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能登半島地震から3か月経った「いま」

令和6年1月1日16時10分に発生した能登半島地震から3か月経った4月3日、私は能登半島へ赴いた。


志賀町富来

巌門
巌門周辺の一角

能登金剛を代表する観光スポット。立入禁止箇所が多く、物静かだった。

富来営農センター近く

国道249号線はまだ段差や片側交互通行が多いが、おおかた行来ができるようになっている。

天皇のご行幸によって急遽道路が整備されたとも聞く。そしてメディアも現地に出向き、現状を報道する。有り難いことだが疑問に思う。いや、お見舞いとはそういうことなのか。

輪島市門前

水仙が咲いていた

黒島地区は黒瓦と板壁の建物が並び、重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。多くの建物が崩落していた。

“必ず復興できます”

門松だろうか。1月1日というめでたい日のために準備をし、故郷に帰ってくる家族、親戚を待って楽しいひとときを過ごすはずだった。

至る所でマンホールが飛び出ている。

輪島市輪島

輪島朝市で有名な区域は火災の被害も受けた。
まだ、焼け焦げた臭いが残っていた。

1階部分が崩落している2階建ての建物が目立つ。
居住世帯の高齢化や古きを守る文化があったことによって耐震化が十分に進まなかったことや、雪国に耐える能登瓦を使った建築物が多いことが関係していると以下の記事に書かれていた。


珠洲市飯田


海に面した地域。津波被害の大きさもうかがえる。
近くの道の駅では炊き出しが行われていた。どうぞ!と言われた。食べたい気持ちも、買ってやりたい気持ちもあったけど、買えなかった。

珠洲市宝立

崩壊した建物や瓦礫が多いこの通りに宝湯がある。被災者向けに再開したという。


能登町宇出津

“頑張ろう能登”
熊本県のある小学校の児童から届いた応援の絵が店舗に貼られていた。


穴水町

穴水町の中心部。
先日、のと鉄道の運行が再開した。

おもうこと

場所を訪れて感じたのは
どの場所も物静かだったこと。

あれ?

復旧復興は進んでいないのではないかと感じた。


…実は、訪問日前後でボランティアをする予定だった。しかしボランティアの事前登録が必要とのこと。登録を進めていくと、平日や土日を選択させる画面が出てきた。その通りに休めないいかない仕事もある。登録できたが連絡は全く来ず、当日まで県や市町村とのマッチングがうまくいかなかった。

この記事もみてほしい。

道路もないのに能登半島にいけたの?という声が多かった。当初広まった「今は来ないで」という情報がうまく更新されておらず、拡大解釈されてままだ。このことが、訪問はもちろん、現状を知ることも妨げてしまったのではないかという印象も受けた。

既に今日のテレビは都内の話題店紹介に躍起だ。
これでいいのだろうか。


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