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自分用映画記憶メモ。 自分用が主眼ゆえ、鑑賞した映画ほかについては、品質不問で全作感想…

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自分用映画記憶メモ。 自分用が主眼ゆえ、鑑賞した映画ほかについては、品質不問で全作感想書きます。

記事一覧

子連れ狼 親の心子の心(1972)

斎藤武市監督作品。 主演・若山富三郎による本シリーズ、私は昔にVHSで鑑賞し、現在はクライテリオンのBlu-rayボックスを所持しているが、見たのは1、2、3、5作目であり、…

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2日前

ドミノ(2023)

ロバート・ロドリゲス監督作品。 撮影と役者が思いの外に良いので、苦笑はすれど、90分ずっと不愉快な思いはせずに軽く楽しめる一本。なんかただそれだけの事でもえらく貴…

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3日前
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キートンの化物屋敷(1921)

バスター・キートン&エディ・フランシス・クライン監督作品。 あらすじ。 さる銀行の窓口係のキートン。ひょんな事から強盗と間違われ、とある屋敷に逃げ込むのだが、そ…

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3日前

チャップリンの拳闘(1915)

チャールズ・チャップリン監督作品。 『街の灯』のボクシングシーンのプロトタイプと語られる事もある作品。 そうかそれなら短編ギャグで人間ドラマが削減されている分だ…

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3日前

ノックアウト(1914)

チャールズ・アヴェリー監督作品。 いわゆるキーストン・コップスものの一本。デブ君が拳闘で頑張ったり頑張りきれずに狂ったりする話。 開巻からしばらくは、アル・セン…

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3日前
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理由なき反抗(1955)

ニコラス・レイ監督作品。 青春映画が基本的に嫌い、ジェームズ・ディーンにも興味がなかった為、長年見る気のなかった映画だが、気まぐれで鑑賞。 色彩設計と画面が強い…

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3日前
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蒸気船ウィリー(1928)

ウォルト・ディズニー監督作品。 音楽映画にはそれだけで一定以上の喜びがある。 まんが映画でしか出来ない非生物および生物の物理学無視の変形において、そこにそれらの…

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3日前
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ロイドの落胆無用(1921)

フレッド・ニューメイヤー監督作品。 ロイドと高所は相性が良いらしい。映画後半、これだけアイディア乱打で見せてくれれば文句なし。狂気の欠如は頭脳でカバーすれば良い…

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4日前

The FEAST / ザ・フィースト(2005)

ジョン・ギャラガー監督作品。 こういうのを見る時は、なるたけ、ヒッチコック『鳥』の事を忘れながら見なければならない。 オゲレツな悪ふざけはどうでもいいんだけど、…

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4日前

ワン・フロム・ザ・ハート(1982)

フランシス・フォード・コッポラ監督作品。 この他愛ない「おとぎ話」を成立させようとするのに、戦略や批評精神ではなく、狂気とカネでもって突貫してしまうのだから、コ…

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4日前

按摩と女(1938)

清水宏監督作品。 徳大寺伸のコミカルに誇張された動作、白目をむいて首を鳩みたいにぐりぐりする盲人芝居に、座頭の市っつぁんみたいだなーと思っていたら、省略ギャグと…

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9日前

13日の金曜日(1980)

ショーン・S・カニンガム監督作品。 マグレでも映画は作られる。 言い訳のできぬレベルでジョン・カーペンターの傑作『ハロウィン』の劣化コピーだし(宙吊り死体には呆…

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9日前

死霊のはらわたⅡ(1987)

サム・ライミ監督作品。 プロデビュー作『XYZマーダーズ』が悪夢みたいなコケ方をしてしまったがゆえ(というかまともに公開されなかったという)、絶体絶命の窮地に立た…

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9日前
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フレイルティー/妄執(2001)

ビル・パクストン監督作品。 『アンブレイカブル』というキョーレツすぎるライバルがいるせいで、なんか損してるような感じになっている作品。シャマラン映画を普通の人が…

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10日前

キートン半殺し(1922)

バスター・キートン&エドワード・フランシス・クライン監督作品。 邦題史に残る珍邦題。「それを言うたらあんたいつも半殺しになってますやん」というハナシである(『警…

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10日前
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ばけ学博士(1936)

アル・クリスティー監督作品。 主演はバスター・キートン、製作会社はエデュケーショナル(し、しらねえ……)。 これ単体で見ればそれなりにテンポ良く笑えるギャグ短編…

