僕が自分の『恋愛』を書く本当の意味
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これから、僕が今まで発信することを避けてきた『恋愛』をテーマにしたマガジンを作ります。それを決意した日から、何度もこの文章を書いては消して、また書いて…葛藤してきました。少々長くなりますが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
プロローグ
三十数年生きてきた間に、いくつもの恋愛を経験してきました。片思いの恋もあれば、それって恋って言うの?という恋まで…。
そして、7年ほど前に妻と出会って5年前に結婚し、今では子宝にも恵まれました。
そんな僕ですが、これから、自分自身の恋愛経験をすべて振り返って文章にしていきます。でも今さら、ただ甘酸っぱい思い出話をつらつらと披露するつもりはありません。
僕が“恋愛”を書く本当の理由…それは『自分の中で目を背けてきたこと』にしっかりと向き合うためです。
*
「そういえばあの人との関係、あれっきり放置してるな…」
「あの仕事、途中で投げ出しちゃってなんか歯切れ悪いな…」
「親にあんなこと言っちゃって、本当は謝りたいんだけどな…」
「クローゼットが洋服で溢れそう…手放さなきゃとは思ってるけど…」
*
誰しも心の中に、『そう言えば気にはなってるけど、なんとなく目を背けている何か』が1つや2つ、あるのではないかと思います。
それは人間関係のことだったり、仕事のことだったり、家族のことだったり、恋愛のことだったり、日常の些細なことだったり…色々あると思います。
僕は自分自身の『恋愛』というテーマから目を背けてきたのですが、あなたはあなたなりの「目を背けちゃってるなぁ…」「そろそろ向き合うべきかもなぁ…」というテーマをなんとなく思い浮かべながら、この先を読み進めていただけると嬉しく思います。
さてここからは、なぜ僕が恋愛から目を背けてきたことに気づいたのか、そんなお話をします。
激変する不安な世の中で、僕は『書く』。
最初、ちょっと恋愛の話とは違うのですが。
『働き方改革』が声高に叫ばれる現代社会です。世の中の変化はとてもとても激しく、会社員をやっている僕は、
「今のままでは事業が立ち行かないぞ…」
「個々が意識を変えなければいけない…」
「失敗を恐れずに挑戦するしかない…!」
なんて言葉を耳にタコができるほど聞かされるし、目に入ってきます。
そして新卒一括採用や終身雇用の終焉、副業解禁、フリーランスの時代…などと言われる中で、「これまでと同じような働き方をしてたらマズい」という危機感だけは確かに持っています。
でも、「じゃぁどんな働き方を実践していくのが正解なのか?」と常に不安と葛藤の入り混じった疑問を抱きながら生きている感覚があります。
もちろん、そんなことを言うと「正解なんてないですよ」と、“有識者”という人やネット記事たちが言っています。
でも、それを見ると内心ではこう言いたくなります。
「わかってますよ、そんなことは…」
漠然とした不安を解消して一歩でも前進するために自分ができることは、とにかく何かひとつでも行動に移していくしかありません。
そして、僕にとってその行動のひとつが『文章を書くこと』なんです。
文章を書くことが好きだから“書いている”と人には説明していますが、もちろん嘘じゃないけど、一方で「行動しなきゃ…アウトプットしなきゃ…」という見えない圧力に押されて“書かされている”と言えなくもありません。
不安を消すために書いて、そしてまた不安になって。
そんなこんなでnoteを書き始めて、今日でちょうど100日目です。
これまでは特にジャンルにとらわれずに毎日発信を続けてきました。
この100日の間に、1000を超えるスキをいただき、100件近いコメントもいただきました。編集部のおすすめnoteに選んでいただいた記事もありました。
(↑これは嬉しくって、ついスクショw)
決して多い数字ではないですが、全くの無名クリエイターの地道な発信を読んでくれる人、コメントを残してくれる人、そしてサポートをしていただける人までいらっしゃいました…!本当にありがたいことです。
これからも変わらず、今の“日々の気づきと学びを綴る”というスタイルで書き続けていきたいと思っていますが、一方で、
「おい、“今のまま”でいいのか?」
と自問する自分もいます。
「自分がまだ踏み込んでいないことにも挑戦して、どんどん変わっていかなければ…!」
