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Webマーケターの生存戦略

Webマーケターはオワコンなのか?

Webマーケティングは「主にWebサイトを中心としたマーケティング活動」で、2021年現在は範囲が拡大し、SNSや動画、ビックデータも包括するデジタルマーケティングと呼ばれることが主流となってきました。

※当記事では従来のWebマーケターを対象とするため、Webマーケティングと表記を統一させていただきます。

データの取得できる環境がWebサイトだけでなく、IoT等のデジタル技術の発展によって広範囲に広がったことで「顧客情報」「購買履歴」「位置情報」などの取得も可能になり「消費者行動の可視化」「パーソナライズなコンテンツ配信」といった従来のWebマーケティングよりも顧客に近いマーケティング活動が行えるようになりました。

そんな中「SEO」「検索連動型広告」といった従来のWebマーケティングはオワコンと指摘されることが増えてきました。

・検索エンジンのアルゴリズムが進化したことで個人ブログやアフィリエイトは順位が上がらない
・SEOについて営業されたけどよく分からないまま契約して結局何も効果が出なかったよ
・Webマーケティングの支援会社は自社のソリューションを売るのに精一杯だから本当の意味で課題を解決してくれない
・Web広告への耐性がついてきたことで効果を出すのが一苦労
・Web広告は詐欺っぽいLPが多いから誰もクリックしない
・オウンドメディアが飽和化し、ユーザーも増加しなくなってきた
・SEO対策をしても費用対効果が悪すぎる
・新しい広告は増えるけどユーザー獲得に結びつかない
・メール自体利用している人がいないのでメルマガは効果が見込めない

情報との接点が密接になり、インターネットを介する消費者行動が凄いスピードで変化している昨今では1年前の常識が化石になることも珍しいことではありません。

また「詐欺」「怪しい」というイメージは今までのWebマーケターが積み上げてきた「低品質」で「悪質」なコンテンツを発信してきた功罪です。

2021年に生きるWebマーケターはこれらの「Webマーケティングはオワコン」という空気から真正面から向き合う必要があります。


Webマーケターには「話題を生む力」が必要

Webマーケターに必要とされる能力は数多とありますが、2021年以降の世界で重要になるのは「話題を生む力」と言えます。

ここであげる「話題を生む力」とは「バズらせる力」ではありません。

「話題を生む=バズ」ではなく、あくまで「自発的にかつ継続的に話題としてあげられること」を目的として「一発逆転のように注目度が爆発すること」ではありませんのでご注意ください。

話題とは自然発生にも近い現象のため「一人の力で生み出せる」ようなものではありません。

しかし、話題となるタネを生み出すことはできると歴史が証明しています。

話題は「偶然」起きたものと言われることが多いですが、話題が生まれブームとなるときにはある程度「土台」が出来上がっていることが多いのです。

あとはそのネタをネット上でいかに「話題にされやすくなるように調整するか」が重要になり、ここがWebマーケターの腕の見せ所です。

「話題が生まれやすい環境」を手法を活用して整えることで「Web上でのマーケティング活動の促進」を実現することができます。

それには「一つの手法」だけでは実現は不可能です。

複雑に絡み合ったユーザー行動を補うように複数のチャネルで展開し、どの角度からでもゴールに到達できるように設計を行う必要があります。

結果として「共感」を生みバズることはありますが、頻繁に狙って起こせるようなものではありません。


Webマーケの手法はあくまで道具として扱う

■SEO

SEOは「検索行動」を取ったユーザーに対して「接点を持つ場所」であり「検索ニーズを満たす場所」を提供する役割を担っています。

「知りたい」という欲求に対して「商売の香り」を全面に出しても不快にさせるだけです。Web接客(ポップアップの広告や会員登録訴求、チャットボット)は購買意欲が遠いユーザーにしても意味がないので気をつけましょう。

・内部SEO対策でサイト内の環境を整え、ストレスフリーな環境を作る

・コンテンツSEOで「ニーズを満たす情報」を提供し、ユーザーが疑問を抱く度に訪問できるようにコンテンツを整えておく

・サービスページへ誘導するように広告配信やSNSでの発信を行うだけでなく「外部メディア」への露出を始める

・ブランド名称や社名、サービス名称での検索で上位に表示されるように最適化を行い、サービスページや事例を提供する

・フォームはストレスなく、かつ最低限の情報だけにする


■Web広告

ディスプレイ広告や動画広告は「刺激を与える」存在で直接刈り取る広告ではありません。

あくまで「接点」であり、脳内に言語化されていないニーズに対して気づかせる存在です。

そして、リスティング広告はSEOの補佐的な役割と、購買意欲が本当に高い人を購買へ誘導する役割として運用をすることがオススメです。

・リスティング広告はSEOを補う形で運用し、購買意欲の高いキーワードに絞って配信を行う

・ディスプレイ広告と動画広告は自社サイトに検索で訪問しているユーザーを参考にターゲットを設計し、広範囲すぎない形で配信をする

・SNS広告もディスプレイ広告と同じくターゲットに合わせて配信範囲を調節する

・「認知」と「行動」の2つのフェーズに対して最適な媒体を選んで配信を行う


■SNS

SNSには「ニーズに気づかせる」「興味関心を惹く」「購買意欲を持たせる」「承認欲求を満たす」と言った役割があります。

SNSには娯楽性の高さもあり、「え?そうなんだ!」という話題性をいかに生み出し、発信するかが重要です。

YouTubeのような動画コンテンツだけでなく、オウンドメディアやnoteのような記事コンテンツとの相性も良いためSNSの特性を理解した上でユーザーの欲求を刺激する発信をすることが大切になります。

・SNSの特性を理解し、話題性を生むコンテンツを発信する

・バズを狙うのではなく、話題を作るために各施策と連携する

・自発的かつ継続的に話題にしてもらう


■Webツール

Web接客やレコメンド機能、チャットボットと言ったWebツールは近年注目を集めていますが、ターゲットに合わせて接客レベルを調節しないと大変なことになります。

よく見かけるのが「初回訪問」で「記事コンテンツ」を閲覧していると急に画面を「ポップアップのバナーが覆うこと」がありますが、あれは実店舗だと「初回来店」で「ウィンドウショッピングを開始したら」「会員カード作るとお得なんですよ!ぜひ!」と話しかけられるようなものです。

Webサイト内での接客を最適化するなら、集客施策でのデータをもとにサイトに訪問するユーザーの傾向を解析し、適切なタイミングを見極めるべきです。

・「いつ」「どのタイミングで」「誰に対して」を細かく調整する

・Web接客は「ウザさ」を意識するべき

・実店舗で嫌なことをネットでしないようにユーザーテストを行う


全て「マーケティング活動」の中にパズルのピースのようなものであり、それがピタッとハマることで成果へと繋がります。

z一つの手法だけではWebマーケターは生き残れません。

大切なのは「話題」を発信し届ける設計をすることです。

一度自社のWeb戦略を見直し、複数の施策を1本にまとめて部分最適化を行ってみてはいかがでしょうか?


【パーソナルデータ】
名前:Uto
職業:Webマーケティングコンサルタント/ライター
趣味:サウナ、アート鑑賞、一人旅、音楽Dig
特技:和太鼓

【連絡先】
メールアドレス:yy.edih.xx@gmail.com
Twitter:@hd2OimM


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