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粉と芋と、向き合う〜自家製バンズでハンバーガープレート

昨日のブリオッシュの記事に、たくさんの心温まるコメントをいただいて、天国のアンちゃんもきっと喜んでいることだろう。

あらためて、コメントくださった皆さんも、アンちゃんに思いを馳せてくださった皆さんも、ありがとうございます。

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さて、おとといのこと。つぶやきにて投稿したクイズの正解が、今日のテーマ。

この「なにができるでしょうか」クイズは、週末スイーツ、ケイチェルおじさんの真似をしているだけなのだが、挑戦するほうも探偵気分で楽しいし、クイズを出す方もかなり楽しい。特に後者は、「くくく・・・ほう、そうきたか」と、してやったり。にやり。

今回は、常連の皆様4名が参加してくれた。Merci♡
正解は、TOP画像のとおり、「ハンバーガーのバンズ」


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ケイチェルおじさん、「ジャガイモパン」まではあってるから、60点!

papapastaさん、かなりいい線いってます!北欧にあるんだ、じゃがいも入れたパン!?とむしろ勉強に。さすが粉プロ、私の粉師匠👏

チョコチップクッキーさん、かぼちゃの種とじゃがいもからもちもち×パンまで行き着いたところが、素晴らしい。一番近いかな!イカ仲間としてはうれしい限り。

ももりゅうさん、栄誉ある参加賞!!🏅

次回も、ふるっての参加をお待ち申し上げます☺️

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さて、今日参考にしたのは、気づけば最近この方ばかり。フランス人ブロガーのエルベのレシピ。


私はチョコレートケーキにズッキーニを入れたり、はたまたトマトを入れたりする女(正確には、それを開発したエルベのレシピを採用する女)。

そのことをご存知の方にとっては、今回はまだそこまでぶっとんでないんだけどなあと。じゃがいも=片栗粉=もちもちの印象と、昔カレーパンを作ってみたときに生地にじゃがいもを入れたことをふと思い出して、あら、これ案外いけるんじゃないの?と思ったのだ。

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実は、1ヶ月くらい前。バカンス中でいつもバンズを購入するブーランジュリーが閉まっており、ついに作るか・・・と思い立って、一度このレシピで作ってみたことがある。ただこの時は、不覚にも我が家に主食たるじゃがいもがひとつもなかった。前代未聞のありえない事態なのだが、暑くてボケていたのだろう、きっと。

困った私は、とりあえずじゃがいもの代わりに片栗粉で代用することにしてみた。そのときできたのが、こちら。

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見た目はなかなか可愛らしいバンズ。学生時代によく食べた、ファイヤーハウスのモツァレラマッシュルームバーガーをイメージしてみた。

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ただ残念。片栗粉で代用したこのバンズ、ぱっさぱさで、エルベのいう「ultra moelleux」(ウルトラふわふわで口当たりよし)には程遠い出来となってしまった。

まあ食べられないことはないので、Otto氏にちょこちょこと消費してもらって、ようやく在庫もなくなった。今度こそはちゃんとじゃがいもと向き合って、エルベのレシピに忠実に作ろうと。

ということで、調理に入ることに。ちなみにこの日は狂ったようにつくっていた日なので、昨日のブリオッシュの生地と同時進行だ。

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【エルベのハンバーガーバンズのレシピ】

・薄力粉:350g
・ドライイースト :8g(生イーストの場合は20g)
・ぬるま湯:125ml。生地の固さによっては、さらに加えてもよいらしい。私は加えなかったけど。
・じゃがいも:100g
・バター:40g
・砂糖:50g
・塩:小さじ1/2
(表面に塗ったりのせたり用)
・卵:1個
・牛乳:大さじ2
・好みの種

改めて材料を。

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ちなみにこの左下の種は、ゴマとgraines de lin brun(日本語だと亜麻仁の種というらしい)、かぼちゃの種。もれなくOtto氏所蔵のものだ。

定期的に訪れる一時的な健康ブームの際に仕入れたものだろう。一向に減る気配がないので、しれっと使うことにした。

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まずはじゃがいもだ。皮をむいて細かいサイコロ状に切って、15分から20分くらい、よく茹でる。

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この後、ミキサーかフープロでピュレ状にとあるが、無心に芋と向き合いたかったので、ざるで濾すことにした。

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固形部分はほぼなくなるし、立派なピュレであろう。これでいいことにしよう。

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ここで下準備はほぼ終了。あとは、Robotのボウルにじゃがいもピュレとバター、砂糖、塩、卵をいれて、よくまぜる。

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その後、ぬるま湯にドライイーストを入れたものを入れて、薄力粉を300gほど加え、Robotにこねてもらう。 8分経ったら残り50gの薄力粉を投入し、さらに2分こねる。

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生地がこねあがったら、常温で2時間おくか、冷蔵庫で一晩寝かせる。ボウルが出払ってしまってないので、タッパーに薄力粉をふって、生地をのせることにした。

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2時間後。いやいや、成長しすぎでしょうに。。

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結構ベトベトするので、打ち粉をこれでもかというくらいして、生地を2cmくらいの厚さになるように伸ばす。
8cmのセルクル型でくり抜いて、クッキングシートをしいた天板にのせ、さらに45分常温で2次発酵。

これからさらに膨らむことを考えると、バンズたちの間のスペース量に不安があるけれど、なんとしてもこの天板だけで焼かなくてはならない。ブリオッシュでもうひとつの網が出払っているので・・・。

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45分後。うわああ、やはり。膨張してくっついてしまいそう。もうしょうがないか。天に運命を委ねることに。

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卵と牛乳を混ぜたもの(ブリオッシュで使ったものが余ったのでこちらにも使用)を生地の表面と側面に刷毛で塗り、上に好みの種をちらす。

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180度に予熱しておいたオーブンで、15分から20分くらい焼いたら完成。焼いてる最中も肥大化して、ジャンボなバンズになりそうな予感。

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うわあああ、予感的中。えらい迫力なバンズが完成した。でも匂いは美味しそうだし、いいことにしておこう。

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前回の片栗粉使用よりはかなり、ふわふわを感じる仕上がりに、安堵。

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こうしてバンズを作っている傍ら、いつものフリット(フライドポテト、うちのはほぼベイクドポテト)を作っておく。

パンとポテトでいささか披露気味なので、具は手抜きで。市販のPané de poulet(チキンかつ的なもの、Otto氏の大好物)を焼いて、仕上げにチェダーチーズを乗っけて熱を加え、バンズに挟むだけ。

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今回のバンズは、前回とうってかわってフワフワもちもち系で美味しくできた。

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やはり粉と芋というのは、無心になれて、いいな。いつの日か、手ごねにも挑戦してみよう。


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え?ちょーだい??目力で落とそうったってそうはいかないよ。
(と言った1秒後に、パンのかけらを与えるいけない飼い主)

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