セロリみじんぎりとフープロしたふわふわイカを加えて、ひたすら水分を飛ばしながら炒める。

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イカがすこしそぼろっぽくなってきたら白ワインを加えてさらに煮詰める。

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数分後、これはもはやイカそぼろ。このまま食べてしまってもいいくらい。

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ここからは、別々の道へ。


まずは私用の黒いラグーから。

イカそぼろを半分避けたら、塩辛を入れる。

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トマトソースも半分くらいいれてよく混ぜながら炒めたら、イカ墨ペーストを一袋投入。

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黒々しいイカラグーの完成。

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次、Otto氏用の赤いラグー

特にいっかなと思って写真がないのだが、トマトソースの入ったフライパンの片隅でみじん切りにしたサラミをちょい炒めしたら、あらかじめ避けておいたイカそぼろ状のものを投入して混ぜ合わせて、完成。ズッキーニをすっかり忘れていたのでこの後入れた。

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さあ、赤と黒のソースができたらゴールは近い。


肝心のパスタ。

タコのラグーのときは、タリアテッレどころか普通にスパゲッティすら少ししかなくて、リアルにPATAさーーーーん!!!と叫んで愛犬みるぅがびっくりしていたくらいなのだけど、今日はちゃんと仕入れてきてあるのだ。タリアテッレ。

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こちらを2人分茹でる。

この太さくらいがパッタイ的にはいいんじゃないかなあと思いながら湯がいていたよ、我が妹分ぽなタイ。

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パスタが茹で上がったら、茹で汁を適当に加えつつ、ソースと混ぜる。赤も同様。

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パセリのみじん切りとペコリーノチーズをゴリゴリしてふりかけたら、
赤と黒のスタンダール風イカラグーの完成!

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🔴赤ラグー🔴

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そして、

⚫️黒ラグー⚫️

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いちいち書かなかったけど、味見の段階で大体美味しいことがわかりきっていたので、食べ始めてからの感動が薄れるのが作り手の損なところだろうか。いや、むしろ美味しさをいち早く知れることは喜ばしいことなのかもしれない。

ネックだったOtto氏の反応はというと、意外にも「スーパーボン(超おいしい)」とのこと。黒に関しては味見すら決してしないというので、「赤と黒」作戦大成功!と言えるのではないか。


ちなみに氏に「『赤と黒』の作者知ってる?読んだことある?」と聞いてみたら、
「当たり前だ。スタンダールだろ!読んだこと?あんな分厚い本読んだことがない。『戦争と平和』レベルだ」と一蹴されてしまった。フランス人的には有名なんだな、スタンダール。『戦争と平和』よりはコンパクトだった気がするけども(当然私は読んだことはない)。


とにもかくにも、氷点下のパリ支部から、今月イカの日も盛況のもとフィニッシュなのでした〜🦑



今朝のパリ、マイナス4度。路面凍結ですっ転びそうになる。

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夕方のパリ、まだ雪が残る。マイナス1度だよーん。

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インカメラは死んでないせいか、いい感じに撮れるっぽい🐶





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ユイじょり

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海はいいねえ@マルタ
一皿入魂型おうちごはんクリエイター | パリの小さなキッチンで作るごはんとおやつ | 相棒の仏産マルチーズみるぅ&仏人Otto氏とのフランス生活 | https://linktr.ee/yui_joly