三島義則(IBDP日本語Aチューター、小・中学生の継承語学習、日本の高校・大学受験オンライン)

2019年オランダで日本語教室Edubleを開設、その他オンライン家庭教師(日本在住の…

三島義則(IBDP日本語Aチューター、小・中学生の継承語学習、日本の高校・大学受験オンライン)

2019年オランダで日本語教室Edubleを開設、その他オンライン家庭教師(日本在住の生徒向け)、IB日本語サポートもしております。大阪の公立高等学校で8年間社会科の教諭をしていました。幅広い年齢の子どもたちの学習サポートをしながら、オランダで学んだことを記録しています。

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オランダの学習教室EdubleのHPをリニューアル[407]

 こんにちは!オランダのデン・ハーグにある学習教室EdubleのHPをリニューアルしたのでお知らせいたします。これまでは、ホームページの編集が複雑でなかなか更新するのに苦労していたのですが、この度Googleサイトを利用して作り直すことにしました。  オランダの教室での日本語レッスンや、オンラインでの日本語学習その他日本のカリキュラムに合わせた学習サポートについてご興味のある方は以下のHPをご確認いただき必要に応じてお問い合わせいただければと思います。  その他、YouTu

    • 書くルールよりも「書く喜び」を感じる作文指導を目指して[446]

       オランダのデン・ハーグにある学習教室の日本語クラスでは、子どもたちが作文を通して自分を表現することの喜びを感じられるサポートを心がけています。今日は久しぶりに教室でのレッスンが再開され、子どもたちの文章表現について感じたことをまとめます。 作文好きと作文嫌い 作文が好きになる子と嫌いになる子とではどのような違いがあるのでしょうか。それはもちろん、文章を書くことが得意なのか苦手なのかということが影響することもありますが、作文を書いた時に「形式や誤字脱字のチェックが中心になる

      • 第6回ヨーロッパ周遊記(2024.8)13ドイツ🇩🇪トリーア[445]

         旅行最後に訪れた場所は、ドイツ最古の都市と言われるトリーアです。トリーア大聖堂、カール・マルクスの生家、その他にローマ帝国時代の遺跡が残っている魅力あふれる場所です。  人気の観光地なので、昼過ぎにいくと中心部の駐車場はかなり混雑していました。時間に余裕をもっていくといろいろな場所をまわることができると思います。 トリーア大聖堂 1986年に世界遺産に登録されました。ドイツ最古の都市にあるだけに、過去のヨーロッパ建築のいろんな様式が統合されているそうです。 カール・マル

        • 第6回ヨーロッパ周遊記(2024.8)12フランス🇫🇷ストラスブール[444]

           ヨーロッパ旅行8日目(2024/08/06)はフランスのストラスブールに来ました。ここはアルザス地方の街で、ドイツとフランスの国境地帯にある都市です。ここはフランスとドイツの両方の領土になったことがあるため、ドイツの木組の家も見られます。世界史の中でドイツ・フランスの領土問題に現れる「アルザス地方」は、まさに人の移動が盛んな街だったとされています。 ノートルダム大聖堂サン・ピエール・ル・ジュヌ教会 ストラスブール最古とされるこの教会は、1000年代に建てられたそうでかなり

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        • Eduble日本語クラスの実践記録
          35本
        • 元公立高校歴史教員「ヨーロッパ旅行記」
          37本
        • IBDP日本語A(作品記録)
          8本
        • 日本語教室、オンライン家庭教師の記録(2020〜)
          76本
        • 30代「探究学習」ポートフォリオ
          71本
        • 30代から始める「仏教」からの学び
          2本

        記事

          第6回ヨーロッパ周遊記(2024.8)11ドイツ🇩🇪アルプシュタット・ホーエンツォレルン城[443]

           ノイシュヴァンシュタイン城の後はフランスのストラスブールに向かいます。距離がかなり離れているので、ドイツのアルプシュタットに一泊しました。夕方に到着し妻も子どもも疲れていたのですが、せっかく立ち寄った場所なので街を見ておきたいと思って少し時間をとって散策してきました。 アルプシュタット(Albstadt) アルプシュタットはストラスブールに向かう途中に立ち寄った場所ですが、宿泊したB&Bホテルは2024年に新しく建てられたホテルのようで内装はかなりきれいで、ホテル前の駐車

