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本当に優秀な学生は、今どこにいるのか?採用のビジネスモデルから考える本気のリクルート

みなさんこんにちは。
この度、YRK&のnoteでコラムを書くことになった入社1年目の荒木舞美です。
今回、23卒で就活を体験し、最新のHOTな情報を持っている新卒社員である私が、学生の目線で「企業のリクルート活動」について、考察いたします。

多くの学生が落胆し、多くの企業(特に人事)が戸惑った2020年。
コロナ渦において、就活市場は大きく変化しました。
そんな新時代のリクルートに苦戦し、多くの費用をエージェントや媒体にかけてしまっている会社は未だ多く存在すると思います。
本当に今やっている施策で優秀な学生は、果たして採用できるのか?
また、優秀な学生とのデアイを最大化させるためには、何が必要か?
数ヶ月前は就活生だった私なりの視点で紐解いてまいりますので、
是非ご一読いただけますと幸いです。


優秀な学生とのデアイを創造するには

以前は開催が普通だった合同説明会がなくなり、面接もリモートへと変化していきました。コロナが収束しつつあり、マスクの制限がなくなった今でも、就活市場はリモートが主流。対面の合同説明会参加者もコロナ前ほど多くはありません。
では、合同説明会がなくなった今、学生はどうやって企業とのデアイを得ているのか?方法は大きく分けて4種類です。

① 広告や商品、企業の知名度から自主応募
② ナビサイトから情報を検索してヒット
③ web合同説明会などから気になった企業をピックアップして検索
④ エージェントの利用

この中で一番採用費用を抑えられ、優秀な業務理解のある学生をキャッチできるのは…

①広告や商品の知名度からの自主応募

優秀な学生が自ら自分の会社に応募してきてくれるなら、それが一番いいですよね。しかし、BtoBなどの顧客接点が少ない企業や、広告費を多くかけられない企業は、ナビサイトなどで作ったせっかくのデアイを無駄にしないよう、積極的にコミュニケーションを取っていくことで、マッチング効果を高めます。
例えば、選考中に現場社員とランチに行く。社内を見学してもらう。
こんな何気ないことでも、理念を体現したエピソードを現場社員から話したり、企業のパーパスや、社会的意義といった企業のビジョン・ミッションが社員の口から語られることで、一貫性や理念の浸透を感じてもらうことができると思うのです。

優秀な学生は、
就活ビジネスを理解してしまっている。

学生でも読みやすいビジネスモデルの本やYouTubeが盛んに見られているZ世代では、企業が就活エージェントを使うことは、エージェントに紹介手数料を支払っている事実を、優秀な学生は理解しています。

エージェントは学生のことを第一に思いたいという気持ちはありながらも、利益と効率優先を追い求めた結果、学生一人当たりに対してのサービス低下を招いてしまう場面も少なくはないと思うのです。
そして、そのエージェントと学生のやりとりは、求人を出す企業側は知るすべはありません。

ビジネスモデルが理解できるような優秀な学生を集めるために打った施策が、優秀な人こそ集められない施策に変化しているのではないかと危惧しています。
就活エージェントを使うべきではないと、伝えたい訳ではありませんが、そこに依存するのではなく、学生との様々な接点を作ることが、マッチ度の高い学生とのデアイにつながると思うのです。

優秀な学生が見ているポイント3つ

それでは、優秀な学生はどんな企業に惹かれるのか?
数ヶ月前に学生であった私目線から見ていきたいと思います。
自発的な応募をする優秀な学生が特に大切にしている、企業の守るべき項目を最初に紹介します。項目は大きく3つ。

・会社の一貫したデザインと言葉
・WEB上から得られる情報の量と信頼性
・コンタクトのとりやすさ

一つずつ見ていきましょう。

・会社の一貫したデザインと言葉

HPやロゴ、会社のミッションまでもが一貫していて矛盾がないかを優秀な学生は見ています。自発的に応募する学生の中に、経営層と現場との思考のギャップがないかを図る狙いがあります。

・web上で得られる情報量と信頼性

ほとんどの情報がネット上で得られることに慣れているネットネイティブ世代である今の学生は、調べられる情報に信頼性と量があるかを重視します。

どんなに企業として立派でも、ネットに情報が少ない会社は危ない・怪しいそんなイメージを持つ学生が多いのも事実。
リクルートサイトの立ち上げはもちろん、社員の口コミ、運用するSNSの投稿の1つすらも、彼らにとっては大きな判断軸となっているのです。

・コンタクトのとりやすさ

上記2つを満たした後に学生が試みるのは”接触”
優秀層の学生は留学・長期インターン・起業・業務委託・部活動など学問以外にも多くの時間を費やしている場合がほとんど。そんな学生にとって、すぐにリモートで面談の予約の取れるなどコンタクトのしやすさによって離脱を防ぎ、低学年のうちから関係性を築き上げることが可能です。
(コンタクトしやすい会社になるか、学生がどれだけ予定をつぶしても接触したい会社になるかの2択)
しかし、この3つの要素には穴があります
それは、要素には順番があること。【一貫性→情報→コンタクト】という順序があり、先にどれだけコンタクトをとりやすくしても効果は大きくないことです。

リクルートを最強にするのは、
一言でいうと「ブランディング」。

本当に優秀な学生が会社を選ぶとき必要な要素と就活の背景をお話してきましたが、会社のリクルートを根本から強くすることは、ブランディングの成果の一つであると思います。

ブランディングと言われると、会社のロゴや建築物のデザインなどの商品PRをイメージされる方が多いですが、会社のミッション・ビジョンを、確実にステークホルダー(社員・リクルーター・取引先・消費者etc.)に伝えることこそブランディングの本質なのです。

ここでもう一度、リクルートの本当の意味を考えてみたいと思います。
たくさんの人を集めることよりも大切なのは、会社のミッションに心から同意・活躍できる人が採用できること。
そのために必要なのは会社の魅力を外に伝えること。
ブランディングはリクルートを成功させたい会社には必要不可欠であり、最重要項目でもあるのです。

さいごに

リクルートに困っているからといって、真っ先にブランディングに取り組む決断は勇気がいることだと思います。この決断に確信が持てない、そんな時は他のコラムやメルマガを御覧いただけたら解決の糸口が見つかるかもしれません。

また、このコラムを読んでくださったあなたといつかお話できる日が来たらうれしいです^^

貴重なお時間を使い、最後まで読んでくださりありがとうございました。

#コンサルタント入社1年目の奮闘記


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