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漫画キングダムから学ぶ会社経営 #38:女性が活躍する組織

本記事は、「漫画キングダムから学ぶ会社経営」と題し、毎回、様々な視点から漫画キングダムとビジネス(特に経営)での共通点及びそこから得られる学びについてまとめていきます。今回は38回目の記事になります、過去の投稿はこちらからご覧ください。(各記事は基本的に、キングダム最新巻までのネタバレを含みますのでご了承ください。)

前回#37では「パワハラの障害」についてまとめました。パワハラは組織運営においては、切っても切れない関係で、経営者だけに限らず、部下を持つ全ての人間にとって重要な課題になります。まだお読みでない方は、こちらのリンクよりご確認ください。

さて、今回も組織運営の話ですが、この令和の時代にもなっても未だに女性蔑視の問題が世間を賑わせておりますが、それに係る女性の活躍する社会及び、組織についてキングダムを例に見ていきます。

以前、「#4:ダイバーシティーの強み」で、秦という国は多様性を重視した非常に優れた国家組織だという話をしました。まだお読みでない方は、こちらのリンクよりご確認ください。この記事では、身分や出生地、考え方の違う人々を取り入れる事を例に多様性の強みをまとめましたが、女性が活躍できる社会を作る事も、ダイバーシティ-の大きなテーマになります。この点においても、キングダムという漫画は現代社会に大きなメッセージを残してくれています。

キングダム内では、様々な魅力的なキャラクターが登場しますが、とりわけ、女性の登場人物は、強く、美しく、かつ、主要な役職に就いており、その組織においては欠かす事ができないキャラクターばかりです。例えば、大国楚の宰相及び軍司令、大将軍の媧燐、山の民の王で、秦国においても大将軍級の役職である楊端和、飛信隊副長でありながら、個の強さではトップクラスの羌瘣、など主人公並みの個性と人気を兼ねそろえた人物から、カイネ、河了貂、などの割と一般クラスの女性まで活躍しております。それでは、彼女らの特徴はどういったものでしょうか。

1) 決断力がある。
現代でも、男性よりも女性の方が決断力があって物事を決めやすいなどと言われますが、特に大将軍級である楊端和や媧燐は、そこらの強面の男性将軍にまったくひけを取らない決断力と、実行力があります。そして、揺るぎない自信を持っています。大将軍級なので、当たり前といったら当たり前ですが、どんな時代、国、業界においても、優れた決断力を持った人間は組織に必要不可欠になります。

楊端和

2) 得意分野を活かしている。
戦国時代においても万能な人間というのは重宝されますが、自分の強みを最大限活かした人間が唯一無二の存在になれ、活躍できる事は言うまでもありません。河了貂は武力は全くありませんが、昌平君の軍事学校で頭角を現し、軍師として、今や飛信隊では欠かす事ができない存在です。また、王翦軍第4軍の倉央軍の副官である糸凌は、長い手と恵まれた体格を活かし二刀流剣士として倉央将軍を公私ともに支えます。

糸凌
3) 組織のバランスを取るのが上手い。
組織が大きくなるほど、バランサーのような存在は不可欠になります。桓騎軍側近の黒桜は、男臭い軍において紅一点の側近、また5千人将として、組織を支えます。自軍からは姐さんと親しまれおり、軍の中間管理職としてバランスよく組織を保っています。また、カイネは李牧の側近として、どちらかというと秘書的な役割ではありますが、李牧に忠を捧げ、李牧軍を陰で支えています。あの李牧が必ずカイネだけは常に傍に置くほど、李牧に必要とされており、欠かす事ができない人物になります。

カイネ

このように彼女らは、戦場においては、一般的に男性と比較して非力というハンデを補う為に、無駄な事を省き、自身の強みを最大限活かし、活躍しております。これは、結果的に彼女らが女性だという事で、実はすべての人間が見習うべき行動です。

また、彼女らは、基本的には、まず第一に自分達が生き残る為に行動していますが、結果的には自分達が活躍することにより、組織全体に良い影響を及ぼしている事も見て取れます。

今回は女性というひとつのくくりで、組織にもたらす好循環の例を挙げましたが、上記の通り、このような強みを活かす行動は女性に限らず、また現代ビジネスにおいても応用が効く内容になるので、参考にしていただければと思います。

それでは、また次回。

注)写真はすべて漫画キングダムより引用

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