          第6回ヨーロッパ周遊記(2024.8)11ドイツ🇩🇪アルプシュタット・ホーエンツォレルン城[443]

          第6回ヨーロッパ周遊記(2024.8)⑩ドイツ🇩🇪ノイシュヴァンシュタイン城[442]

           オーストリアのレッヒに滞在した後は、ハイライン179やフュッセンなどに立ち寄り、いよいよ世界遺産ノイシュヴァンシュタイン城に来ました。日本で学ぶ世界史では耳にすることのない場所ですが、世界遺産にも指定されているのでどのような魅力があるのか楽しみでした。実際にここに訪れる観光客の数も多いみたいで、事前予約をしていないと当日券の販売はかなり限られているそうです。今回、私たちは城を一度見ておきたいと思っていたので、チケットは当日券で買うことができれば入るつもりでしたが、見事に当日

          第6回ヨーロッパ周遊記(2024.8)⑩ドイツ🇩🇪ノイシュヴァンシュタイン城[442]

          第6回ヨーロッパ周遊記(2024.8)⑨ドイツ🇩🇪フュッセン[441]

           ドイツ縦断旅行6日目は、オーストリアとの国境付近にある街フュッセンに訪れました。小さな規模の街ですが、ヴァイセン湖とフォルクゲン湖に囲まれ、ロマンチック街道の終着点の綺麗な街でした。  美しい彫刻かと思いきやただの絵だという「騙し絵」でも有名な街だそうで、立ち寄った修道院にもそのような装飾が見られました。 旧市街と美しい城や修道院レッヒ川の滝(Lechfall) フュッセンの街から10分ほど歩いた場所にレッヒ川の滝があります。こじんまりとしていますが、駐車場もあります。橋

          第6回ヨーロッパ周遊記(2024.8)⑧オーストリア🇦🇹ハイライン179[440]

           オーストリアのレッヒに2日間滞在したあと、ハイラインというかなり高い場所にかけられた橋で有名な場所に訪れました。ここはエーベンブルク城があった場所の麓から向かいの山にあるクラウディア要塞の近くにかけられている橋が"Highline 179"です。城はほぼ城壁だけが残っているような状態で、城内のツアーなどはなくただ城跡を見て回る感じになります。そのため、この場所は吊り橋とジップラインと山から見た景色を楽しむような感じの場所になっています。ちなみに私はチャレンジしようと思って家

          第6回ヨーロッパ周遊記(2024.8)⑧オーストリア🇦🇹ハイライン179[440]

          第6回ヨーロッパ周遊記(2024.8)⑦オーストリア🇦🇹レッヒ[439]

           ドイツのウルムを出発し、ヨーロッパで最も美しい村とされるオーストリアのレッヒに来ました。ここは夏はハイキング、冬はスキーで楽しむリゾート地となっており、ヨーロッパの王族も訪れる場所です。また、大自然に囲まれ山々がとても美しく、観光業と並行して環境へ配慮した取り組みが先駆的に行われています。今回はレッヒに2泊してハイキングをしてきました。 レッヒのハイキング レッヒでは、冬のスキーがとても有名だそうです。夏はハイキングが盛んだそうで、たくさんハイキングをする格好をした人やマ

          第6回ヨーロッパ周遊記(2024.8)⑥ドイツ🇩🇪ウルム[438]

           ドイツ旅行4日目は、子どもの希望で夕方頃までウルム付近にあるドナウバッドというプールに滞在しました。ここはなかなか大きい施設で子どもも満足できるプールでした。そして、次の目的地オーストリアのレッヒに向かう前に少しだけウルムに寄りたかったので、少しの間ウルムを観光しました。  調べてみると、ウルムはアインシュタインの生地であり、またここにある大聖堂はケルン大聖堂を凌ぐ世界で最も高い教会となっています。建物の美しさだけではなく、街全体が可愛らしい感じで心地よい滞在となりました

          第6回ヨーロッパ周遊記(2024.8)⑤ドイツ🇩🇪ヴァルトブルク城[437]

