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「ビジョン」であなたの未来を切り拓こう!~②個人ビジョンの設定方法~

前回の記事で、個人にもビジョンを策定することの重要性についてお話しさせていただきました。

ビジョンは、組織全体、事業部・部/課・チームなど、組織のあらゆるレイヤーで必要になります。

なぜなら、組織のレイヤーや規模によって実現すべきことが異なるため、ビジョンを変えていく必要があるからです。一般的には、組織のレイヤーが高くなるほど、ビジョンはやや抽象的な表現になっていく傾向があります。(ならざるを得ないというのが正しいのかもしれません)

本日は、『個人ビジョンの設定の方法』について触れていきます。
具体的な事例を含めてお話しするので、この文章を読み終わったときには、個人ビジョンのイメージや重要性についてより理解が深まっているかと思います。ぜひ最後まで目を通してください!


私自身の経験

まず、私が初めて個人ビジョンを設定したときの話をさせてください。
当時、私はキャリアの方向性に迷っていましたが、深く考え、自分が本当に辿りつきたい世界観を見つけることで、明確な目標を持つことができました。
そのビジョンは、「リーダーシップ開発を通じて、組織と個人の成長を支援すること」でした。このビジョンがあったからこそ、どんな困難な状況でもブレることなく前進することができました。

次に、私が35歳と45歳の2回、個人ビジョンを策定した経験についてお話しします。1回目はコーチの指導を受けながら進め、2回目はコーチングの資格を有していたため、自分の心に問いかけながら独力で新しいビジョンを設定しました。どちらも簡単に決まるものではなく、初回は約半年、2回目は約2か月かけて設定しました。
これにより、自分が心から辿りつきたい世界観を見つけ、明確な目標を設定することができました。

3つの要素が必要

個人ビジョンは、以下の3つの要素から構成されます。

  1. Where 辿りつきたい世界観

  2. Why  進めていく積極的な理由

  3. How  実現するためのアプローチ

ひとつずつ詳細について説明します。


①Where: 辿りつきたい世界観

Whereは、「辿りつきたい世界観」です。検討にあたって、以下の2つのことを考える必要があります。

  • 現状の外(現状の成り行きでは到達できない)

  • あなたが心の底から辿りつきたいという強い願望がある

今(現状)のままで進めていても、近いうちに辿りつけるような世界観であれば、わざわざビジョンを検討する必要はないですよね。
キーワードは、「ここではないどこか」です!!抽象度が高くなりすぎてもいけませんが、現状の世界観から意識的に視点をずらして、自分の本当にやりたい/実現したい世界観を考えてみましょう!

自分が心からやりたいという点については、自分がその世界観に「納得」・「共感」できるのか?という視点でチェックしてみてください。
ビジョンは共感が伴わないと機能しません。個人でも同じです。
あなたが、あなたのビジョンにワクワクするのか?やりたいと思うのか?が重要です。納得のいくまで思考を深めていきましょう。

この自分と向き合う時間がとても重要です。
新しい自分に気づければ、あなたのライフ&キャリアにとって極めて有意義な取り組みになるはずです。また、仮に上手くいかなくても、継続することです。このような取り組みを真剣にやるあなたは、必ず新たなWhereを見つけることができるはずです。


②Why: 進めていく積極的な理由

Whyは、「(Whereの実現に向けて)進めていく積極的な理由」です。
要は、「何のために」です。

あなたは、自分の会社のビジョンに対して、「なぜ」それをやるのか?について納得していますか?「Yes!!」と答えられないようなら、残念ながらそのビジョンは達成できないかもしれません。なぜなら、あなたはビジョン実現に向けての行動量が不足するからです。

Whyを明確にすると、あなたのエネルギーレベルは高まり、行動量は上がってきます。「なぜ、Whereの世界観を実現したいと思うのか?」について、心を巡らせてみましょう。

また、自分の為だけだと人はどこかで行き詰まります。
周囲の人や社会のためなど、大きな視点を盛り込み、そこに積極的かつ建設的な理由が見つけられると素晴らしいですね!!


③How: 実現するためのアプローチ

Howは、「実現するためのアプローチ」です。
どうやってやるのか?ということです。Whereで説明した通り、現状の外の世界観を実現しようとしているのです。これまでの考え方に沿ったやり方(アプローチ)では、実現できないのは目に見えています。

この2つの矛盾を解決し、一歩踏み出すような指針が必要となります。
具体的すぎる必要はありません。あくまで大きな方向性で問題ありません。「こんな方向で進めていけば上手くいきそうだ!!」という感覚が持てれば十分です。あとは、進めながら適宜修正していきましょう。


個人ビジョンの具体例

ここまでのWhere・Why・Howの3つの要素について説明しましたが、理解を深めるために具体例を示しましょう。

Where:
自分らしさを土台に、社会にインパクトを起こすような創造性に富んだ『個人』と『組織』が溢れる社会づくりに貢献する

Why:
・人は、自分の好きなことをやらないと、真の創造性は発揮できない。
・創造性の高い組織は、前向きで創造性に富んだ個人が生み出す
・現在の日本には、新しいことにチャレンジし、創造性を賞賛する社会づくりの重要性が高まっている

How:
自分自身が創造性の高い組織作りに直接関与することで価値のある経験を積む。その経験をコーチング技術と融合し体系化することで、個人や他の組織に建設的な影響を及ぼす

ちなみにこの個人ビジョンは、
私の2回目の個人ビジョンのベースに多少書き換えをしたものです。
(コーチングでは、反対者が出る可能性があるので、ゴールを人には見せないという考え方があります。なので多少書き換えをしました)

この個人ビジョンを設定することで、プロフィールにも記載の通り、
・(経営職として)スタートアップ企業でイノベーティブな会社づくり
・主体的に生きる人材を支援するコーチ(特に若手のビジネスパーソン)として活動することを決めました。

足元で新しいキャリアを構築する際に、
嬉しいことにいろいろ魅力的なお話をいただきましたが、給与や待遇というモノサシに依拠することなく、この個人ビジョンのもとに自分がやるべきミッションをほぼ迷うことなく選ぶことができました。

2回にわたり、あなたのライフ&キャリアにおける個人ビジョンの重要性と設定する方法についてお話しさせていただきました。

最後に

皆さんは、どのように感じましたか?

私の経験では、組織のレイヤーが上がるほど、ビジョンを作成するのは難しくなります。しかし、ビジョンを創るという作業は、必ずしも天性のものではありません。努力をすれば、どんな人でもスキルを向上させることができます。

また、ビジョンといった類の人間同士の「共感」が伴う創作活動は、AIに作成の支援をしてもらうことができますが、完全に代替することは絶対にできないのです!なぜならビジョンは個人の心からの思いから創発されるべきものであるからです。そうでないと周囲からの共感を得ることはできません。

まずは、個人のビジョンから練習しておくことを強くお勧めします!

既にリーダー職についている人だけでなく、これから近い将来リーダー職に就く方も、個人ビジョンを通じてビジョン策定のトレーニングができます。実際にリーダーになったときに、組織の仲間から信頼され、大きなパフォーマンスを生み出すことができるはずです!!!

長文を読んでいただきありがとうございました!!


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