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白菜と豚バラのネギ塩レモン鍋と、偉大なる箸休め

どーもー!イレブンPMになってハイになってきたユイじょりでっす。

本日はおやつの時間(=4PM)くらいまで頂きもののクスクスを食べたのち、眠気を殺しながら超特急でnoteを書き上げたら、案の定バタンキュー。
横になったらあっという間に夜をお迎えすることに。

だらだら片付けなどをしていたら22時前。
ようやく小腹が空いてきたような気がしないでもないけど、とりあえず喉は乾いたので、ビールと柿の種で夕飯の代わりを。
フランスのアパルトマンは暖かいけど乾燥ハンパないんですって(言い訳)

昼間、アジアンエピスリーでアサヒ500ml缶を仕入れてきていてよかった。
こんなとき前に住んでたトーキョーの家だと、部屋着で地上階のセブンに駆け込んでチューハイとかビールとかおつまみとか買えるのになァと。
日本の便利がたまに恋しくなる瞬間だ。

こんな妄想している私にタイミングよく、「You、夜型完全に戻っちゃいなよ」と、甘い声がささやく。ぼーっとしているとそのまま夜中になりそうなので、とりあえずカロリー発散のためnoteを書くことにしよう。


ご近所でウワサの、「箸休め」


今週の真ん中、先週に続きまた韓国スーパーを訪れた。

最近ご近所で流行りに流行っている、チョコチップ師の発信した究極の箸休め、「らぱっつぁい」を作るためだ。


「箸休め」。それは私にとって思い入れのある言葉のひとつなのだけれども、それはきっと幼いころから耳に叩き込まれてきた母の口癖だからだ。


昔から我が家の食卓は、料理センスのよい母のおかげでとにかく充実しまくっていた。大人たち(=飲兵衛両親)の必須つまみである湯豆腐を中心として、三陸の祖母から送られてくる海の幸、揚げ物、焼き物などがところ狭しと並ぶ夕ご飯。

「え?これ以上なにか??」というなかで母がよく、「箸休めがない」と言って、数分後にはきゅうりとささみとみょうがの和えものみたいなのがささっと出てきていた。

子供心ながらに、これ必要なの?と思っていたのだが、幼き頃の私よ、これがまた必要なのよ・・・

今思うと、この人すごいなと。
母のおかげで幼心にこの「箸休め」という概念を植え付けられ、食育してもらったのだと思う。
おそらくこれを母に話しても、彼女はただ、自分のつまみを作っていただけと言うのだろうけども。さすが旅館の女将の娘だわと尊敬しかない。

さらに面白いのは、母の姉である叔母たちもまったく同じなこと。
叔母夫妻には昔からいつ何時もとても可愛がってもらっているので、ご飯をご馳走になることも頻繁にあったのだが、皿数とバランスが母に負けず劣らずすごい。祖母の功績、やっぱり半端ない。

・・・おっといけない。祖母系の話になるとふくらむ一方なので、話をもどそう。


このチョコ師伝道の「らぱっつぁい」
私の周りの身近な方々だけで少なくとも3名、つまりいつもお世話になっているウィーンと日本のパリとハマの方々なのだけど、速攻作っていた。他にも作っていた方がいたような気がしないでもない。漏れてたらすみません。

それほどの人気で、しかも作った面々からは絶賛の嵐。
いやもう、こりゃつくるっきゃないね!


シューシノワを求めて


フランスで白菜は、Chou chinois(シューシノワ、直訳;中国のキャベツ)と呼ばれている。たまーにアジア系の店員さんがいる八百屋さんではみかけるのだが、いつもいく韓国スーパーには確実にあることをすでにリサーチ済みだ。

そして、先週サッポロ袋ラーをまとめ買いしたときに買った納豆。
納豆ごはんがあまりに美味しすぎて、3日連続食べてたらあっという間になくなってしまったので、ついでに納豆も買うために韓国スーパーへレッツラゴウ!したわけだ。

