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ボクシング日記

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死ぬほど逃げたく、精神不安定だったボクシング人生。 長尾儀弘のボクシングで失ったもの、得たものとは
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伝説再び。さとる出陣

伝説再び。さとる出陣

中国ブロック国体というのに出場となる。

国体は少し変わっていて、県ごとのトータルポイントで1位とかを決める。

なので一人が優勝しても、みんなが勝ち上がらなければトータルポイントで負けてしまうのだ。

なんて残酷

そしてこれは高校生の試合ではない。18歳以下の人たちとの試合と、それ以上の年齢の人たちの試合がある。

なので少年の部、成年の部という感じだ。

ということは、高校に進学していないさ

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16話ー前髪、パッツンの長尾in長崎インターハイ③

16話ー前髪、パッツンの長尾in長崎インターハイ③

インターハイ一回戦の朝。

ボクシングは試合の前にクリアしないといけないことがある。

それは計量だ。エントリーした体重でなければ失格負けだ。

しかもアマチュアボクシングは一発計量だ。

プロだと時間内で体重クリアすればいいという感じだ。

インターハイになると頭髪検査がある。

髪が耳にかかってはダメ

えりあしが長かったらダメ

前髪が眉毛こえたらダメ

髪の毛の場合はその場でチェックが入り

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14話-減量の苦しみから〇〇が起きた!in長崎インターハイ①

14話-減量の苦しみから〇〇が起きた!in長崎インターハイ①

高校2年生の頃、インターハイに出場させてもらった。

森本さんは俺の1個上なので、最後のインターハイとなる。

パンチスピードも数ヶ月前よりUPして、中国大会で負けた上林選手に勝つ!ということだけを胸に挑みにいった。

まだ語っていなかったが、長尾は非常に接近戦が弱い為(接近戦とは相手と体がぶつかるかどうかの距離で、要はめちゃ相手と近い距離で戦うこと)

接近戦の戦略をなんとなく考えいた。

フィ

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15話ー世界チャンピオンの人たちin長崎インターハイ②

15話ー世界チャンピオンの人たちin長崎インターハイ②

ボクシング会場には現役世界チャンピオン、元世界チャンピオンの方達がおられた。

まず、境港市で撮影があった映画?みたいなのがあった。

その主役は当時世界チャンピオン徳山さんだ。

この人は、空間の支配者とも言われてた。

本当、この人の距離感はヤバい!!

この人が映画の撮影で境港市に来ていたのだ。

その時に、教え子として出演していたのが、森本だ笑

なので交流があり、話す仲だ。

長崎の試合

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13話-レジェンド・さとるの初試合

13話-レジェンド・さとるの初試合

伝説を作ろうと思っても、作れるものじゃない。
フとした時に伝説は作られる。
それは今も昔も変わらないだろう…

今回は俺の親友さとるの初試合を書こうと思う。
最初の方にも書いたけど、さとると俺は小学生から一緒で家庭環境も良くない方だ。

見たことない人はさとるの圧倒的なキャラを知らないので人生半分損していると思う笑
言いすぎた笑笑

さとるという人間は時代を先取りしている男だ。
今の世の中には4種

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12話-スピードスター

12話-スピードスター

出会ったというか、前から出会っていたかな。

加藤さんという方だ。

この方は全日本実業団バンタム級優勝者だ。

もっともっと強くなりたいという気持ちが、今自分に必要なものにフォーカスしてくれる。

ワンバランスボクシングジムでも話した引き寄せの法則だ。

人間の脳は興味のあることと欲しいものにフォーカスが向く。

加藤さんはやたらとスピードが早いのだ。

僕の確か7歳年上ぐらいだったと思う。

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9話-なんで病〜誰でも出来ることをただしてきただけ

9話-なんで病〜誰でも出来ることをただしてきただけ

初のインターハイに向けて、中国大会に挑む前と同様に毎日練習した。

学校、バイト、ジムの繰り返しだ。

家に帰ってからもボクシングノートは必須で書いていた。

その時に思った。

俺は勉強できねーし、ろくにノートを書いたことないのに、

何でボクシングノートを書いてるんだ?

その時に気がついた。

俺はなぜそれをするのかの目的がわからないとしたくないのだ。

勉強もそうだった。

何で勉強しない

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8話-上には上がいる〜誰でも出来ることをしてきただけ

8話-上には上がいる〜誰でも出来ることをしてきただけ

長尾のボクシング初試合は負けた。

2ラウンド レフリーストップ負けだ。

愛する森本はどうだろうか?

