見出し画像

「インターンシップ」についての私の見解。

今回は、ドラッグストアや市販薬の話からちょっと離れます。
ネットニュースを見ていると、ふと大学生関連の情報が目に止まる事があります。大学生活を懐かしく思うからなのでしょうか…?

だいぶ前の事ですが、ある「インターンシップ」に関するネットニュースが目に止まりました。

こちらの記事です。↓

そのざっくりとした内容は、以下の通りです。↓

「1Dayインターン」という名を借りた「会社説明会」は、「就業体験を伴わない」のでインターンと認めない。
(今後はインターンとは異なる名称で実施する流れになるそう。)

「キャリア教育の為のインターン」「就職・採用選考を意識したインターン」どちらも存在すると明言している。
(曖昧だったものを明確に区別するそう。)


【大学生だった数年前は…】

私が大学生だった頃(5年程前)のインターンの主流と言えば、「会社説明会」がメインの「1Dayインターン」だったように思います。
「ほぼ採用選考会では?」というインターンもあった様な…。

(※私が参加したことのある「1Dayインターン」では、社員インタビュー・ワークショップ・自己分析等の何かしらとセットになっていました。)

その様なものを「就業体験」を伴わない事からインターンと認めないというのです。
個人的には驚きよりも、「ついにそういう時が来たか!」という気持ちの方が大きかったです。

なぜかというと、前々から「インターン=就業体験を伴うもの」という認識があったからです。

私自身「1Dayインターン」だけでなく、勉強と自己分析の為に、就職活動前に「長期休暇(春休み)」をフル活用したインターンを行いました。 (今働いている業界とは全く関係ない会社です…!)
さらに言うと、大学時代の仲間に半年~1年の「長期インターン(学業と両立or休学)」を経験している子たちがいるので、なおさらそういう考えに至ったのだと思います。


※ここから先は、私の経験を元にした個人的な見解です。ご承知のほどお願い致します。


【就業体験を伴うインターンのメリット】

「就業体験を伴うインターン」は、企業にとっては負担が大きくて実施が難しい場合もあると思いますが、学生にとっては「メリット」が大きいと私は考えています。

ごく普通な事かもしれませんが、私が考えるメリットは以下の通りです。↓

自分の得意・不得意、弱み・強みの確認ができる。
→「この仕事なら任せて!」というものが見つかったり、「未知の分野」に触れることで自分の意外な一面(不得意や弱みも含む)に気付くことができる。
それらを就活前に知っておくことで、職業・職種選択がしやすくなると思う。

●自分の実力の程を知ることができる。
→ビジネスの世界は、学校とは別次元。自分のやり方や考え方が通用しないことが多い。
だからこそ、様々な「スキル」を持っている人や、「ゼミ・学生団体でのプロジェクト(課題解決)」や「サークル・学生団体の運営」をしている人ほど参加するべきだと思う。

●「PDCAサイクル」が回せるようになる。
→成功した時・失敗した時どちらも「その要因は何か?」を分析したり「次にどう繋げるか?」を考えるので、サイクルが少しずつ回せるようになる。(「考える力」を養うのに適しているのでは?)
会社での日報・大学へ提出するレポート(単位取得のため)を書くとなると、嫌でも「振り返り」をする習慣ができる。

●勉強になる事がとにかく多い。
→インターン先の社員さん(リアル社会人!)から学ぶ「考え方や仕事術」は、社会に出てからも参考になる。雑談や食事会も勉強になる場合が多い。アルバイトで得る学びとはひと味違う。
さらに、大学の「キャリアセンター」や外部の「仲介団体」によるアドバイスや研修が受けられる場合、より考え方の幅が広がる。

就職活動よりも前に「就業体験を伴う実践的なインターン」をすれば、就活時の自己分析もしやすいですし、職業・職種の選択肢が広がるので、「キャリア形成」においてかなり役に立つと思います。

だからこそ、

「どこでどの様なインターンをするか?」
「企業や仲介団体によるサポートやフィードバックの体制が整っているか?(やりっ放しではなく第三者の目も必要。)」

が重要になると思います。

学生の時は、イメージや不十分な知識で将来設計をしようとしたり、食わず嫌いな状態で視野が狭くなっていることが多いのです。
その為、様々な意味でインターンを通して「現実を知る」ことは重要ではないでしょうか?
企業との利害関係の少ない「大学1年~2年」のうちに行えば、「たくさんチャレンジして、たくさん学ぶ」という事が安心してできると思います。

【会社説明会がメインの「1Dayインターン」に意味はあるのか?】

そうとなると、1Dayインターンの意味が問われてくるのですが、こちらにもちゃんと意味があると私は思います。

大学4年間はあっという間で、実践的なインターン(特に長期インターン)は、1~2社程しか経験できません。
インターン先に就職するなら話は別ですが、たった1~2社のインターンだけで将来設計をするのは、かなり無理があります。
穴だらけの危険な道を歩く様なものです。
そこの「ギャップ」を埋めるのが、1Dayインターンの役割だと思います。

1Dayインターンのメリットは、就業体験を伴う物と比べて敷居が低く、(スケジュール次第ですが)多数の企業と接点を持てることではないでしょうか?
大学低学年の時から参加すれば、より多くの企業と接点が持てそうですよね。

例えば1Dayインターンを活用すれば、この様な事もできます。↓

●希望する業種が決まっている場合、「同業他社」を複数見て比較することができる。
(自分に合った社風・考え方の企業を探す。)

●地元の「名前だけ知っている企業」を見てみる。(地元にありながら意外と実態を知らない。)

