パート・ブリックで春の花びらキッシュ
久しぶりにパリで過ごす日曜日。
じょり家は総出で、観光客にも大人気なRaspail(ラスパイユ)のビオマルシェまで、昼前、徒歩にて詣でける。
俺が先導を切ってびゅんびゅん進む先は、最近よく見る、お花が飾られた系のおしゃれなカフェ。
ここのビオマルシェ、昔はよく通ったものだ。この野菜の並べ方がまた芸術。
ここのマルシェの名物、美味しそうな匂いにつられていつも行列ができている、じゃがいもとチーズのガレット。
「フランスのお好み焼きだよ」とこちらも名物のムッシューが対応。
日曜マルシェの定番、鶏の丸焼き。
今週は料理をたくさんしたので今日は休息日。ランチ用にソーセージとかフィレ部分を買う。
ヒト往復12,000歩、俺的には50,000歩くらい歩いて、お昼過ぎに帰宅。
最近、天気がいい日はこんな感じで外に出る機会が増えて、日々の創作活動は続いているもののnoteに記事を書くところまでたどり着けていない。すでに書きたいものが5個くらい溜まっていて渋滞状態なのだが、後追いで消化していきたいと思う。
さて、今日の本題は、マドレーヌの生地を作ったあとに創作した先週水曜日の夜ごはん。
本題に入る前に、そういえば、昨日のベルメール風・マドレーヌの記事で、「Otto氏がヌテラを塗ったか現場で見てないから不明」と書いた。
さっき、「そういえばあーた、マドレーヌにヌテラ塗って食べたの?」と聞いてみたら、「当たり前だ、写真送っただろう?」とまさかの即答。ん??寝ぼけてたのかすっかり見過ごしていたが、ご丁寧にLINEにちゃんと写真が送られてきていたのであった。
こちらがOtto氏流・マドレーヌの食べ方。
まずはマドレーヌをきれいに半分にカット。
ヌテラオンの、はさみうち。
なんとなんと、マドレーヌもまるでマカロンのようにして食べていたOtto氏なのであった。夫婦そろってどこまでもマ活。ちなみにマドレーヌの翌日、通常のマ活にも取り組んでいるので、近日中に披露したいと思っている。
さてようやく本題。北の生活の反動で和食生活が続いていたので、週の真ん中はフレンチにしよう。
パート・ブリックという生地をご存知だろうか。私がこのキッシュを作ったちょうど翌日、偶然にも修家シェフがパート・ブリックを作ったこれまた美味しそうな料理をアップされていた!
修家シェフの説明にもあるように、パート・ブリックは小麦粉を使った春巻きの皮のようなもの。フランスのスーパーではパイ生地コーナーで売っている。こちらはモノプリで買った8枚入りのもの。
もともとこのパート・ブリック、チュニジア料理に使われるものらしく、そろそろ世界料理研究家のおいたんを見習って世界の料理にチャレンジしようかなと企んで結構前に買っていたものが、未だ日の目を浴びることなく冷蔵庫に佇んでいた。
・・・が、そんな当初の目的をしれっと裏切り、思いつきでこの皮を重ねてキッシュっぽくしてみることにした。まあ予定変更はいつものことだ。
春の食材も終わりに近づきつつある。具はグリーンアスパラガス、グリーンピース(冷凍)、使いかけの赤玉ねぎと映ってないけどハムのキューブ。あとはアパレイユ用に卵とリコッタチーズ1パックと生クリームと牛乳(うつってない)を用意。バターは具材を炒める用と生地に塗る用。
ちなみにバターの上にあるマカロンのコックみたいなのが生クリーム。ピカールで見つけて、ちょっとだけスープに使いたいときとかにも便利かなと思って買ってみた。
まずは具を炒める。赤玉ねぎみじん切り、アスパラ薄切りをバターでソテー。
キューブハムと解凍したグリーンピースもいれてさらにソテー、軽く胡椒をごりごりしておく。
この後、リコッタチーズと卵と解凍した生クリームを混ぜ、いい感じの液状になるまで適当に牛乳を加えて、塩・胡椒とナツメグを加えアパレイユを作っておく。バターが有塩だし、具のハムも塩気があるので、極力塩は控えめに。
深めのキッシュ型にバターを塗って、パート・ブリックをバランスよく敷く。
その都度溶かしバターを塗り塗りしながら、パート・ブリックを重ねていく。4枚くらいでいいかな?
具をのせて、アパレイユを注ぐ。
パルメザンチーズもごりごりして、黒胡椒大好き女はさらに黒胡椒ごりごり。オーブンへいざいってらっしゃい。
中のアパレイユに火が通って固まったら、完成。
いい感じにパートブリックが花びらのように焼きあがった。
ズーム。こんな感じで皮はパリッパリ。
横からみるとこんな感じ。
アペロで結構色々食べてしまったので、キッシュのみ。
外側のパリパリは包丁で一気に切る!
この組み合わせ、とても美味しい。
パート・ブリックの皮を花びらのように一枚ずつ剥がして食べようとしてしまうお行儀の悪い私である。ちなみにバウムクーヘンも一層ずつ剥がして食べてしまう。
ちなみにこの皮、土曜日に友人を招いたときにも残りの皮を使って一品作った。
甘いモノにも使えそうだし、巾着風に包み焼きなんかもしてみたい。色々重宝しそうだ。
異文化料理に挑戦はできなかったけど、期せずして春の終わりの花びらのようなキッシュが出来上がり、私の心の奥底に封印された乙女心がクスっと喜びの声をあげたのであった。
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