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たくさんの人に文章を読んでもらうコツは、ステージママになること

やっぱり我が子はかわいい、と思う親御さんは多い。突出して何かが得意というわけでもなかったとしても、我が子が頑張っている姿を見れば応援したいというのが親というものではないだろうか。
その上で、親の欲目というものは確かに存在する。私も一人の子どもの親として、その思いは認める。

せっかく頑張っているのだから、こんなにかわいいのだから、こんなに出来るのだから……他の人にもうちの子の頑張り、ひいては私の頑張りを認めてほしい。この願望がエスカレートして、もっと上を目指したらどうか、もっと「いいところ」へ身を置けるように頑張ったらどうかと我が子の現状を的確に把握せず、的外れな方向へ我が子を導こうとする親も珍しくない。

もしも、我が子を子役にさせたいと思ったら、子役オーディションを受けるための養成機関に入り、日々レッスンを重ね、オーディションを何回も受けたり落ちたりして、晴れて子役になれるかどうかというところであろう。なれない子のほうが多いのではないかと思う。(自分の子をそうさせようと思ったことがないので、あくまで想像の範疇だが)

先日、天狼院書店のライティングゼミの講義を受けていて、「文章を書く、作品を作るという」ことは出産、育児に似ているとふと感じた。

何かの作品を作る、というのは「生み出して育てる」という行為ではないか。

作品の創作は、出産ほど過酷ではない(出産と同等の過酷さだったら、私は毎回命がけで文章を書かないといけなくなってしまう)。
しかし、自分の中で大切に温めておいたものを自分の外に出す、それが意図的であろうとふと浮かんだものだったにしろ、何らかの形で自分の中にあったものが何らかのタイミングで「外に排出された」のだから、それは出産と言っていい。身体の中から排出する行為としては他にもいくつか考えられるのだが、少なくとも私のこの文章では「出産、育児に例える」ということにする。

アイデアが生まれることを出産、それを創作していく過程を育児に例えるならば、自分が思いついた言葉をそのままSNSやブログなどに書くことは「見て!うちの子かわいいでしょ?」って言っているのと大差がないことに気が付く。

もちろんそれは、友達同士のSNSや日記感覚のブログならばそれでもいい。実際のSNSでも、子どもとスイーツと小動物はほぼ無条件で「いいね」がつくことはワタシ調べで実証されている。
しかし、プロのライターを目指している人はもちろんのこと、ブログやSNSで集客したい人や収益をあげたい人、一般人でもアクセス数を上げて「ウエーイ!〇万アクセス!」と盛り上がりたい人は、何の対策もせずに投稿して、多くの人に読んでもらえると思ってはダメだ。
それで百戦錬磨、経験豊富な人たちを相手に立ち向かえると思っているのだろうか。

オーディション組に対抗できるのか。

対抗できる可能性は0ではない。
0ではないが、それができる人はほんの一握り、初めて受けたオーディションでいきなりグランプリを取り、すぐに映画の主役に抜擢されるレベルの逸材なら対抗できるかもしれない。

しかし現実はどうだろうか、我が子を子役にさせたい親はせっせと養成所に我が子を通わせ、何年もレッスンに通わせる。それでも芽が出ずに大人になってしまう人が多いのではないか。

なぜ、自分は読みたい作品しか読まず、面白くない記事は容赦なく途中で読むのを止めてしまうのに、自分の創作した文章に対しては最後まで読んでもらえて当然、あわよくば心のどこかで逸材扱いされることを期待してしまうのであろうか?

もし、これを読んでいるあなたが、自分の創作したものをたくさんの人に見てもらいたいと思うならば、自分は逸材ではなく凡人であることをさっさと自覚してプロから教えを乞うた方がいい。基本がしっかりしてからこそ、自分の生み出したアイデアは生きるのだ。

子育てに対する過程を、試行錯誤しつつ楽しみながらやる人もいる。それはそれでいいと思う。SNSに我が子との日常生活を書いて「我が子見て見て!」な投稿をする。それはそれでいいと思う。
しかし、あなたが我が子を大きなステージに立たせたいと思うのならば、それ相応の投資をしてレッスンに通い経験を重ね、いつでも大舞台のスポットライトを浴びられるような練習を積み重ねるのが一番の近道ではないか、と私は考える。

たくさんの人に自分の創作した文章を読んでほしいと思うなら、我が子を鍛えるステージママになろう。
プロから基礎を教わりビシバシ鍛えて、練習して、たくさんの人に見てもらおう。たくさんの人にアナタの創作を見てもらうコツを、プロはきっと知っている。




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