●あえて「あまり興味のない企業」を見てみる。(冒険してみたら興味がわくこともある。)

日本に約400万社あると言われている企業の中から1社を選ぶ訳ですから、より多くの企業と接点を持ち、判断材料を増やしておいた方が良いのです。
例えると、洋服屋さんで様々な服を試着して「お気に入りの一着」を見つける様な感じですね。

今後もし名称が変わっても、敷居が比較的低いタイプの「学生と企業が接点を持つ機会」はたくさんあって欲しいですね。
良くも悪くも「キャリアは偶然の出会いによって決まる」という話もあるくらいですから。
(私自身、ドラッグストアで登録販売者として働くことになるとは1ミリも思っていませんでした。)
もしかしたら今後は、「リモート」で遠方の企業の方や大学OBの方と座談会をしたり会社説明を聞いたりする機会が増えるかもしれませんね。


【1Dayインターンも質が大事だと思う。】

1Dayインターンも本当に色々で、記事に書いてある様な「集客の為にインターンと名乗る会社説明会」もあれば、プログラムの充実した「中身の濃いインターン」もあるのです。

もちろん会社説明会も意味のある物ですが、オススメしたいのは中身の濃いインターンの方です。
たった1日のプログラムでも、会社・業務等の説明に加えて、

●社員インタビュー (+αで就活相談ができる場合も。)
●新商品開発体験 (既存品のブランディング、業界の未来について考える場合も。)
●自己分析 (これまでの人生を振り返ったり、自分が大切にしている考え方や価値観をまとめたりする。)

…等々がセットになった充実の内容で、さらに社員からフィードバックや今後の参考になるアドバイスが頂ける場合もあります。
他者から評価・アドバイスされる事で、自分にない価値観に触れることができます。

この様な中身の濃いプログラムに参加して、
「この企業・業界のどんな所に興味を持ったか?」「何か新しい発見はあったか?」「参考にしたいと思える価値観・考え方に出会えたか?」
…等を「振り返る」ことによって、自身の学びや成長に繋げることができます。

逆に、あまり良くないと思うのは、一方的に説明を聞くだけで「やりっ放しな感じ・やらされている感じ」になってしまうことです。
「考える場面」や「振り返る場面」がほとんどない場合、あまり身のためにはならないと思います。
(あらゆるインターンに共通する事かもしれませんが…。)
そういう意味で、1Dayインターンも質が大事だと思うのです。

困った事にインターンの良し悪しは、評判を聞いてみたり、実際に参加してみないと分かりません
同じ企業のインターンであっても、その年度の担当者さん次第だと思うので、見極めが難しいところですね…。
ただ、どんなに良質なインターンを用意しても、参加者に「新しい事を学び取ろう!」という意識が欠けていたらあまり意味が無いのです。そこを見落としてはいけません。


【まとめ】

●「就業体験を伴う実践的なインターン」は、「キャリア形成」や「就活時の自己分析」において役に立つ上、就職後にも役に立つ学びがある。
「振り返り」をしたり、「なぜそうなのか?」を追求したりするので、「考える力」を養う事にも繋がると思う。
また、実際に企業の一員として働くことで、「働くことに対するイメージ」が具体的になる。
「就業体験」があってこそのインターンだと思うので、企業側の負担は大きいが、ぜひ広がって欲しいと思う。

●「1Dayインターン」にもちゃんと意味がある。敷居が比較的低く、多くの企業と接点を持つことができるという特徴がある。
たった1日でも、プログラムによっては「新しい発見や学び」がたくさんある。
(だからこそ、一定の質を確保する必要があると思う。)
約400万社の中から1社を選ぶ為には、より多くの企業と出会い「判断材料」を増やす必要がある。
今後「1Dayインターン」という名称から変更されても、敷居が比較的低いタイプの「学生と企業が接点を持つ機会」はたくさんあって欲しいと思う。

●「考える場面」や「振り返る場面」がほとんどない「やりっ放し・やらされている感じ」なインターンは、あまり自分の為にならない。(…と私は思います。)
また、どんなに良質なインターンを用意しても、参加者に「新しい事を学び取ろう」という意識が欠けていたらあまり意味がない
(効果的な学び方・メモの取り方・モチベーション維持の方法等を教える事も重要では?)


今や世の中が複雑化しており、「仕事・働き方」についても親や先生の言うことが100%正解とは言えなくなってきています。
だからこそ、自分の目で事実を確かめることが重要なのです。

私自身、就職活動が始まるまでに「就業体験を伴うインターン」と「1Dayインターン」どちらも経験したことによって、「中学生・高校生からこういう機会が欲しかった!」という気持ちが大きくなりました。
(インターンを経験したからこそ、こういう気持ちになったのかも知れませんが…。)

インターンシップや社会人との交流等、学生が「働くこと」について考える機会がもっと広がって欲しいと思っています。
大学生だけでなく、是非とも中学生や高校生のうちから実施して頂きたいものです。
(これからの未来を担う学生さん達には、将来「恥ずかしくない大人」になる為に、「考える力」を養ってもらいたいですね。)

以上、私の経験を元にしたインターンシップについての見解でした。ではまた。(^-^)/


#インターンシップ   #インターン  #就業体験  #就職活動  #就活  #職業選択  #キャリア教育  #将来設計  #計画的偶発性理論  #働く  #仕事  #学生時代  #大学時代  #大学時代の思い出  #大学時代の学び  #振り返り  #やってよかったこと  


【オススメの記事】



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?