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東京大学大学院工学系研究科の博士学生です。世界遺産・高野山にある高野山中学校にて先生方…

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東京大学大学院工学系研究科の博士学生です。世界遺産・高野山にある高野山中学校にて先生方と協働で「ふるさと学習」の授業を企画・実践し、効果をリサーチしています。2020年から現在に至るまで4年間、学習指導員として携わっている「ふるさと学習」の実践研究に関する記録を投稿しています。

マガジン

  • “まちづくり学習”実践記録2020→2023

    世界遺産・高野山にある高野山中学校にて先生方と協働で「ふるさと学習」の授業を企画・実践し、効果をリサーチしています。2020年から現在に至るまで4年間、学習指導員として携わっている「ふるさと学習」の実践研究に関する記録をまとめています。

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1200年後の未来を語る科学文化学術会議「高野山会議」にて、研究活動を発表

東京大学先端科学技術研究センターが主催し、「Nature-Centered」の視点から1200年後の未来を語る 「高野山会議2023」に登壇しました。私は〈SESSION 04 高野山のまちと人〉に登壇し、「“まちづくり学習”が地域の持続可能な発展にどのように貢献できるか?」というテーマで、自身の研究活動を紹介しましたした。題材は、私が、高野町立高野山中学校において、学校の先生方と協働で実施している「ふるさと教育」の4年間の活動内容です。この記事には、私が 「高野山会議202

    • 学校と地域が一丸で子どもを育てる!まちづくり学習の魅力とは?

      この記事は、以下のマガジン内にある5つの記事の続きとなっています。 ■ 各年度のまちづくり学習の実施体制2020年度は,PBL(課題解決型学習)を導入したプログラムを実施。 2021年度は,対象を中学3年間に拡張するとともに,地域住民との連携を強化した。 2022年度は,TBL(チーム基盤型学習)を参考に異学年協働のチームプロジェクト形式の授業に変更した。 2023年度は,異学年協働のチームプロジェクト形式の授業を発展させる形で,社会実装を前提としたプログラムに変更し

      • 地域と学校が協力!高野山を世界に発信するプロジェクト始動!-ふるさと学習2023-

        2022年度のふるさと学習では、中学校の全学年が異学年協働形式の学習プログラムを通じてまちづくり提案に取り組んだ。2023年度は、この取り組みを発展させる形で、より具体的な成果を生み出すための社会実装型プログラムを企画・実施している。 ふるさと学習の企画内容2023年度のふるさと学習では、1年生と2・3年生が異なるテーマに取り組んでいる。1年生は「高野山をより深く味わうための謎解きガイドブックを作ろう」というテーマで、2・3年生は「高野山の魅力を世界の人々に伝えるフードを作

        • 中学校の教室で町の未来を創造する?まちづくり学習の可能性とは?-高野山での実践をもとに-

          自己紹介私は、2020年度から和歌山県高野町の町立中学校でまちづくり学習の実践研究に取り組んでいます。研究のテーマは「初等中等教育における“まちづくり学習”の実践が共創まちづくりに果たす役割の分析」で、実際の教育現場でのアクションリサーチに基づき、学際的なアプローチで研究を行っています。 アクション部分では、高野山金剛峯寺を擁する和歌山県高野町の町立中学校にて、教員との協働で、中学校の3年間で学習することを想定した“まちづくり学習”の企画・実践に取り組んでいる。 リサーチ

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        1200年後の未来を語る科学文化学術会議「高野山会議」にて、研究活動を発表

        • 学校と地域が一丸で子どもを育てる!まちづくり学習の魅力とは?

        • 地域と学校が協力!高野山を世界に発信するプロジェクト始動!-ふるさと学習2023-

        • 中学校の教室で町の未来を創造する?まちづくり学習の可能性とは?-高野山での実践をもとに-

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        • “まちづくり学習”実践記録2020→2023
          6本

        記事

          高野山のまちを次世代につなぐ、生徒が考える未来像とは?-ふるさと学習2022-

          2020年度は,一年間で学習の成果を取りまとめプレゼンテーションまでを行う提案重視型のプログラムとして実施し,2021年度は学習過程において生徒と地域のステイクホルダーとの交流・協働という地域連携の機会を組み込み,中学校の3年間を通して継続的にまちづくり学習を行うことを想定した学年別段階方式のプログラムとして実施した。2022年度は,中学校の全学年が合同で複数のプロジェクトチームを作り,継続的にまちづくり活動に関わっていくことを想定した異学年協働プロジェクト方式のプログラムと

          高野山のまちを次世代につなぐ、生徒が考える未来像とは?-ふるさと学習2022-

          未来の高野山への一歩!生徒の視点から見るまちづくり-ふるさと学習2021-

          2020年度の「ふるさと学習」は,一年間で学習の成果を取りまとめプレゼンテーションまでを行う提案重視型のプログラムとして実施した。それに対し,2021年度は学習過程において生徒と地域のステイクホルダーとの交流・協働という地域連携の機会を組み込むプロセス重視型のプログラムとして実施した。 ■ ふるさと学習の企画内容2021年度の「ふるさと学習」は,筆者らが「高野町の魅力・課題を見つけてまちの未来を話し合おう」をテーマに設定し,生徒らが「歩くのが楽しいまちづくり」「住みたいと思

          未来の高野山への一歩!生徒の視点から見るまちづくり-ふるさと学習2021-

          あなたのアイディアでまちを変えよう!15年後の高野山を考える-ふるさと学習2020-

          ■ ふるさと学習の企画内容高野町が進める歩きやすいまちへの環境整備を受けて,筆者らは「15年後の高野町がどうなっていて欲しいか提言しよう」をテーマに設定した。具体的には,高野山に点在する魅力的な公共空間を「自分たちはどう使いたいか?」や,「観光客は高野山のまち並みをどのように感じ,高野山に何を求めているか?」を生徒たちが考え,「高野山の未来の都市空間」をプレゼンテーションする内容である。さらに,著名な観光名所ではなく「あまり知られていない魅力的なスポット」に焦点を当て,それら

          あなたのアイディアでまちを変えよう!15年後の高野山を考える-ふるさと学習2020-