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パリ、ふたたびロックダウン前日を、徒然なるままに

昨日の大統領演説で判明した、(日本的にいうと)ロックダウン、ふたたび。
その前日となった本日29日木曜日。

ロックダウン同様の状態になることを、フランスではコンフィヌモン(confinement)という。法律用語では独房監禁といったかなり強い言葉。
英語ではコンファインメントですね。
やっぱり発音も抑揚も全然違うな。同じものとは思えない。。

この際、私の記事を読んでくださる方は、覚えてってください、コンフィヌモン。今年のフランスの流行語にちがいないから。
抑揚なく棒読みしてみてもらえば、きっとあなたもフランス通(え?)

3月中旬から56日間の厳しいコンフィヌモンを乗り切った我々としては、証明書さえあれば1km圏内の近所なら買い物も犬の散歩もできることは、詳細の発表がある前から予想がつく。

前回の経験をしているから、幸い、食糧については大体どうにかなることがわかっているし、犬のおかげで正当に外に出ることができて、やっぱり犬サイコー♡ってことでますます犬ラブが加速することも、承知。

とくに私の住まいの近所は、アジア系のスーパーが充実しているので、食べ物は心配しなくてもいいだろう。

ということで、おこもり前日、近所じゃ手に入らないものを揃える旅にでることにした。

一番に思い浮かんだのは、パリの合羽橋。
でも、ケーキ型やセルクルなどは、ただでさえ在庫が多かったのに、私が移住してきてから1年で、もはやその倍量近くなっている。今回は大丈夫かな。

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私が料理以外に無心になれる創作活動。それは、「手芸」に分類されるものだ。

小学生低学年のビーズアクセサリーに始まり、かぎ編み、発展して編みぐるみ、ぬいぐるみ作り、編み物、ラインストーンのデコレーション、刺繍、などなど。

細かい作業が昔から大好きなのだ。
一日中細かいことしてても全然大丈夫。だから小目なのかな?

ということで、過去のクリエーションで写真が残っているものを、公開。

【デコ編】20代前半〜半ば。
キラキラ全盛期。なんでもピンク。髪の毛も明るかった。

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ブックマーク

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お世話になった先輩へ、ペンデコ

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なんでもピンクだったな。。今でも使ってるけど

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懐かしすぎるvodafone!!! あれ、すでにソフトバンクだったか?

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これはソフトバンク。使えなかった折りたたみスマホ

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カバーのみにデコ。母に作ってあげた

こうしてみると、本当になつかしいなあこの折りたたみケータイ。時代。

【刺繍編】20代後半〜30代前半。
キラキラが目にしみてきたけど、まだカラフルで可愛らしいものを表現したい頃。

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マカロンを刺繍したつもりだけど、友人からUFOと言われた

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ランチョンマットにしてみた。どこいったかな?

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防水系で柄も好きだったので、こちらでテーブルランナーを。
今は妹が使ってくれているはず。

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気が向いたら刺して刺して。気づいたら足掛4年くらいでできたケーキのタワー。
なかなかに上出来だけど使いどころがわからず、未だそのまま。


【犬服編】30代半ば〜
シンプルな真っ白犬に夢中。

こちらは最初に作ったものだけ貼って、絶賛ブームなので今後ちょこちょこと小出しにしていく・・・予定。

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ギンガムチェックな3歳児


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ここパリで、手芸用品や布の問屋的なものが集結しているのが、18区。
モンマルトルの丘の下にある Marché Saint-Pierre(マルシェ・サン・ピエール)。

思い出を振り返っていたら、前回のコンフィヌモン前にもモンマルトルにミルゥと一緒に行っていた。ただ今回はちょっとお目目がアレなので、静養のため自宅でお留守番。

下の写真たちは、3月のもの。

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ザ・観光名所

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故郷に想いを馳せる

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丘からパリを見下ろす

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モンマルトルの象徴、サクレクール寺院

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下からもサクレクール寺院


今日はみるぅもいないので、そわそわしながらも生地の問屋街に歩いてむかう。
このあたりは何度か危ない思いをしているので、要注意。

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こちらが一番大きいのかな?

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この行列。どのお店も会計までに20分デフォルト。店員さんもカリッカリ


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ボタン選びの一角。たのしすぎる

生地のお店がひしめくこの界隈で、4軒はしご。
みる服用の生地とかボタンとか購入したけれど、皆考えることは同じでどこもものすごく混んでいた。

会計に並んでいた前のマダムは、布だけで3万くらい買っていた。これから生まれてくる孫にあれこれ作るんだそうな。

もうひとりのマダムは、前回のコンフィヌモンではパリを離れたけど、冬だし家でおこもりしようと思ってね…とのこと。


私も結局、大したものは買っていないけど、トータルで11時から15時くらいまでかかった。疲労困憊の憊。

トータル3000円くらいで工夫して最低でも3着は作れそうな感じだら、良い買い物をした・・・はず。

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意外に時間がかかってしまった仕入れの次は、左岸に舞い戻ってボンマルシェ(デパート)で、11月に有効期限が切れる商品券を使い切るためのお買い物を。

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店内は毎年恒例のクリスマスモードだ。

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今年はこれで最初で最後になってしまうかもしれないなと思うと、寂しく愛おしい、恒例の派手で巨大なツリー。

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こ、こけし??


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今年のメインは、お花のツリーのようだ
連続8年、ボンのツリーを拝むことができた🙏

このツリーの周りには、たくさんのデコレーションも並ぶ。
前年に、高価な鳥はもれなく落下、頭が割れてしまったんだった・・・。
ってことで、この青い鳥、いいな。

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結局食料品だけちょっと買って、帰りにアジアンスーパーに寄ったら、いつにもまして人手多し。
ひっそり端っこに並んでいた定番最強なサッポロ一番を、Otto氏用とともに購入。

一度帰宅し、朝からほぼ食べてなかったので糖分補給したら、ミルゥのお散歩がてら食糧、主にまったく在庫のない野菜の買い出しへ。


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果物コーナーで、Kaki(こちらでも「かき」という)を見つけたら、時節に合わせてハロウィン仕様に変身していた。買うっきゃないよね。
野菜は緑のものを中心に、かなりの品薄。みんな買いだめてるな。

ちなみに前回のコンフィヌモン前は、小麦粉、砂糖、卵、パスタ、トイレットペーパー系が棚からがらっと消えた。今回はさすがにないかなと思ったのだが、夕方のスーパー、大体在庫ゼロかあっても少量だった。やることは変わらないな。

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疲れると何をつくるかも思い浮かばないが、とりあえずお買い得だった豚ヒレでなんとかしよう。

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こちらの半分を使用。サイコロ状に切って、ほんの少し余っていた塩麹に小一時間漬ける。
あらかじめ茹でたじゃがいもとこの豚肉を一緒に、にんにくをつぶしたものとオリーブオイルでソテー。アペロで飲んでる白ワインと、タイムもいれちゃおう。

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Otto氏登場で、豚肉焼いてるよと言ったら「(わかってるとは思うけど)よく焼いて」とのことだったので、必殺追いバターで焦げ目出し。

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美味しそうな焦げ目がついてれば、よく焼けてると思ってくれるのではという子供騙しのような技。

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超簡単な一皿の完成。
塩麹とバターって、最高。これは飛べる豚だ。

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私は最高に美味しいと思ったのだが、氏は例のごとく肉がロゼだ(赤い)といって、レンチンしていた。
そのあと完食して皿舐め回してたから、許す。

コロナにテロに、なんだか冷や冷やするここフランス。
明日からのおこもりを淡々と、楽しみをみつけながら健康にのりきりたいなと思う。









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