           ドイツ縦断旅行の5つ目に訪れた場所は、ヴァルトブルク城です。ヴァルトブルク城は、音楽家であるバッハが生まれた地であるアイゼナハにあります。元世界史の教員として、宗教改革を起こしたマルティン・ルターに関わりの深いこの場所に訪れたいと思っていました。  彼は国外追放を命じられていましたが、ザクセン選帝侯フリードリヒによってこの城で保護されました。そして、この城でラテン語で書かれた新約聖書をドイツ語に翻訳し、その期間がわずか11ヶ月と言われています。ヨーロッパの宗教改革に大きな影

          第6回ヨーロッパ周遊記(2024.8)④ドイツ🇩🇪カッセル[436]

           ヴィルヘルムスヘーエ公園は、2013年に世界遺産に登録されました。ヴァルトブルク城に向かう途中にカッセルに通る予定だったので、世界遺産の公園を見にいくことにしました。  今回私たちは頂上であるヘラクレス像から見学しました。圧倒的なスケールと頂上から中心地まで続く一本道がとても印象的でスケールの大きな庭園でした。 大迫力「ヘラクレス像」 ギリシア神話に登場するヘラクレス像が塔の上に設置されています。とても大きな像だと感心しながら下の方を見ると、広大な景色が広がっていました

          第6回ヨーロッパ周遊記(2024.7)③ドイツ🇩🇪クヴェトリンブルク"Quedlinburg"[435]

           アンネ・フランクのお墓があるベルゲンベルゼン強制収容所の後は、クヴェートリンブルクに移動し観光しました。ここは東フランク王国の首都として繁栄していた街で、世界大戦の戦火を免れた場所でもあるそうです。また、石造りとは異なる木組みの家が見られます。そして、聖堂参事会教会、城、旧市街が1994年に世界遺産として登録されています。 木組みの家街を散策聖セルバティウス教会 初代神聖ローマ皇帝オットー1世のお墓があり、城塞から修道院へと役割が変わったことが伺える建造物です。 滞在し

          第6回ヨーロッパ周遊記(2024.7)③ドイツ🇩🇪クヴェトリンブルク"Quedlinburg"[435]

          第6回ヨーロッパ周遊記(2024.7)②ドイツ🇩🇪ベルゲン・ベルゼン強制収容所(ナチス ホロコーストの記録)[434]

           2日目(2024/07/31)は、アンネ・フランクの墓に訪れるという、旅の目的の1つを達成する日です。娘は学校で映画の論評をするプレゼンがあり、彼女が選んだ"Waar is het dag boek van Anne Frank"がきっかけで、実際にアンネ・フランクの墓に訪れようということになりました。  このベルゲン・ベルゼンは、ドイツの中でも大きな収容所であり、第二次世界大戦後のホロコーストに関する裁判の貴重な証拠として取り扱われたそうです。また、過去の悲惨な出来事を

          第6回ヨーロッパ周遊記(2024.7)②ドイツ🇩🇪ベルゲン・ベルゼン強制収容所(ナチス ホロコーストの記録)[434]

          第6回ヨーロッパ周遊記(2024.7)①ドイツ🇩🇪ハノーファー[433]

           今回の夏休みはドイツ縦断(少しオーストリアへ)の旅をしました。1日目の7/30はオランダのハーグを出発し、ハノーファーで一泊しました。その後アンネ・フランクのお墓があるベルゲンに訪問し、ノイシュヴァイン城へ5日ぐらいかけて南下していきます。  今回の旅行も2月の休みと同様にMywheelsの電気自動車をレンタルしました。以前と同じ車だったので乗り出しはスムーズでした! ハノーファーはどんな街? ハノーファーは北ドイツにあたり、50万人の都市です。かつて世界史ではハノーフ

          「引きこもり」を生み出す環境に焦点を当てる - 『小説8050』からの学び[432]

           林真理子さんの『小説8050』を読み終えました。日本の「引きこもり」は大きな社会問題となっており、現在の引きこもりは146万人(2023.3)、約30万人の小中学生が不登校(2023.10)になっているそうです。近年は原因も複雑になっており、女性の引きこもりの数が増えていたり、学校ではなく家庭環境が原因で不登校になってしまうケースもあるようです。  『小説8050』は非常にリアルな社会を描いており、IBDP日本語Aでのディスカッションの材料として使えそうなテーマして記録お

          「引きこもり」を生み出す環境に焦点を当てる - 『小説8050』からの学び[432]