がしかし、実際訪れてみると、「え!パリでもちょこ師らぱっつぁい流行ってるの?」と思わざるを得ない感じで。
いつももりもり白菜は在庫があるのに、ラス2だった。危ない危ない。


より新鮮っぽい方を仕入れて、帰宅。早速仕込みに入る。
お酢は米酢がないので、白ワインヴィネガーで代用とする。

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白菜の葉っぱを剥がして、ざく切りにする。
バットの面積的に、とりあえず半分いかないくらいかな?
よーく洗って、塩もみして、放置。

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その間に、合わせ調味料を作る。
鷹の爪をそもまま入れてしまおうかと思ったけど、気が変わって輪切りに。
さすがに種もいれると辛すぎるのではないかとヒヨって、種は取り除いた。
チーズの投入量は見境ないが、辛みはまだ恐い私だ。

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バットに並べた白菜の上に、調味料をまわしかける。

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ごま油は多めに
(byハマのぽなちゃん)とのことなので、これで揚げ物できるんじゃ?ってくらい多めに熱する。

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煙が出るくらいアッチッチに熱したら、白菜にまわしかる。

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ひゃー!
じゅわわわーっ、がたまらない!
音と匂いの狂詩曲、シュー・シノワのラプソディや〜!
(誰?)

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これにラップをして、たまにかき混ぜながら2、3日置いた。


残りの白菜、どーすんの?


箸休めの白菜が大量に眠っている最中、残りの白菜はどうしよう。

クリーム煮とかが無難かな・・・と思いながら過去の写真を見ていたら、とっておきの料理を発見してしまった!

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腹は決まった。
残りの白菜は、Otto氏がなんといおうと、日本が世界に誇る冬の定番料理、NABE・鍋

ちなみにOtto氏はあまり鍋を好まない、なぜかは知らぬけど。

日本でいうところの鍋的なものについては、フランスの中華レストランなどでは「fondue(フォンデュ)」と訳されることが多い。
一方、私と出会って初めて鍋を共に突っついた氏によると、これは「Pot au feu(ポトフ:直訳は火にかけた鍋。スープ多めの煮込み料理)」もしくは「Ragout(ラグー:煮込み料理の総称、ポトフより汁少なめ)」とのこと。

まあ、同じ鍋に入っているものを突っつき合う文化はフランスには多分ないので、致し方ないのかもしれないけど。

・・・でもそんなの関係ねぇ!(もういい加減古いですよねでもよしお頑張れ)

私がトーキョー砂漠中、たまたま遊びにきていた当時大学生の14歳年下の妹と一緒に谷根千に遊びにいって仕入れた四国の国産有機レモン
それを使ってつくった白菜豚バラレモン鍋を思い出してしまったんだ!
そしてそれを再現したいんだ!

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でも肝心なことに気付いてしまった。
豚バラ薄切り肉が、ない。

また韓国スーパーかー。
面倒だな・・・って待てよ。
豚の角煮でもつくろうかなと、お安い感じでスーパーに売ってた豚バラ塊肉400g弱の存在を忘れていた!!

これを凍らせてスライサーで薄切りにすれば韓国スーパーで売ってるものと同じものが出来上がるんじゃ??


ということで、思いついたら電光石火の如く。
豚肉を速攻冷凍庫に入れて半日急速冷凍し、夕方、イカソーメン作りでもお世話になった、ドイツ製の生ハムカッターの出番ですよ〜!

