四流色夜空

小説、短歌、同人活動です。よろしくお願いします。

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最近の記事

よるしの通信 vol.5

この度、歌人の上篠翔さん(@KamisinOkkk)とネットプリントを発行いたしました。 お互いの短歌連作やちょっとした掌編も載っております。コンビニで印刷できますので宜しくお願いいたします✨ 「よるしの通信 vol.5」 白黒×3枚×B4×60円 番号:5WD6M7YZ3L(FamilyMart/LAWSON) 期限:2024/2/22

    • 2023年総括

      こんばんは、四流色夜空です。光陰矢の如し。夏が始まったかと思えば、もう終わりらしいです。早いですね。なにも覚えていないので、ぜんぶ思い出そうということで、2023年を振り返るためのブログです。 1月 ・課題本発表(「課題本」とはその一年のうちにこれは絶対読むぞ!と決める本であり、年始に発表されます。) 2023年は、『シュレーバー回想録』(シュレーバー)、『五十万人の兵士の墓』(ギュイヨタ)、『ホテル・ニューハンプシャー』(アーヴィング)の三作品。 ・『短歌研究』30首

      • ひとなみ/ひとなみ(藤波えりか、金森人浩)

        フォロワーの藤波えりかさんが携わっているというので、探してゲットした歌集。藤波えりか、金森人浩の短歌ユニットで「ひとなみ」というらしい。名前からとったユニット名だろうか、等身大で生きている感じが出てとてもよいですね。東京の文学フリマで買ったのですが、その時は可愛い栞や冊子もついてきてうれしかったです! 内容は自由詠やテーマ詠、相聞歌やいちごつみなどを含む140首。なかなか面白く読ませていただきました。その中でも目を引いたものをいくつかご紹介したいと思います。 なんとなく小

        • やわらか視線論/完全にもうやめた

          前回に引き続き、おしまいさんと笹沼鹿さんのユニット「完全にもうやめた」の歌集をゲットしたので、感想を書こうかなと思います。まず表紙が美しい。ビルの影になった歩道橋に、淡いイラストの女の人が立っている。写真の上から絵の具を落としたような色が重ね合わさり、柔らかな景色を幻出させている。目を引いた歌をすこしピックアップして見ていこうと思います。 目の前の喧嘩に目を奪われて、日常の感情部分を置き去りにした様子を「すこしいちねんせい」と喩える手腕に拍手。私たちはおそらくどこか抜けてい

        よるしの通信 vol.5

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        • 夜空枠
          14本
        • 日記
          19本
        • 読書感想文
          24本
        • 散文、掌編
          3本
        • 短歌
          21本
        • 評論、エッセイ
          3本

        記事

          国境

           国境を越える者がいる、未開の地を拓く者がいる、名も知らない街を見る者がいる、そして母国語のない土地で営む者がいる。  なによりそれに憧れる者たちがいる。  きみよ、ここから逃れたいと願う気持ちこそがきみだ。  きみはおそれをおそれたくない。  世界中の大地が、大河が、山脈が、大海が、きみに風を運び続けている。  きみは、巻き込まれている。  きみは、粉砕されている。  きみは、空に消えゆく飛行機雲だ。  だれにも告げず、だれにも気づかれず、だれのことも考えないで、さあいつだ

          2023.07.05. みんなと同じになるのがこわい【何故】

          みんなと同じになることが怖い 新井英樹の『キーチ』という漫画を見かけ、買って読みはじめた。9.11前後の話で、つまり2000年とかあのくらいの話で、なんていうか殺伐としている。思えばわたしが小学校の頃、世の中は殺伐としていて、その不穏な空気の中で育っていた。テレビでは凶悪事件が報道され、隣町に強盗犯が逃げたと見られ、ドラマでもむごい殺人シーンがあり、夜になると話したこともほとんどないクラスメートから、チェーンメール(6人に回さないと不幸になる)が送られてきた。その頃はゲームボ

          2023.07.05. みんなと同じになるのがこわい【何故】

          5/21文学フリマ東京36 新刊『ムジーク!ムジーク!ムジーク!』頒布(ブース:R-20)

          ——伝説の文芸誌がいま始まる 今回、われわれは、短歌・詩・散文の合同誌「ムジーク!ムジーク!ムジーク!」を頒布します。われわれが生活をする上で、『音楽』というのは切っても切り離せない要素。と、いうことで、今回の「ムジーク!ムジーク!ムジーク!」の作品は、実際のアーティストや楽曲、あるいは「音楽そのもの」のイメージから着想を得られて作られております。そのまま楽しむもよし!参照元の楽曲を聞いてから読み直すもよし!何度でも楽しめる冊子です!(参照元の楽曲一覧は、紙面に掲載。)

          5/21文学フリマ東京36 新刊『ムジーク!ムジーク!ムジーク!』頒布(ブース:R-20)

          日記 2023.03.09

          6:30に寝て13時には起床、 バイトして帰ってきて22時。 カップ焼きそば(タルタルフィッシュバーガー味)を食べて24時、本読まなきゃと思うけど、浴室で寝そうになってしまい、「倦怠」を20ページだけ進める。早く寝ないとだめ 新人賞の選考委員がナメたもん送ってくんなよ、とあり、「ナメたもん」って何?とピンときておらず脳がごわごわする。意図が掴めないが、選考委員のお言葉はである大事に扱うべきだろう、まあ単純に「手を抜くな」的なニュアンスかもしれない。人それぞれ花屋の店先で咲い

