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物足りないなんて言わせない、サッポロ一番☆みそラーメン

新しい発見というものは、不便だったり足りない状態から生まれることが、よくある。

あれは外出禁止になる前の二日前の夜。
愛犬みるぅのおめめ開かない事件で私は日中バタバタして、夜20時からのマクロン大統領演説に向けて世の中はなんだかそわそわしていた。

気付いたら、あっという間に夜。帰宅後Otto氏は、夕飯は(ダイエット用の)野菜ポタージュでいいと言うので、どうぞお好きにとキッチンを譲った。

さて私、何を食べよう。
結構な食糧不足で、冷蔵庫の野菜室は小さなにんじんが2本とハーブとレモンしかない。根菜的なものは、たまねぎ大小とエシャロットとにんにくのみ。
なんと我が家で主食のじゃがいもすらない。前日、ミクニポテトに使ってしまったんだった・・・!

ここで、note天使が脳内で舞い降りた。

「金曜日はお手軽インスタントラーメンを作って週末への気合いをためるおじ」ことケイチェルおじさんが、日本のパリからこんな記事を先週アップしていた。

今週金曜はなんのラーメンだろうと思っていたら、予想外にめっちゃ手の込んだお一人様用の牡蠣のクリームグラタンを作っていて、うわ!さすが!すごっ!てなったけど。

このサッポロ一番の記事、「石狩鍋風」みそ味ってところにピンときた。

先月から今月にかけて思う存分満喫した、自家製粕漬け
まだ冷蔵庫の中、大きなタッパーで眠っているけど、これって砂糖・塩・からし粉といろいろ混ざってるけど、大体「酒粕」だよな?

鮭の缶詰、こちらはフランスで買ったことがない。
でも、「鮭」ならある。
この記事で一度味をしめてからというもの、マルシェの魚屋でアラを見つけてはシャケフレーク化して冷凍常備している、2ユーロの自家製シャケフレーク

そして、味噌も一応ある。
大事に使おうと思って未開封のまま保管していたら、いつの間にかどこに白消えた?な白味噌が。

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ひ、ひどい・・・でも味は白味噌♡

これらを調合して、具はにんじんとたまねぎ、さらに粕漬けの浸かりすぎたナスがあったから、それもざくざく切ってぶっこんで、ハイブリッド石狩系味噌汁を作ってみた。

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これがですね、実に美味しかったのですよ。
粕漬けの漬け床に砂糖が入っているから若干甘いけど、それもまたよし。
ナスなんて汁を吸って生き生きしちゃって、ほんとに可愛い子なんだから・・・。
(↑最近阿佐ヶ谷姉妹見過ぎで、食物を愛でる口調がそれっぽくなっている)

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白米のお供も、頂き物で

私のこの発見的石狩系味噌汁、例の味噌ラーメンにも応用できるんじゃないか?と思って、外出禁止になる前に滑り込みで買った、サッポロ一番みそラーメン

サッポロ一番塩ラーメンは大好きなのだが、みそは夏に二日酔い明けに食べたとき、添付のスープだけだとなんだか物足りないなと思って、その後買っていなかったのだ。

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そのときの物足りないやつ
バターはもちろんのせたけど

というわけで、コンフィヌモン初日、金曜の夜ごはんは、サッポロ一番の石狩風みそラーメンで決まり!

材料は、こんな感じ。

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左下のタッパーは、2つ前のこの記事で、コンフィヌモン前日の夜に豚フィレ肉のかたまり半分を麹漬けにして、バターでこんがり焼いたって書いたけど、あの半分を一晩、酒粕に味噌を足して、漬けておいたもの。
これをチャーシュー代わりに使おうという魂胆。

というわけで、まずは豚肉を両面焼いていこう。

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焦げやすいので、弱めの火で蓋をしてじっくりと両面焼く。
その後、生要素NGなOtto氏対策でオーブンにいれておく。

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次も具材。
玉ねぎ、にんじんを薄切りにして炒めて、

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軽く洗ったもやしどーん!

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軽く塩胡椒だけして、仕上げまで待機いただこう。

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さて、いよいよスープの準備。
ちなみにこちらで売っているものはこんな感じでスープとスパイスが入っている。

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お湯を沸かして、まずスープの素を投入。
結構スパイシー。これだけだとやっぱり水っぽい。

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魔法のエキス、酒粕いきまーす。結構いれた。

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さらに魔法の固形、シャケいきます。

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シャケフレークの時点でかなりイケてるけど、今日は物足りなさゼロにしたいので、さらに味噌もひとすくい入れてみよう。

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いい。かなり濃厚な味噌スープができあがった。

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麺を入れよう。

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約3分後、いいねいいね。茹で上がり。

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先ほどオーブンに入れておいた豚肉。
こりゃ美味しそう。完璧に火が通っているはず。

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ささっと盛り付け。
麺をまず深めのお碗に盛り付ける。

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スープをかける。ちょっと多めの1リットルくらいで作ったはずなんだけど、もうちょっと多くてもよかったかも。

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もやし炒めを乗せる。

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チャーシュー役の豚肉と、コーン、冷凍しておいたさやいんげんで彩りをそえる。バターをのせて、七味をファサー、ラー油をちょろり。
ちなみに七味は添付のスパイスではなく、我が故郷、定番の八幡屋七味。

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ゆでたまごは思いっきりとろーんだったので、私のみ。すまんOtto氏。

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お供は最愛スーパードライ、いや今日はサッポロに敬意を評して黒ラベルと行きたいところだが、あいにくないので、フランスビールPelforthで。

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かぼちゃたちは、真ん中の柿以外マジックで書いた(笑)

わああ!濃い〜!
こりゃあ、つのだ⭐︎ひろ的に⭐︎もいれたくなるわ。
二日酔い後に食べたものとまったく別の食べものになった。

気になるのは隣のOtto氏。
酒粕はまったく見向きもしないというか、臭いといって避けられたので、ちょっと心配だったのだが・・・。

「これはRamenか?スープじゃなくてソースだなこれは」

との第一声に始まり、シャケフレークをめざとく見つけては、「これはナンダ?」と尋ねてきてたけど、意外にもお気に召したようで、きれいにまるっと完の食!

なにより、チャーシュー役の粕漬け豚肉をひとくち食べて、「Top!」と。
ひときれ最後に大事にとっておき、最後にじっくり味わって食べていたのを私は見逃さなかったもんね。

袋ラーメンの底力ってやつを見せつけられた金曜の麺ナイトなのであった。


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貴重なお散歩タイム
今朝は、人気のないホームまでお見送り🎃

週末は、ハロウィンにのっかって、かぼちゃとかオレンジ尽くしの予定。

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