という、言葉にすると前向きな挑戦心に見えるけど、どこか不安を交えた焦りのような、漠然としたモヤモヤを抱えていたりします。
「このままの働き方、生き方でいいんだろうか…」
という漠然とした不安を抱え込んでいるだけではどうしようもないから言葉を綴り始めたのに、書き始めたら始めたで、新たな焦りやモヤモヤな感情が生まれてしまったわけです。
働き方や生き方にやっぱり正解はなくて、どこまで考えて、考えて、考え続けても、すっきりとどこかに落ち着くことは今のところなさそうです。
考えても考えても前が見えないと思っていたらスッと光がさすのを感じたり、そうかと思えばまた目の前が真っ暗に感じたり…心がいそがしいですね。
でも。それでも…。
日々のことに自分なりに丁寧に向き合い、がむしゃらにでも文章を書き続けてきた結果、自分にとっては大事な疑問や課題が浮かんでくることがあるんです。
ふとした『疑問』との出会い
少し前に、こんなnoteを書きました。
毎日、まいにち、noteに文章を書いているうちに、
「“自分”という者をかたちづくっているのは過去のどんな経験なんだろう?」
「なぜ自分の文章がこんな文体、体裁、書き方なんだろう?」
という素朴な疑問がふと浮かんだ、という話をしました。
毎日書き続けてみたからこそ、自分の書き方や言い回しの癖みたいなものがなんとなくわかってきて、そんな疑問に至ったのだと思います。
僕が毎日書くことの背中を押してくれた洋子さんやコミュニティの仲間たちには本当に感謝、感謝です。
でも、僕は作家でもなければライティングを生業にしているわけでもありません…。だから、
「僕みたいな人間の文章を、誰が好き好んで読んでくれるんだろう?」
「ってか、そもそも、自分がこのまま文章を発信し続けていいのか?」
とも思いました。
仮に、誰かが読みたいと思ってくれているとしても、
「読み手にポジティブな影響を与えてあげられているんだろうか?」
「何かいい“きっかけ”を提供できているだろうか?」
と、毎日noteを書きながらも、そんなことを自問する日々です。
そんな自分に対する疑問、発信することに対する葛藤を感じ始めた頃、たまたま目に入ったのがフォローしている方々の『恋愛』がテーマとなったnoteたちだったのです。
『恋愛』というテーマとの出会い
この100日間、毎日noteを投稿しながら、たくさんのクリエイターさんのコンテンツにもふれてきました。
小梅さんの『小梅の山あり谷あり波乱万丈恋愛遍歴』というマガジン内のリアルな恋愛経験のnoteを読んだり…(オススメのマガジンです!)
ほっころーむカフェさんの『泡のような恋』という、いい歳したおじさん(←僕)もキュンキュンするような恋愛noteを読んだり…
ともに発信活動を頑張る同士、くずもとさんの恋愛系メディアでの新たな挑戦と葛藤の様子について読んだり…
などなど、本当に偶然ですが、『恋愛』に関する文章にたくさん触れました。そしたら、
「あぁ…自分の恋愛の話はこれまで一切、発信してないわ…完全に無意識に、蓋してきたテーマだなぁ…
あれ?でも、待てよ…
もしかして自分の恋愛経験の中にも、僕の文章表現や発信スタイルのルーツがあったりするんじゃないのかな…?」
なんてことに気づきました。
いや、“気づき”と言えるほどまだ明確ではない“何か”ですが。
でも、自分にとっては何か大事かもしれないことを見つけた気がしました。
僕は4年前からブログを書くようになり、100日前からはnoteを毎日書くようになりました。自分自身のことも色々書いてきたけれど、恋愛経験のことだけは、これまで一切書いてきませんでした。
このnoteは日々の暮らしにしっかり目を向けて、得られた小さな気づきや学びを言葉にしていこうと始めたものです。
だから、「過去の恋愛経験に蓋をしてきたこと」に気づいてしまった以上は、それを無視して発信はできないなと思うのです。
でも、今まで完全に閉じ込めていた自分の恋愛経験。さて、このテーマとこれからどう向き合っていけばいいのか…。また葛藤することになりました。
目を背けてきたテーマに向き合うこと
今回、僕の場合は、目を背けてきたテーマがたまたま『恋愛』だったけれど、冒頭に書いた通り、あなたにはあなたの「そろそろ向き合うべきかもなぁ…」と思いつつ目を背けているテーマがあると思うんです。
そして、向かい合うためのエネルギーがわいてこなくって目を背けたままやり過ごしてしまいたいという自分と、今こそ徹底的に向かい合うべきだと言うもう一人の自分が、アタマの中で戦っている感じがありませんか?