試合開始のゴングと同時にいつもの森本スタイルで相手を攻めいていく。

ボクシングには基本動作があり、その基本を派生に
大きく分けて3つスタイルがある。

①ファイター
自分から仕掛けてどんどん行くタイプ
森本・幕内一歩(マンガ)・京口・八重樫・畑山

②ボクサータイプ
長尾・ボルグ(はじめの一

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7話-渾身のボディーアッパー〜誰でも出来ることをしてきただけ

7話-渾身のボディーアッパー〜誰でも出来ることをしてきただけ

初めての試合の相手は想像を絶するぐらい強かった。

でも自分より強い=負けるというのは違うでしょう

諦めの悪い俺は簡単には諦めない笑

渾身のボディアッパー打って

相手に

ガチーーーーーーーンと当たった!

フルパワーパンチで悶絶をイメージしたら

相手はこんなにフツーの顔をしていた笑

まったく効いていなかったのだ笑笑

そのあとも何食わん顔で、長尾はボコボコにされた笑

そして俺は2ラウ

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6話-ライオンと戦うわけじゃねーんだからビビってんじゃねーよ。 〜凡人がカタチになるまで

6話-ライオンと戦うわけじゃねーんだからビビってんじゃねーよ。 〜凡人がカタチになるまで

ここで登場人物をおさらいしておこう。
というかこれから出てくる方も一緒に書こう

さとる16歳からボクシングを一緒に始める。
高校には行っていない。ペンキ屋で働く。
小学校からいつも一緒。顔はイケメン。俺と一緒でビックリするぐらい勉強できない。
さとるは解答用紙の枠に絵を書いて先生に叱られてた。英語のテストは全部答えを筆記体で書くさとる。めちゃくちゃ綺麗な筆記体で全問不正解。生活環境は俺と一緒であ

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5話-森本といつも一緒♡〜誰でも出来ることをしてしていただけ

5話-森本といつも一緒♡〜誰でも出来ることをしてしていただけ

初めての試合の話しようかと思ったけど、もうちょっと引っ張ろっと!

4話で話した井上先生に応援してもらったことでなんとかボクシングを辞めずにいられた。
あの出来事がなかったら103%辞めていたと思う。

森本さんとは本当仲良くなって、俺もさとるも毎日のようにボクシングをすることになる。

頭狂った先輩たち(笑)の練習になんとか食らいついていた。どのぐらい練習していたかはもう覚えていない。
ただ練習

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4話-クソ練習するやつ〜凡人がカタチになるまで

4話-クソ練習するやつ〜凡人がカタチになるまで

ボクシングジムに
こんにちはー!と入ったら挨拶はしてくれたけど、ジムの人たちは、まじ怖い目をしてて、空気はピリピリ感満載で、明かに俺よりも年上の人たちが大量の汗をかきながら血に飢えた顔でボクシングをしていた。

俺は間違ったところへ来てしまった笑
頭の92%絶望だった。
(イメージ図)

この頭狂った人たちとなるべく関わらないように練習しようと思った笑
(ウソです。先輩すみません笑)

その中にポ

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-1話-ボクシングで残したモノ。想い。

-1話-ボクシングで残したモノ。想い。

今なぜボクシング日記を?
うーん、そうだなー
コロナ影響もあってボクシングしたい人もできない状況ということもあるでしょう。
そんな時には心を燃えさせる時期かなと。

動ける時になったら暴れましょう笑

ボクシングで自分が得たもの失ったもの全部含めて良かったなと思ってる!
そんな自分を振り返る、そんなものを書きたいなと想っています。

これを読んでくれてる皆さんに1つでも参考になることがあればなと思

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-2話-ボクシングをする前から鍛えられていた!?

-2話-ボクシングをする前から鍛えられていた!?

ボクシングの話に入る前に長尾儀弘のことをザックリ知ってほしいー

サッカー

小学3年生から中学3年生まで死ぬほどサッカーをしていた。

夏休みは朝起きた瞬間から小学校へ行き、朝から夜までサッカーボールを蹴っていた。夜になるとボールが見えなくなるから、渋々帰るという感じだった笑

もちろんお昼ご飯とかなんて食べていない笑

水のみ!体育館の水!笑

毎日ボール蹴って、走りまくって、走りまくってサッ

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