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10日前

子連れ狼 親の心子の心(1972)

斎藤武市監督作品。

主演・若山富三郎による本シリーズ、私は昔にVHSで鑑賞し、現在はクライテリオンのBlu-rayボックスを所持しているが、見たのは1、2、3、5作目であり、本作と『地獄へ行くぞ! 大五郎』は未見なのであった。

理由は単純、4、6作目の監督は三隅研次ではないからだ。

さらに付け加えると、Blu-rayボックスでシリーズを順に見てゆくと、超傑作である3作目『死に風に向かう乳母車

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ドミノ(2023)

ロバート・ロドリゲス監督作品。

撮影と役者が思いの外に良いので、苦笑はすれど、90分ずっと不愉快な思いはせずに軽く楽しめる一本。なんかただそれだけの事でもえらく貴重に思えてしまうという現代アメリカ映画地獄変。

編集は毎度のごとくロバート・ロドリゲス本人だが、『デスペラード』みたいなギクシャクした感覚はすっかり卒業したらしい。もはやすごい普通。地味に上手くなっている男。

「思いっきり廉価版『イ

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キートンの化物屋敷(1921)

バスター・キートン&エディ・フランシス・クライン監督作品。

あらすじ。

さる銀行の窓口係のキートン。ひょんな事から強盗と間違われ、とある屋敷に逃げ込むのだが、そこは銀行の頭取が裏で行なっている紙幣偽造を隠す為、「化物屋敷」だと噂を立てさせたギミック屋敷にして悪党どものアジトで……。

まずもってキートンが銀行に勤めているという時点で「終わった……」感がハンパなくて笑う。不条理の申し子みたいな奴

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チャップリンの拳闘(1915)

チャールズ・チャップリン監督作品。

『街の灯』のボクシングシーンのプロトタイプと語られる事もある作品。

そうかそれなら短編ギャグで人間ドラマが削減されている分だけ我々が本当に見たいのはこっちの方だな!?と思ってしまうところだが(コラコラ)、ぶっちゃけファイトシーンのパントマイムがかなり荒削り。というか見終わった直後に『街の灯』のボクシングシーンを見直してみたら、『街の灯』のパントマイムの練度が

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ノックアウト(1914)

チャールズ・アヴェリー監督作品。

いわゆるキーストン・コップスものの一本。デブ君が拳闘で頑張ったり頑張りきれずに狂ったりする話。

開巻からしばらくは、アル・セント・ジョンがアーバックルの彼女に言い寄るくだりや、その後にアーバックルと投石合戦になる辺り、なんかただ撮ってるだけ感もあり、まだまだ映画黎明期だし、バスター・キートンなしのロスコー・アーバックルはこんな感じだったのかー、と微妙に退屈しな

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理由なき反抗(1955)

ニコラス・レイ監督作品。

青春映画が基本的に嫌い、ジェームズ・ディーンにも興味がなかった為、長年見る気のなかった映画だが、気まぐれで鑑賞。

色彩設計と画面が強いので、最後まで飽きずに見られた。というかこれで画面がダメだったら、こんな甘ったれた話、5分で視聴を放棄するところである。

前にどっかで押井守が「未熟な人間の葛藤なんてドラマと言わない、成長すれば良いだけなんだから」と身も蓋もない事を言

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蒸気船ウィリー(1928)

ウォルト・ディズニー監督作品。

音楽映画にはそれだけで一定以上の喜びがある。

まんが映画でしか出来ない非生物および生物の物理学無視の変形において、そこにそれらの楽器化をからめてみせたディズニーは、なるほど確かに慧眼である。計算された幸福の創出。アニメーションとは計算からしか生まれないものだとすれば(考えて描いたもの以外は現出しようがないのだ!)、この人の狙いは正しいとしか言いようがない。

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ロイドの落胆無用(1921)

フレッド・ニューメイヤー監督作品。

ロイドと高所は相性が良いらしい。映画後半、これだけアイディア乱打で見せてくれれば文句なし。狂気の欠如は頭脳でカバーすれば良い。

絶体絶命の高所において笑えるアワアワぶりを見せるロイド(ストロボ撮影らしき足ガクガクが良い)に対し、それより高い位置で涼しい顔して作業している鳶職のとっつぁんたちが平気で映る。つまり、彼の行動は作品世界においてすら「アンビリーバブル