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指をざっくりやらないように細心の注意を払いながら、スライス。

おお!思ってた以上にうまいこと切れる。

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豚バラ薄切り、完成

機械をだして設置して刃を洗浄するのは面倒だけど、うちでも韓国スーパーと同じことできるじゃん。

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いざ本番、鍋の準備へ


具はこちら。余っている白菜、自家製薄切り豚バラ、レモンのほか、常備しているセロリも何かにつかえないものかと並べてみた。

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白菜の葉に豚バラを並べて3枚くらいミルフィーユ状に重ねる。
その後、4等分する。

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土鍋がないので、いつものストウブ鍋を使用。
4等分した白菜豚バラミルフィーユを並べていく。
アクセントになるかもと思って、セロリの葉をはべらせ、側面にはだし昆布を2枚ほどはべらせた。

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ひたすら同じことを繰り返して、原形の完成。
これに水と茅乃舎のだし1パックを入れて蓋をして沸騰させる。

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酒としょうゆを適当にいれてさらに煮込んで、そのままでも食べられるけれど何かもうひと味ほしいくらいの限りなく薄めな味付けに仕上げる。
煮込む前は鮮やかだったけど、煮込んだらセロリ意味ないなこれ(笑)

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ん?あれ?そういえば、大好きな馬路村のポン酢とか、ごまだれとか、鍋に必要なつけだれ系が一切ないことにここで気付いた私。やっば!!

とりあえずネギがひとかけら残っていたので、ごま油と白ごまとにんにく&しょうがのすりおろし、塩・胡椒などで適当にネギ塩だれを作ってみる。

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っていうか、つけだれこれだけなら鍋にいれちゃってもよいのでは・・・?


途端に降臨するおおざっぱ大王の甘いささやきにより、
ビオのレモンたちの真ん中に、ネギ塩ダレ、投入。

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真ん中が寂しいので、セロリ葉のみじん切りをのせて、レモンがくたっとするまで煮込んで、レモンの上に黒胡椒をごりごりしたら、レッツ鍋パ
(ちなみにパセリ葉は火を通して緑がくすんだので、追いパセした)

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鍋をメインに、いい感じに味のしみこんだ箸休めのらぱっつぁいはマストで、味変付け合わせ用にパクチーとラー油を。

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鍋のスープ自体の味を薄めにしておいたので、これにさらに途中からゆず胡椒だの七味だの、あらゆる調味料が駆り出されることになる。

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うーん、美味しい〜!
やはり肉は日本の破けるくらいの薄切り豚バラには及ばないけれども、これはこれで存在感もあって、悪くない。

なによりこの箸休め、サイコーでーす!!
Otto氏の分まで食べた。
そして日付が変わったまさに今現在、小腹が空いたのでつまんでいる。

ちょこ伝道師に感謝🙏


そして、翌日のお昼に


Otto氏はやはりNabe自体がお気に召さないのか、2回くらいよそっただけでもう結構状態だったので、シメにまで到達せず。鍋は結局、4分の1くらい余っている状況となった。

翌日のお昼はこれを使って、麺だ!麺!!

うちにある、鍋のあまりをリメイクできそうな袋ラー、そしてフォー用の米麺なんかも合うかも?と思って引っ張り出してきた。

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これは迷う、迷うなぁ・・・

辛ラーメンはまさに豚キムチラーメンじゃんね、合わない理由をむしろ教えてくれ
サッポロ一番塩は前に豚セロリで試したことがあるのでいわずもがな
サッポロ一番みそ、味噌バターレモンとか未知の領域で気になる
フォーはパクチーとナンプラーと追いレモンで本場の予感しかしない

こんなときは、右上を起点に時計回りで

「ど・れ・に・し・よ・う・か・な・て・ん・の・か・み・さ・ま・の・い・う・と・お・り」!


天の神様のお告げの結果、


辛ラーメンでしたー!

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偶然にも、先週金曜に続いての今週の辛ラーメンは、牛乳アレンジはせずにチーズとパクチーこんもりのせで。

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うーん、辛コクうま〜!!もはやこれは豚キムチーズ麺

食べ始め直後、これこそ箸休めが必要なのに、私は何をやっているんだ!
ということで、慌ててらぱっつぁいを追加。
ちょこちょこと箸休めしながら、完食。

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熱いものとも辛いものとも相性ばっちり、そして単体でも無限に食べられるこの「らぱっつぁい」。

偉大なる中華な「箸休め」と認定しよう。



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2年前の俺は、
トーキョーで相変わらずビールかぶらされてました😡🐶



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