情熱所長「本当の叱り方」Vol.18|部下のモチベーションを下げるNGワードⅣ~人の話、聞いてるの!~
部下のモチベーションを下げるNGワードⅣ
~人の話、聞いてるの!~
前回のお話は、部下の弱音や愚痴を、
“そんな弱音を吐くなよ!”とか“もっと頑張れよ!”
と受け止めずにいたら部下の心は折れてしまいます。
そんなとき、上司が、
“そうなのか、そんな風に思っていたのか”
と部下の弱音や愚痴を受け止めてあげれば、
部下の心は開いていくということでした。
では、今回のはじまりです。
ある日の夕方、ほかの現場の安全パトロールを終えた吉田部長は、
伝えたいことがあるので情熱所長の現場を覗いてみることにしました。
吉田部長
「今日行った職場で、所長が“人の話聞いているの?”と部下に詰め寄っていたんだ。
情熱所長は、どう思う?」
情熱所長
『私もたまに言ってしまうことがあります。
部下が下を向いたままのときなんか言ってますかね』(汗)
「そうか情熱所長も、そういうことがあるのか!
情熱所長が、もし上司から、それを言われたらどう思う?」
『聞いていませんでした!とは答えられないので、
“すみません!”というしかないと思います』
「そうだよね、“人の話、聞いてるの?”は質問のようで、
“結局は部下に”すみません!私はダメな人間でした”と言わせているようなものだ。
もしかして、考えているときかもしれないしね!」
『そうですよね!部下は、落ち込んでしまいますね』
「大事なことは、部下が上司の伝えたいことを理解することだよね。
部下に自分はダメな人間だと落ち込ませることではない!」
『そう思うんですが、なかなか難しいです』(涙)
「“人の話、聞いてるの!”と部下を責めて自分の感情を晴らすのは簡単だ!」
『じゃ、どんな風にすれば良いのでしょうか?』
「そんなときは、“今、○○と説明したけど、どこか分からないことがあった?”と聞いて、
わからないことを確認することが大事だね!」
『そうですよね、部下のわからないことを分かるようにすることが先決ですよね!』
「でも、何回も言って、できないときは、
“私は悔しい、本来の君ならできるはずだと私は思う”と伝えてみよう!」
『それは良いんですね!』
「上司も人間だ、腹が立つこともある。腹を立てるなと言っても無理だろう。
だから、“私は悔しい”と伝えてみよう。上司の悔しい想いが伝わっていく」
『そうか、自分の悔しい想いは伝えても良いんですね!』
「そう、そして“今回は、上手くいかなかったけど、君には、この仕事をやり遂げてもらいたい。
分からないことがあれば、どんなことでも遠慮なく聞いてくれ“と伝えたらいいね!」
『吉田部長の話を聞いて、少し楽になりました。
上司は、怒ってはいけないと思っていました。』
「そうか、それは良かった。
でも、怒る前に、部下にしっかり伝え、質問して確認することが大事だよ!」
「そうですね、しっかり伝え、しっかり質問します。
怒るのは、それからですね!」(笑)
今回の質問です。
~どうすれば、上司の話に部下は関心を持てますか?~
次回に続けます!お楽しみに!(^o^)
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拙著「部下が変わる本当の叱り方」明日香出版社より引用しています。
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