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愛ある小さな経済圏を創りたい

ライフコーチング&対人支援者向けコンサルを生業にしている山田です。

いま僕は、僕の公式LINEに登録してくれていて、自身も対話やコーチングなどクライアントの自己探索・自己実現を支援する無形サービスを生業にしている方々に呼びかけ、対人支援ビジネスの勉強会を定期的に開催しています。

そして、先日はそれぞれのサービスの価値などについて深めていくため、僕が書いたコラムを基にした読書会を開催しました。

題材としたコラムを書いた背景としては、提供者としてサービスを扱う上でクライアントに「関わりへ、これだけのお金を掛ける価値があるのか?(あったのか?)」とモヤモヤさせたくないという僕の想いがありました。

だからこそ、その題材としたコラムの中で「元を取る」という表現を何度か僕は使っていたのですが、参加者から「そもそも『元を取ろうとする考え方』って何なんだろう?」と問いをいただき、読書会を通じてお金や個人事業の考えに関して自分自身の中に大きな気付きがありました。

今回はそれを記事にしていきたいと思います。

■元を取る思考も、お金を受け取ることへの怖さも、恐れを起点とした「ストック原理」の世界観から来ていた


書籍『お金の不安と恐れから自由になる!』にて、お金の豊かさの捉え方として2つ「ストック原理(所有)」と「フロー原理(循環)」というものが登場します。

僕も無意識下で抱いていてた考え方を言語化・可視化してくれて、視界が開ける感覚を覚えたので、ぜひあなたにも紹介させてください。

ストック原理は、お金の「所有」を豊かさとする世界観

この世界観の前提には、他者や世界とのつながりから切り離されることへの恐れがあるといいます。
切り離されても自分の手元にあるもので生き延びられるように、「所有」を望むのだと。

この概念を採用すると、お金を使うことは自分の所有している豊かさが減る感覚になり、所有しているものを失うことに恐れを感じるようになります。

「元を取る思考」もここから生まれており、お金を使う時に手元にあるお金(ストック)が減ると、生存のためにも渡した量に見合った量を「取り戻さなければいけない」という、等価交換を巡る「取引」が始まってしまう仕組みです。

取引の観点からお金を使うと、お金を与える側(買い手)は受け取る側に「持ち出した分のバランスが釣り合うように、見返りを求めて当然だ」と思ってしまい、お金を受け取った側(売り手)は「与えた側が求めていることに、自分は応えなければならない」という強制的な要求として認知する。
これらこそ、「元を取る思考」や「お金を受け取る怖さ」を生み出しているように僕は感じています。


僕自身、これまでの人生であまり自覚をする機会がありませんでしたが、お金に関してこの「ストック原理」の考え方を根深く持っていたように、いま感じています。

その背景としては、中学時代に縦型の人間関係の中で僕の食べ物などを奪われたような経験から「人から奪われないように」という恐れや信念を持ってしまったのかもしれません。

そして元を辿れば、僕の生まれた家系にこそ「ストック原理」のお金観が強く根付いているようにも思いました。

「他人に奢ったりするな」「貯金をしろ」と祖母からもよく言われますし、「自分たちの資産をいかに奪われないようにするか。いかに守るか」に重きを置いている印象があります。

そしてその裏側には

「他者・世界に対する不信感」

のような恐れが、僕の家系には存在しているのではないかと、今は感じています。

■愛を起点とする循環の世界観


ストック原理の対となる概念はフロー原理です。

フロー原理は、「お金が絶えず循環している状態」を豊かさとするお金観

これは呼吸のように、「吸う」と「吐く」の2つの行為が絶えず営まれているイメージです。
吸ってばかりだと苦しくなるように、身体の中に貯め込んだ酸素の量が多ければ多いほど豊かというわけではなく、「外側からから受け取る」「自分の中にあるものを与える」という循環が滞りなく流れている状態を豊かだと捉えるものです。

「所有」を豊かさだと無意識下で認識していた僕は、本書の中でこの豊かさの捉え方を見た時、すごく新鮮な感覚を覚えました。

特に

自然界のものはこの循環・フロー原理で成り立っている」

「人は、自然界の大いなる命の循環の一部であると感じられるときに、幸せを感じられるのではないか」

という記述は、ここ数か月森へ入って自然界の循環を実感し始めた自分にとってホットな内容で、印象に残りました。

そして、この循環の起点は「愛」

本書の中での「愛」の定義は、「他の命に貢献したい、他の命を力づけるために分かち合いたい、という人間の中にある純粋な動機。見返りを求めない与える喜び」で、全ての人間に「愛」はあるのではないかという著者の仮説がベースになっています。

■専業コーチは、愛ある小さな経済圏を創っていこう


先日の読書会にて、「画家・音楽家・お笑い芸人・コーチ・対話者のような、人生に楽しみや深みを提供する個人のコンサートやライブなどへお金を払ったとして、その払ったお金の『元を取ろう』みたいな発想って生まれづらいよね」という話が出ました。

そのような世界においては、定量的・客観的・合理的な「等価交換」や「取引」ではなく、定性的・主観的・非合理的な「非等価交換」「ギフト」の世界観がマッチするよねと。

合理的・定量的な価値がお金を払ったリターンとして欲しいのであれば、そもそも創業したての個人ではなく、企業がしっかりクオリティをコントロールして生産したサービスの方がマッチしている。

だからこそ、創業したての個人は、

「あなたのことを応援している」
「あなたに活動をし続けてほしいと思っている」
「あなたのことが好き。あなたにもっと活躍してもらいたい」

のような「愛」を持った方々と一緒に事業を創っていくことが重要な気がしています。
そして、提供者側も「愛」を持って、クライアントや応援してくれている方々へ自分が信じる芸を提供する。

そんな愛ある小さな経済圏を、僕も創っていきたいと思います。

ここまで読んでくださったあなたが、もし僕の考え方へ共感していただけるのであれば、またぜひ公式LINEなどへ登録して、僕へ応援メッセージを贈ってもらえたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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