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妄想の対処法:認識プロセスを観察し、妄想ループを断ち切る!

なぜ、思考は事実から離れて、勝手にイメージを作りあげていくのか?
妄想(ねつ造)は、どのように起こるのか?

私たちは、いつでも気づかぬうちに思考にとらわれ、
妄想の渦に巻き込まれています。
事実を客観的に見るではなく、
起きた現象にたいして、頭の中でイメージを膨らませ、
悩んだり、怒ったり、心配したり、不安になったりして、
多くの時間を費やしています。
この問題を、どのように解決できるでしょうか?

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『妄想の対処法:認識プロセスを観察し、妄想ループを断ち切る! マドゥピンディカ・スッタ(蜜丸経)』チャンディマ・ガンゴダウィラ長老 著



ブッダは「妄想の対処法」を説かれ、
妄想(主観)が発生する原因と、そのプロセスを観察するよう教えられました。

仏教はいつでも原因を観察するよう教えています。
妄想に巻き込まれず、その原因を観察すれば、
妄想がどのように生起するのか、そのプロセスが見えてくるでしょう。

それによって、妄想を根っこから絶ち切ったり、
あるいは弱めたり、悪い方向に妄想しないようにしたりなど、
おのずと解決策が見えてくるのです。

本書は、中部経典 第18経『マドゥピンディカ・スッタ(密丸経)』をもとに、「妄想や主観が起こるプロセス」と「その対処法」についてわかりやすく説いた、スリランカ出身、カナダ在住の、G. チャンディマ長老による経典解説の講義に、加筆いただいたものの日本語訳です。

事実をあるがままに見、主観や妄想のループから離れるための、一冊です。


〈目次〉

第1章 事実を見れば、妄想は静まる

■「パパンチャ(papañca)」とは何か?
■ 思考を増殖させるもの ーー 渇愛・慢・見
■ 妄想のプロセス
■「主観の世界」から「客観の世界」へ
■ 妄想のループを破るには?
■ 原因にアプローチする
■ 妄想からの解放

第2章 Q&A― 原因に気づき、思考の舵をとる

■ コントロールか? 管理か?
■ 思考を色づけるもの
■『マドゥピンディカ・スッタ(蜜丸経)』の名前の由来
■ 縁起(paṭicca-samuppāda)の法則
■ 思考の舵をとる

〈著者〉

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老
Ven. Dr. Chandima Gangodawila

テーラワーダ仏教長老。
2008年、スリランカの国立スリジャヤワルダナプラ大学で、学士号(優等学位)を取得。人文社会科学部において、最優秀者賞を受賞。2015年、博士号を取得。
カナダに渡り、ブリティッシュコロンビア大学で4年間、仏教チャプレンを務め、さらにヴィクトリア大学で教鞭を執る。
現在、カナダのオタワ・テーラワーダ・ブッディストヴィハーラに在住。カナダを中心に、イギリスのケンブリッジ大学、アメリカ、マレーシア、タイ、スリランカの大学や寺院で、講義や法話をおこなっている。
著書に『幸せへの鍵:慈経(Metta Sutta)に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉』『業は直線ではない――生き方を変えられるのは、いま:マハーカンマヴィバンガ・スッタ(大業分別経)』(Sukhi Hotu)、英語の著書や論文に“A Critical appraisal of the contribution of Germany and France to Sanskrit studies”、“An Annotated Translation Into English Of Ratnamālāvadāna With A Critical Introduction”などがある。
Authentic Buddhism」(YouTubeチャンネル)で、ブッダの真の教えを伝え続けている。
https://www.youtube.com/user/chandima198/

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チャンディマ長老の本(日本語)

幸せへの鍵:『慈経』に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉


業(カルマ)は直線ではない―生き方を変えられるのは、いま: 『マハーカンマヴィバンガ・スッタ(大業分別経)』

妄想の対処法―認識プロセスを観察し、妄想ループを絶ち切る: 『マドゥピンディカ・スッタ(蜜丸経)』

よろしかったら、ぜひご覧になってみてください。

生きとし生けるものが幸せでありますように

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