僕のアタマの中はいま、そんな感じなんです。
どちらも自分なので、どちらかの道を選ばなきゃいけませんが、完全にやり過ごしてしまうのも、徹底的に向かい合う(キリキリと胃を痛くしながら自分自身と戦うイメージ)のも、違う気がします。
どちらか一方じゃないとダメという考え方ではなく、自分の中にいる両極な自分を融合にはどうすればいいか?と考えたら、
「そうか…やり過ごすでも自分と戦うでもなく、まずは自己受容が大事なのかもしれない…」
と思い至ったのです。
自己受容とは、相反する2人の自分を融合すること
自分の恋愛経験って、やっぱり人には言いづらいことというか、あまり知られたくない恥ずかしい部分もあります…(だから無意識に蓋をしてきたテーマなんだと思う)。
自分の恋愛経験って誰かと比べられるものでもないけど、「そんな経験してきたの?」とか「そんな経験もしてないの?」とか言われたり思われたりするのかもしれない、と思うと恥ずかしくてたまりません。とっくの昔の過去のことでも、そう思ってしまいます。
「むかし、こんなことやっちゃったんだよね〜ははは〜笑」
みたいな軽口を叩ける恋愛ネタもゼロではないんですが、それは自分の恋愛経験のほんの表層の一部で、自分の心の深いところには、そんな軽口で語れない経験がいっぱい眠っています。
それは、過去の苦い失敗だったり、反省だったり、恥ずかしくて言えないけど嬉しかった場面だったり、色々あります。
でもそんな経験に対して、
「何を得たんだ?何を学んだんだ?これからに何を活かすんだ?」
と自分を問い詰めてしまっては、過去の出来事と言えどもひどく消耗してしまいそうな気がして(笑)。それもなんか違うなぁと。
そうではなくて、自己受容が大事だと思うのです。
「あんなことや、こんなこと、あったよね。それは事実。それはそのまま、そんなこともあったなぁくらいに受けとめよう。」
と。そして、
「失敗したことも、よかったことも、同じように受けとめよう。自分で自分を受けとめたとき、そこから自然とわいてくる想いを書き出してみよう。」
と。自己受容することで、それまで「大事なことから目をそらしてきてしまった…」という罪悪感みたいなものから解放され、逆に「徹底的に向き合わなければ…」というある種の強迫観念みたいなものにも押し潰されることなく、自然に自分自身を引き出せる気がしてきました。
そうやって考えてみたら、「自分がこれまで避けてきたテーマに向き合って発信できるかもしれない」と思い始めたのです。
そして、『恋愛』を書く、という行動へと今、まさに繋がり始めています。
目を背けていた場所にあるかもしれない『原点』を探して
ここまで書いてきたように、自分で自分の発信する言葉や内容に無意識に制限をかけていたんだなと気づいたんです。
たぶん今はまだ気が付いていないだけで、恋愛以外にも制限しているテーマがあると思います。
自分自身の恋愛経験から学んだことはたくさんあるはずで、それに対して自分自身を受け入れつつニュートラルな姿勢で向き合えば、もしかしたら僕の発信や文章表現に繋がっている“なにか“が、恋愛経験を振り返った先にあるかもしれない。
そんなことを思ったら、まだちょっと腰が重いけど、きちんと過去の恋愛を振り返って文章にしてみようか、という想いがふつふつとわいてきました。
過去の恋愛経験は今の自分をかたちづくっている要素であることには違いないと思うんです。
だから、自分自身をしっかり振り返る、自分の『原点』みたいなものを見つけるという意味でも、恋愛というキーワードでしっかり自分自身を見つめ直し、文章にしてみます。
そして、自分にしか伝えられないことがあるとしたら、やっぱり自分が経験してきたことしかないわけです。恋愛経験も、そのひとつです。