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The FEAST / ザ・フィースト(2005)

ジョン・ギャラガー監督作品。

こういうのを見る時は、なるたけ、ヒッチコック『鳥』の事を忘れながら見なければならない。

オゲレツな悪ふざけはどうでもいいんだけど、怪物まわりのルール設定があまりにズサン(というか実質ノールール)なのが気になるといえば気になる。

いきなり場に飛び込んできた男は、なんか怪物の体の一部みたいなものを持っていて、それが彼の話をみんなが聞く要因となって、ともあれ映画を走り

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ワン・フロム・ザ・ハート(1982)

フランシス・フォード・コッポラ監督作品。

この他愛ない「おとぎ話」を成立させようとするのに、戦略や批評精神ではなく、狂気とカネでもって突貫してしまうのだから、コッポラはコドモである。そこが可愛いとも言える。

テリー・ガーとラウル・ジュリアがタンゴを踊るシーンの、目の覚めるような「映画性」には、よッいいぞコッポラッとおひねりを投げたくなるが、問題は、どうやればそんな魔術的な瞬間を映画に召喚できる

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按摩と女(1938)

清水宏監督作品。

徳大寺伸のコミカルに誇張された動作、白目をむいて首を鳩みたいにぐりぐりする盲人芝居に、座頭の市っつぁんみたいだなーと思っていたら、省略ギャグとはいえ男子学生連中をボコボコにする描写があって驚愕した。強さまで座頭市じゃねーか。

盲人を主役にする面白さとは何かといったら、それこそ座頭市みたいなハンディキャップヒーローの面白さを除けば、視線劇を成立させぬまま映画を進行させられる事だ

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13日の金曜日(1980)

ショーン・S・カニンガム監督作品。

マグレでも映画は作られる。

言い訳のできぬレベルでジョン・カーペンターの傑作『ハロウィン』の劣化コピーだし(宙吊り死体には呆れた)、ヒロインが1人になってから物凄い勢いで映画が怖くなくなってしまうのも、コレがカニンガムの演出力の限界かとガッカリしてしまうのだが、それでも、見所はある。

実にちょうど良く寂れた田舎町の雰囲気にはそそられるものがあるし、何より、

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死霊のはらわたⅡ(1987)

サム・ライミ監督作品。

プロデビュー作『XYZマーダーズ』が悪夢みたいなコケ方をしてしまったがゆえ(というかまともに公開されなかったという)、絶体絶命の窮地に立たされたライミが渾身の力こぶで送る、笑撃のスプラッタアクション映画。

「やり方を変える気も必要性も特に無い! コケたのは題材のせいなんだから、ウケた実績のある題材でもう一回やれば良いだけ!」というライミの聡明な愚直さが炸裂する85分。ア

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フレイルティー/妄執(2001)

ビル・パクストン監督作品。

『アンブレイカブル』というキョーレツすぎるライバルがいるせいで、なんか損してるような感じになっている作品。シャマラン映画を普通の人が撮るとこうなるんだなというサンプルケース。

ビル・パクストンの演出は飛び道具的なケレンの少ない地味なものだが、悪い腕ではない。

「神の啓示」に操られながらも我が子たちへの愛は揺らがず、ありがちな暴力的キチガイには堕さないという、スティ

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キートン半殺し(1922)

バスター・キートン&エドワード・フランシス・クライン監督作品。

邦題史に残る珍邦題。「それを言うたらあんたいつも半殺しになってますやん」というハナシである(『警官騒動』だと全殺しになってたな!)。

そんな具合に内容の想像がまるでつかぬ邦題であるが、あらすじは以下。

ひょんな事からとある女性(モーレツ系大女)と結婚してしまったキートンのもとに誰それからの遺産が転がり込み、なんやかんやあった後に

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ばけ学博士(1936)

アル・クリスティー監督作品。

主演はバスター・キートン、製作会社はエデュケーショナル(し、しらねえ……)。

これ単体で見ればそれなりにテンポ良く笑えるギャグ短編ではあるものの、どうしてもオンボロガタピシ感が付き纏う一本。昔と同じ事をやろうとしているのに、昔よりセットが安手なんだよな。心のこもっていない仕事は、どうしても古びてしまう。

あるいは、1920年代作品で「この撮り方以外にどう撮れと?

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