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アンマー【短編小説】

※この小説は3分で読めます。


あれは初夏の晴れた昼下がりだったらしい。
母から昔教えてもらった、私の生まれた瞬間
父からは、こう聞いた。

『母さんの喜びようときたら大変だったぞ!』

名前の由来も教えてもらった。
とにかく悩んだらしい。

そして、悩み抜いた末に、
"ただ真っ直ぐ信じる道を歩んで欲しい"
と、願いのこもった名前を貰った。

私の家は、あの頃から裕福な方ではなかった。
自慢げに買ってもらったものを見せてくる友達
そんな友達の姿を見て、

『あれほしい!買ってよ!』
と、何度言ったか覚えてすらない。

けど、あの時の母の少し困ったような
顔は忘れられない。

『ごめんね。』と繰り返す母。
そのとなりでいつまでも
泣いていたことも忘れられない。

アンマーよ。
あなたは私の全てを許し、そして信じて
包み込んでくれていたのに、

自分だって欲しいものとか
いっぱいあったはずなのに

惜しみもせずに何もかも、
私に注ぎ続けてくれたのに。

あの時の私は何も気づかなかった。
母の愛に包まれながら、
思いのままに過ごしてきた。

前回は、あいみょんさんの
マリーゴールドでした!
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