正直言って、そんな特殊な生き方をしてるわけでもないし、だから人様が珍しがって読んでくれるような突飛な恋愛ネタはないけれど、自分自身が経験してきた恋愛は、他の誰にも語れない、自分でしか伝えられないことのひとつだなと思います。
そして、自分の恋愛経験を読んでくれる方の糧になるように昇華することが、僕が取り組むべき課題だなと思います。
そんな課題に、挑戦させてください。
恋愛マガジン『物語と書いて“れんあい”と読む』について
これから作っていく恋愛マガジン『物語と書いて“れんあい”と読む』、略して“ものれん”は、有料マガジンにさせていただく予定です。
その理由は、恋愛特有の、ひとの心や身体の、あまくやわらかい、簡単にふれさせたくないセンシティブな部分も書いていきたいと思うし、誰彼構わず語っていいわけではないパートナーと過ごした時間に対する配慮でもあります。
そして、本当に読んでみたいと思っていただける方だけに読んでみて欲しいと思っているのですが、「本当に読みたいと思ってくれる人がどれくらいいるんだろう?」という僕自身の挑戦でもあります。
そして、前述の小梅さんの素敵な恋愛マガジンを真似してみたい、というのも正直ちょっとありますw(←ただのファンです)
このマガジンの中で書いていくエピソードは、珍しくて面白い恋バナではなく(そんな特殊な恋愛はしてみたかったけどしていないw)、百戦錬磨の恋愛テクニックでもなく(それはこっちが教えて欲しいw)、恋愛経験を振り返ることで改めて学び得たことや、気づいたこと、そして、恋愛経験が僕の書く文章に与えているもの、です。
マガジンの記事を通じて、これまで僕が目を背けてきた『恋愛』というテーマに対する向き合い方、姿勢、葛藤…などを感じ取っていただけたら嬉しく思います。
そして、あなた自身が目を背けてきたテーマがあるのなら、自己受容しながらも、それに目を向けるためのガイドブックのように使っていただければ嬉しく思います。
あるいは、僕の小学生時代から最近(と言っても5年くらい前)の恋愛エピソードまでを順に読んでいただきながら、あなた自身の過去の恋愛を振り返ってみるためのガイドブックにしていただいてもいいかもしれません。
甘酸っぱい思い出と共に、昔からずっと大切にしていることや、今の自分に繋がっていることが見えてくるかもしれません。
また、単純に他人の恋愛経験を覗き見してみたいという感覚でご覧いただいても構いません。
ただし、何度も言いますがそんな特殊な恋愛経験ではありませんので、その点はご容赦ください。
マガジンの詳細
これからマガジンを作るにあたり、自分の恋愛経験をたな卸ししました。そして、全部で9つのエピソード綴ってみようと思っています。
記事単品は200円の設定にしますが、3つ以上気になるタイトルがあれば、マガジン(580円)として読んでいただく方がお得です。
記事は月に1〜2つくらいのペースで投稿できればと思っていますが、基本的には不定期になることご容赦ください。
読んでくれるあなたにとって、何かひとつでも気づきのあるマガジンにしたいと思っています。
今の僕の、できる限りの気持ちとスキルを込めて書いていきます。どうぞお楽しみにしていただければ幸いです。
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note100日目の新たな挑戦です。拙い文章ですが、これからもお付き合いいただけると嬉しく思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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物語と書いて“れんあい”と読む
自分の恋愛経験談を通じて『自分の中で目を背けてきたことに向き合う』ことをテーマに書いています。
お気持ちだけでも嬉しいです。ありがとうございます!