          日記 2023.03.09

          日記 2023.03.01

          12時間近く寝たらしい 16時に起きて身支度済ませると17時ごろになっていた。 洗濯して、その間、買い物へ。メキシコ産の豚肉が100g89円で安い。それを買いに出かける前に猫が玄関のところにいた。冬のあいだは見なかった。今日もやけに暖かい。 中国人の集うスーパーには賞味期限切れのものが安く売っている。先月のものや先々月のもの、12月のものもあった。あれやっていいのか?と毎回思うが、乾燥の、つまり出汁粉とかそういうのだからいいのかなあ、まあ面白いんで続けてほしい。 催眠学級を攻

          日記 2023.03.01

          【新春企画】ワンコインキャンペーン【あけましておめでとうございます】

          🎍お正月企画🎍 1.なんと!あの伝説の即完売した詩と短歌の合同誌「超ポエトリー宣言」のデータ販売が開始🔥 2.新春キャンペーンですべての商品が500円に値下げ!!!(500円未満の商品は除く)  期間は1/1~1/7まで。正月休みは読書でGOGOGO~🚙 売場はこちらです https://yoruiroyozora.booth.pm/

          【新春企画】ワンコインキャンペーン【あけましておめでとうございます】

          2022年総括

          師走です。 こんばんは、四流色夜空です。年が変わる前に今年一年を振り返ってみようというブログです。 1月、2月  このあたりから、三月末の賞に応募するものがなく、焦りだして、とにかく自分が楽しいものを、自分でも笑っちゃうものを書こうということで構想を練る。(前年、つまり2021年に公募用に書いていた小説をつづけることができず、白紙になった。)  とにかく刺激になりそうな、町田康、中原昌也、山下澄人、ホラーでは福澤徹三「廃屋の幽霊」を読んだ。なかでもクノーの「地下鉄のザジ」

          2022年総括

          完全にもうやめた/完全にもうやめた

           文学フリマの会場で、短歌のブース辺りを歩いていてふと表紙が目に留まったので購入。20頁で8篇の65首を掲載。このブースをお二人でやっていらしたが、その二人(笹沼、おしまい)がユニットとして活動されているらしい。  あ、いいな、と思った短歌がいくつかあったので紹介。  この生きることと死ぬことの境を曖昧にする表現に惹かれました。補充は生きるための行為、それはそう、しかしそれは酔うためで、入眠を促進する薬理をもつマイスリーはスキップをここでは誘発していて、そのように生きづら

          完全にもうやめた/完全にもうやめた

          天国一丁目/水庭まみ

           文学フリマ東京35で購入。 「天国一丁目」、筆者は水庭まみ(@njamena22)  14篇の詩と、20首余りの短歌が収録されています。  詩集なのでページ数は40頁と少なめですが、14の詩の14の世界がいちいち新鮮で、緻密に選ばれたその語彙の連なりが、1篇の詩に充分なふくらみと豊かさとかおりと音を吹き込み、夢の球体のようになっていて、たくさんの夢を通過する、そんな感じの読書体験でありまして、大いに満足致しました。  抜き出して書けば、  素晴らしい異化効果ですね。そ

          天国一丁目/水庭まみ

          僕らのスキスキ読書クラブ #3 ~『かわいそ笑』~

          課題本:「かわいそ笑」(梨、2022年) <導入~ちっぽけなプライド> 夜空「こんばんは」 かみしの「こんばんは」 夜空「かみしのさん、気づいちゃったんですよ」 かみしの「おっ、気づきました?」 夜空「怖いね……」 かみしの「怖いよ?」 夜空「生きるって怖いね……笑」 かみしの「生きるのが怖いのは、まあそう」 夜空「これからもそう?」 かみしの「これからもそう。ずっとずっと」 夜空「ええ、そんなわけで『かわいそ笑』(梨/イーストプレス)をかみしのさんも読みなさって、僕ねえ

          僕らのスキスキ読書クラブ #3 ~『かわいそ笑』~

          11/20文学フリマ東京

          来たる11/20に開催される文学フリマ東京で頒布される合同詩集『sea.』に散文詩を二篇寄稿しました! 予定の空いてる方は是非、モノレールに乗って流通センターへGOしましょう。秋でいい感じだと思います。いい感じになりたい方は流通センターにGO、わたしの寄稿作品は、 『はじまりの場所』 そして 『キャッチアンドリリースの精神』 キャッチアンドリリースの精神は気に入ってるので、ぜひ読んでいただきたいです。詩の良さというか格好良さはスピードとリズム、それに尽きるのではないか

          11/20文学フリマ東京

          ネットプリント配信開始『Angeldust Memories』

          短歌と詩のネットプリントが完成しました🍧 「Angeldust Memories」 白黒印刷×3枚×B4×60円 番号:5WD6M7YZ3L(FamilyMart / LAWSON) 期限:8/22, 21時頃 精神外傷ちゃん、夜空、虚綴少女、二枚貝、早乙女まぶたの5名の饗宴です❕ 僕は短歌「ギアチェンジ」を掲載しております。 夏の奇跡を浴びにいきましょう🍨🍨

          ネットプリント配信開始『Angeldust Memories』