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結局、「デモグラフィック属性」って何なのさ|今日のマーケティング用語

「デモグラフィック属性?なんだいそりゃ、冷やかしなら帰ってくれ!」

マーケティングの世界でよく聞く用語の一つに『デモグラフィック』という魔法の呪文のような言葉があります。

正直、「ん?なにそれ?デ、デモ…?」となるのが普通なぐらい耳馴染みのない言葉ですが、日常生活の中でデモグラフィック属性に分類されるデータに実は触れており、ビジネスにおいてもデモグラフィックデータを扱わないことは無いと思います。

それぐらい重要度の高いデモグラフィック属性ですが、「でもさ、結局なんなの?」という方は少なくないでしょう。

本記事ではデモグラフィック属性について解説していきます。


デモグラフィック属性とは「人口統計学的な属性」のこと

デモグラフィックデータとは『性別・年齢・居住地域・職業・年収・学歴・家族構成』などの人口統計学属性のことです。

『人口動態変数』とも呼ばれ、「年齢による購買率の変動」「男女別の関心の違い」「世帯規模」「家族のライフサイクル」「世帯の所得」「職業・役職」「最終学歴」などを切り口にセグメントの設計をすることで、自社のサービスや商品に対してターゲットとなる顧客にアプローチができるようになります。

従来のマスマーケティングで頻繁に使われていた指標で、デジタルマーケティングにおいてもセグメントにおいてなくてはならない存在です。

おそらく顧客分析を行う上で、最も活用されているデータと言っても過言ではありません。

ただし、取得できるデータ量の増加や、購買行動の多様化、チャネルの拡大、デジタルテクノロジーの発展、ライフスタイルのデジタル化によって顧客情報は複雑になってきたため、デモグラフィック属性だけでは適切なセグメントは難しくなってきているため、過信しすぎないように注意が必要です。


マーケターにとって最も扱うデータだからこそ注意が必要

デモグラフィック属性のデータは、心理的要因のサイコグラフィックデータや地理的属性であるジオグラフィックデータよりも取得しやすいことが特徴です。

セグメントを行うときに『男性・20代・東京在住・IT企業勤務』のような形でターゲットを絞り込めば、的確なアプローチが可能になります。

ただし、現在の市場では価値観の多様化によって、例えば『男性』や『20代』という形で括ることは、範囲が広すぎるため、ターゲットに当てはまらないプロモーションを行なってしまう可能性が高いため注意が必要です。

20代も20歳と29歳では全く異なる価値観であり、一概に性別や年齢、出身地ではセグメンテーションすることが不可能となっています。

様々な属性のデータを組み合わせることが重要となり、より的確で正確なターゲットに絞るためには、デモグラフィック属性のデータを扱う時は『あくまで要素の一つ』として使うようにしましょう。


デジタルによって顧客理解がしやすくなった

『顧客理解の重要性』を説く書籍は数知れず、マーケティングに関する書籍には必ずと言っていいほど紹介されます。

従来のマーケティングでは『ペルソナ分析』や『ロイヤリティ分析』のように『アンケート』や『インタビュー』、『サンプル調査』『フィードバック』などの推定データをもとに顧客理解を進めていました。

これらは、基本的にオフライン上で行われ、街頭調査や郵送調査、インタビューなどを実施することでデータを取得しています。また、インターネットの登場によりネットアンケートも手段として使われています。

近年ではデジタルの発展により、取得できるデータはより具体的でより顧客に近い情報を集めることが可能となりました。

顧客情報に基づく行動データや1stパーティーデータ(登録者・契約者情報など)を活用することで、より現実に近い実データを集めることができます。

これらの情報を活用することでペルソナ像や顧客のニーズに対して、抽象度が低く、具体性の高いターゲティングが可能になります。

デジタルにより具体的な属性データを集めることで、様々な情報が手元に集まります。それらを顧客情報と紐づいたデモグラフィックデータと組み合わせることで、1 on 1マーケティングが実現します。

こうした、具体的なペルソナ像を出すときの基盤となるのはデモグラフィック属性です。


顧客理解をするには、そのエリアの人口統計学的属性の取得は必要不可欠です。また、うまく活用するためには他の属性データと組み合わせて、顧客をひとりひとり理解しておくことで、最適なタイミングでマーケティング施策を行えます。

それはオフラインもオンラインも関係なく言えることです。

ぜひ、デモグラフィック属性を事業に有効活用してみてください。

特にWeb領域でもデモグラフィックによるセグメントは重要です。

もし、どの様に活用するべきか分からない…といったお悩みがあればお気軽にご相談くださいませ。

【パーソナル】
名前:Uto
職業:Webマーケティングコンサルタント
   Webライター、Webマーケティングスクール講師
趣味:サウナ、アート鑑賞、一人旅、音楽
   ラジオ、伝統・民俗芸能について調べること
特技:和太鼓、フットワークが軽い

【連絡先】
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Web制作会社のマーケティング支援部門でWebマーケティングコンサルタントとしてSEO、広告、コンテンツ制作、LPO、EFOなどの手法を元にお客様のWeb戦略のサポートを担当。提案・分析・企画・施策の実施・効果測定まで全て一気通貫で対応できることが強み。その後、Web接客ツール
のベンダー企業にカスタマーサクセスを提供するコンサルタントを経て、現在フリーランスとして活動中。

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