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【年齢のうた】きゃりーぱみゅぱみゅ●祝成人!「ふりそでーしょん」&ハタチソングの数々

あわただしい年末からこの年始……ふぅー。やっと年賀状をお返しした青木です。

しかし被災されている方々や事故で悲しい思いをされているみなさまのことを思うと、そんなの何でもないですね。
いま苦しんでいる、大変な思いをしている人たちにとって、どうか幸せが訪れますように。

先日は、鈴木博文と佐藤奈々子のライヴを観に行きました。とても感慨深かった。
鈴木博文については昨年、ムーンライダーズで言及しました。

彼のソロでの歌を聴きに行ったのは、ヘタしたら30年ぶりぐらいになる。「Early Monning Dead」が聴けて感激。ライダーズの曲では、「monorail」「ボクハナク」「Modern Lovrs」「週末の恋人」、それに佐藤奈々子の歌で「さよならは夜明けの夢に」。彼女は岡田徹が亡くなる直前まで作っていたという「ユニコーン」という曲も。
最後には「大寒町」が聴けました。

佐藤奈々子はものすごく昔に少しだけお話をしたことがあって……あれはGREAT 3のデビューライヴの時だったかな? ただ、彼女の生の歌を聴いたのは今回が初めてで、それがとてもフリーダムでサイケデリックで、驚き。素敵。奈々子さん、CDにサインを書いていただき、ありがとうございました。

「サブタレニアン二人ぼっち」「悲しきセクレタリー」も聴けて、うれしかった。

この夜、主にベースを弾いていたのは奈々子さんのご子息であるJanくん。GREAT 3のメンバーでもある彼を観たのだって10年以上ぶりだった。


さて、今回はきゃりーぱみゅぱみゅの「ふりそでーしょん」です。
先日、成人の日だったこともあり、ここは二十歳の曲を取り上げようと思った次第です。

ハタチを祝う「ふりそでーしょん」


きゃりーぱみゅぱみゅには、一度だけインタビューをしたことがある。
ぴあから出版された『81JAPAN』という雑誌である。もう10年前のことだ。

会って話してみたら、想像以上に普通の女性だった。当時はちょっと変わった娘、みたいなイメージがあったのだが、とても落ち着いていて、自分自身のことを客観的に捉えていて。その姿勢に、好感を持ったものだ。
その頃に何度か観た彼女のライヴもエンタメ感たっぷりで、本当に楽しかった。最高のファンタジック・ワールド。
客席は、親子での参加が多かった記憶がある。小さい子でも、あのライヴはめちゃくちゃ面白いと思う。

今回の「ふりそでーしょん」は、このインタビューした頃に近い時期の曲である。

20歳の成人祝いなので、とにかくにぎやかで、めでたい印象に仕上がっている。はたちはたちはたち……と、ここまで「はたち」を連呼する曲は、古今東西珍しい。作詞作曲はもちろん中田ヤスタカ。
そのセレブレーション感の中に、歌詞ではコドモ、オトナという表現を使って、20歳という年齢がひとつの節目になるような意識も描いている。そこにちょっと別の視点が入り込むあたり、さすがは中田だと思う。

大集合!歴代のハタチソングたち


さて、ここからはハタチについて唄った曲を集めてみた。歌の主人公、もしくはそれと近しい関係の人がハタチ、あるいはハタチだったことが重要な題材として唄われている曲である。

そしたら、これまた大量にあり……それもジャンルも何も越えて、非常に多数。
ということで、こちらでざっくり選んだものを張っていく。セレクトに他意はないが、演歌はむしろ多すぎるので、ほとんど選んでいない。
なお、順番はなんとなく時代を追う形にはしているが、多少の前後はあるはず。また、気づいた曲は後からでも追加していこうと思う。

それでは、お楽しみあれ。

ちょっとブレイク。
ハタチと言えば、当【年齢のうた】では昨年末に、松田聖子の曲を取り上げていた。

再び閑話休題。
これは、ハタチ前をタイトルにした永ちゃんのアルバムおよび曲についての回。昨年のフジロックのことと。

ここまで。

ジャンルも何も多岐にわたる顔ぶれで、この中には職業作詞家が書いたものも、唄っているアーティスト自身が書いたケースもある。
いずれにしても、はたち、ハタチ、二十歳(才)などが歌詞のどこかで唄われていて、それが曲の中で大事なモチーフのひとつになっていると感じた曲を集めてみた。

選びながら思ったのは、まず演歌や歌謡曲、さらに昔の歌に多いということ。近年もあるにはあるが、世間が昔ほど年齢にこだわらなくなっている風潮もあるのか、そこまで多くはなかった。とはいえ、ヒストリー的にはロックやフォークJ-POPでも、そして最近でも、それなりに唄われているわけだが。

また、歌詞の中で<ハタチまで><ハタチの頃><ハタチになれば><ハタチ前><ハタチを過ぎた頃>など、この年齢を基準としたさまざまな感情が唄われていることも感じた。とくに20歳だった頃のこと、つまり回想を綴った歌も多い。
いずれにしても、この歳を人生や青春の大きな区切りとして捉えている感がある。当然のことだが、歌でそうした事実を実感するような感じだ。
これは日本独特の常識ではないかという気がする。それには成人という概念が強く、その式典も全国各地であるという風土が大きいように思う。というか、そこまで20歳というラインを弾きたがる国民気質には、何かがあるように感じられてならない。

それからもうひとつ感じるのは、「ハタチ」という語感がとても良く、歌詞に入れ込みやすいということ。それまでの年齢なら18(ジューハチ、ジュウハッサイ)、19(ジューク、ジュウキュウサイ)、ハタチを過ぎたら21(ニジュウイチ、ニジュウイッサイ)……となるわけだが。20歳だけは、ニジュウ、ニジュッサイ、そしてハタチ、となるわけだ。それに英語で、twentyという言い方もある。
こうなると、リアルに唄おうとすると実際は19歳や21歳の時のことでも、「ハタチ」という言葉のほうが歌に乗せやすい分、ついこっちで書いてしまったケースもどこかであるのでは?と感じる。

また、けっこう同じ人がハタチというモチーフを複数の曲で描いているのもわかった。記憶しているところでは、湘南乃風(若旦那)、GLAY(TAKURO)、谷村新司、太田裕美、井上陽水、そして浜田省吾。だからといって何か言えることが思い浮かぶわけでもないが、書き留めておこうと思う。

最後に。このたび成人されたみなさん、おめでとうございます。大変なことが多い世の中ですが、僕は若いみなさんのパワーに期待しています。


鈴木博文&佐藤奈々子のライヴを観たのは
中目黒にあるFJ’sというライヴバー。
ギタリストの深町純が経営するお店で、
おすすめというひよこ豆のカレー、
900円を食べました。
カレーの辛さにお豆のマイルドな味わいが
ジャストフィットでした♪

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