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地域と学校が協力!高野山を世界に発信するプロジェクト始動!-ふるさと学習2023-

2022年度のふるさと学習では、中学校の全学年が異学年協働形式の学習プログラムを通じてまちづくり提案に取り組んだ。2023年度は、この取り組みを発展させる形で、より具体的な成果を生み出すための社会実装型プログラムを企画・実施している。

学習プログラムを5ステップ構成に変更

ふるさと学習の企画内容

1年生は高野山の価値を深掘り、2,3年生は当事者意識を育む

2023年度のふるさと学習では、1年生と2・3年生が異なるテーマに取り組んでいる。1年生は「高野山をより深く味わうための謎解きガイドブックを作ろう」というテーマで、2・3年生は「高野山の魅力を世界の人々に伝えるフードを作ろう」というテーマである。主な学習目標は、地域の関係者と連携した実践的な活動を通じて、まちづくりに関する知識やスキルを磨くことと、地域への貢献や協働の重要性を実感することだ。

  • 1年生の授業は,ステップ1:情報収集(7時間),ステップ2:アイディア作り(10時間),ステップ3:製作(6時間),ステップ4:社会実験(3時間),ステップ5:まちの未来構想(10時間),ステップ6(5時間):発表に関わっていくことを想定したプログラムとして実施している。

  • 2・3年生の授業は,ステップ1:情報収集(3時間),ステップ2:アイディア作り(19時間),ステップ3:製作(9時間),ステップ4:社会実験(10時間),ステップ5:まちの未来構想(7時間),ステップ6:発表(5時間)に関わっていくことを想定した異学年協働プロジェクト方式のプログラムとして実施している。

このような社会実装型プログラムにより、生徒たちは理論だけでなく現実の課題に対峙し、実践的な解決策を模索する能力を養われることが期待される。また、地域の方々や異学年生徒との協働を通じて協力やコミュニケーションの重要性を学び、地域社会との連携や協働の中で自らの役割を果たすことの意義を理解してもらえることを願っている。


1年生のプログラム

Step1:情報収集

金剛峯寺の境内で観光客にインタビューする生徒ら

生徒たちは街中で観光客に対してインタビューを行い、高野山に関する情報を収集した。(7時間)

Step2:アイディア作り

町長さんや役場職員さん、金剛峯寺さんなどのご協力を得て、生徒たちはワークショップに取り組んだ。ここで様々なアイディアを出し合い、謎解きガイドブックの内容を具体化した。(10時間→13時間)

金剛峯寺の僧侶にインタビューをする生徒ら

Step3:製作

生徒たちはアイディアをもとにガイドブックの制作に取り組む。美術科の授業でデザインや文章の作成などを行い、完成度の高いガイドブックを作り上げることを目指す。(6時間)(9~10月に実施)

Step4:社会実験

ガイドブックを実際に街中で配布し、観光客の反応やフィードバックを収集する。これにより、ガイドブックの有用性や改善点を把握する。(3時間)(10月に実施)

Step5:まちの未来構想

生徒たちは高野山のまちの未来について考え、ガイドブックが地域の活性化や観光振興にどのような役割を果たせるかを検討する。(10時間)(11月に実施)

Step6:発表

ガイドブックを使ってプレゼンテーションを行う。自身の制作物を自信を持って発表することで、まちづくり活動の意義を広く発信する。(5時間)(12月に実施)


2・3年生のプログラム

Step1:情報収集

1年生と同様に、街中で観光客に対してインタビューを行い、高野山に関する情報を収集した。(3時間)

Step2:アイディア作り

角浜胡麻豆腐・角濱さんの協力を得て、さまざまなアイディアを出し合いながら、高野山の魅力を世界の人々に伝えるためのフードの開発を進めた。レシピの開発や試作品の作成などを行い、美味しいかつ高野山をイメージしたフードを完成させることを目指す。(19時間)(6~9月に実施)

ステップ3:製作

生徒たちはアイディアをもとにフードの製作に取り組む。(9時間)(10月に実施)

ステップ4:社会実験

生徒たちは製作したフードを実際に街中で販売する。その際に観光客からの反応や評価を集め、商品の改善点や需要の把握を行う。(10時間)(10月に実施)

ステップ5:まちの未来構想(7時間)

生徒たちは高野山の未来について考え、製作したフードが地域の振興や国内外への発信にどのような役割を果たせるかを議論する。(7時間)(11月に実施)

ステップ6:発表

生徒たちは製作したフードを使って発表を行う。自身のアイディアと成果を周囲にアピールし、まちづくり活動を通じて学んだことを共有する。(5時間)(12月に実施)

2023年度の授業プログラム

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