マイ・イノベーションの産物、レオパード柄の抹茶ココアクッキー
AとBという技術を習得したら、新たな技術Cを取りに行く前に、A×Bのハイブリッドを試してみたくなりはしないか。それって私だけ?
例えばの話。縄跳びで、二重跳びとあや跳びができるようになったら、三重跳びにチャレンジする前に二重あや跳びに挑戦したくなるような感覚と似ている。
ちなみに私、昔は全部できたけど、今は昔より体が軽いのに二重跳びすらできない。若さっていいわね。
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最近、料理にも工作チックな作業を取り入れて、見た目へのおこだわりを追求することがマイブームなワタクシ。
「普通のクッキーじゃ物足りない!」というワガママ思考から、腰痛を引き起こすくらいまで集中してギンガムチェック模様のクッキーを作ったし、もはや十八番化しているブリオッシュはレオパード模様。
特に、初めてギンガムチェックのクッキーを作ってみてからというもの、その作業工程が面白過ぎて、もっぱらどこから切っても同じような顔がでてくる「金太郎飴的なもの」にときめきと興奮を隠せなくなっている。
こんな私の傾倒ぶりを知ってか知らぬか、親友Aっこちゃんが、練り込み陶芸家の水野智路さんという方のインスタグラムを教えてくれた。金太郎飴的にお皿がクリエイトされていく様子が頻繁に投稿されていて、私の小目が一瞬にして釘付け。この方の存在を知ってからというもの、気がつけばこの方のインスタをずっと見てしまう変態ぶりだ。
インスタのリンクは貼れないみたなので、水野さんが特集されていたツイートを↓
ちょっと話がそれたけど、ギンガムとレオパード、このふたつのクリエイションを通じて学んだのが、
A:ギンガムクッキーで、クッキーに模様をつくる方法
B : レオパード柄のブリオッシュで、レオパード柄の構造
さあここで問題です。AとBを掛け合わせたら何ができるかな?
賢いみなさんはすぐにおわかりだろう。
答えは、レオパード柄のクッキーだ。
ギンガム柄のブリオッシュってのも考えられるけれど、ふくらむ生地に対して緻密さが求められる柄が向いていないのは素人でもわかる。
というわけで、次なる見た目おこだわりスイーツは、レオパ柄のクッキーに決定。
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最初に軽くipadでお絵かきしながら、生地の配分や色などをイメージ。
同色のグラデよりも、色を変えたほうが模様の対比がわかりやすいかなと思って、茶枠×緑で模様をつくることにした。
実際の着色は一保堂の抹茶とヴァンホーテンのココアにて。
クッキー生地は、ギンガムのときと同様。
色ごとの生地の重量比は、レオパードブリオッシュのときの生地の重量比に合わせて計量してから、着色。
着色済みの生地を冷蔵庫で休ませたら、計算機片手に計量しながら大3つ、小4つの塊に各色ごとわける。
乙女時代のお手製デコ計算機、ちょっとデコはとれてるけどいまだに現役。
分け終わったところ。
ここからは、レオパードブリオッシュの方法でいきまっせ。緑の生地を棒状にして、相変わらずみるぅのKKに見えるココア生地で巻く。
バターがだれてくると扱いにくくなるので、使わない生地は常に冷蔵庫へ入れておいた。
さらにひょろりん系のみるぅKKじゃなかった、ココア生地を巻いた抹茶生地を、プレーン生地でくるんでいく。ブリオッシュ生地よりさすがに扱いにくいので、慎重かつ丁寧に。
こういうお菓子があったような。シガールじゃなくってなんだったかな。
次はこれらをくっつける作業。
太巻きっぽくすればいいのではないかと思って、巻きすに手伝ってもらいながら、これらを一本にする。
巻けた。中はどうなっているかわからないけど、とりあえずここまではイメージ通り。冷凍庫に入れてカッチカチに凍らせる。
このクッキーのいいところは、一度冷凍庫に入れてしまえば気が向いたときにいつでも作業再開できるところだ。この日はここまでで疲れてしまったので、翌日に持ち越し、夕食用のミクニ風ガレットの準備に入った。
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一晩あけて、翌日の午後。緊張の入刀。
んー、ちょっとプレーンの分量が多かったか。でもここで終わりじゃないから気にしない。
ここからはギンガム模様の生地をつくるのと同じ要領で1枚のレオパ柄生地に仕立てる。
ウィーンのPezioさんみたいに、かわいい型のクリスマスっぽいクッキーにしたい気持ちももちろんあるけど、型を買いに行くよりも作りたい欲が優ってしまったので、前回と同じシンプルなお花型で。
実際、柄が派手だから型はシンプルでもよさげ。
抜いてあまった生地は、集めて伸ばしてマーブル模様に。
これはムンクの叫びを彷彿とさせるなあ。
今回は全部おはな!
マーブルもミリタリー感が強いけど、クールでイケてる。
170度のオーブンに15分くらい入れる。
・・・
焼けたァーーー!
マーブルと並べてみるとこんな感じ。
こりゃー、ビジュアル大金星✨じゃないか?
抹茶ココアの味もよき。
Otto氏も「ブラボー!これは売れるぞ」と、めずらしく小言もなく手放しで称賛してくれた。
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最近どこでもかしこでも「イノベーション」という言葉をよく聞くが、これは案外、突拍子もない新しいアイデアや想像もつかないような新技術ばかりを追い求めることだけがよいのではなく。
むしろ、温故知新というか、すでにあるものを足したり引いたり組み合わせたりして偶発的にできちゃうものだったりして、なんて思ったりする。ドヤぁ!
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