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『ひみつのなっちゃん』(2023)
秘密は、その人の心そのもの。
さらけだしたがりの今の世界で、大好きな人の秘密を守ることに奮闘する姿が、とても素敵だ。
秘密が心そのものならば、秘密を守ることは、愛そのもの。
だからこの映画は、泣けるんだな。
ps.
ラストシーンの余韻よ。
『思い出のマーニー』(2014)
一編の詩のような、そんな映画だ。
繊細で、触れると壊れてしまいそう。
言葉で説明すればするほど、胸に残った大切なものが、どんどんとこぼれおちてしまう。
だから、『思い出のマーニー』について語ることは、とても難しい。
言葉を尽くして語りたくなる映画もあれば、自分の胸の中だけにしまっておきたい映画もある。
素敵です。
ps.
少女達の声を演じる若き女優さんたちの煌めきが、また美しい。。。
『マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説』 (2022)
いまだかつて、こんなにミニスカートを履きたくなったことは、ない。
ミニスカートを履きながら、乗り遅れてしまいそうなバスに飛び乗る。
そんな私を見て、おじいさんはしかめっつらしてる。ふふふ。かわいそうなおじいさん。こんな楽しいことを、知らないんだから。
ギリギリ間に合ったバスに乗って、向かう先はBAZAAR。自分だけに特別に似合う一品を掘り起こす。
お気に入りをgetして、サイコーにごきげん
『漁港の肉子ちゃん』(2021)
映像が綺麗、cocomiちゃんの声が透き通っていて美しい、肉子の人情と愛情に泣ける、エトセトラ。
本作を語るにふさわしい言葉はたくさんあるけれど、私がこの映画を見て思ったことはただひとつ。言いたいこともただひとつ!
飯をうまそうに食う女に、悪い奴はいない。
以上です。
ps.
ショートヘアにショートパンツに赤いランドセル。眩しすぎるやないかーい!
『魔女の宅急便』(2014)
第一番の感想としては、トンボが陰気だなぁ。。。というもの。
「ま〜じょこさ〜ん。」私の好きなトンボってこう。ちょっとこの作品には感情移入できないかなぁ、と思いながら観ていた。
けれど心配することはなかった。映画を見続けるうちに、トンボの陰気さなど気にならなくなるぐらいの陰気さが、作品全体を包み始める。
これは私の心の中の魔女宅とは、全く別物としてみるべきだ。そう悟ったとき、見方が変わった。考
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2008)
「ベンジャミン・バトンかい!」とか、比喩ツッコミで使っていたものの、ちゃんと映画を見ていなかった。公開から12年、ようやくの視聴。
作り手の想いをこめた逆回りの時計が、一つの数奇な人生を生み出したお話。なるほど。
若くなるにつれ、美しいブラピを崇める。そう、何たって、それがこの映画の魅力。これ以上ないナイスなキャスティングだ。ブラボー。
衝撃的な運命を背負って生まれたベンジャミンだが、ふしめ
『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(2018)
まぶしくて、痛くて、素敵な映画でした。
毎日まいにち大変で、小さな棘や大きな棘で、傷だらけになりながら生きてる。
そうだった、生きるのってそもそもすごく大変なんだ、って、そんな当たり前のことを、あらためて、思い出させてもらいました。
ps.
若さって、永遠よね。
『月曜日のユカ』(1964)
砂糖菓子みたいに甘そうなユカ。
「男の人を喜ばせることが女の悦び」と
お母ちゃんに教わって、それが真理と信じて疑わない。
だってこれが正しいんでしょ?と大きな瞳が潤むのを見ると、やや胸が締め付けられる。
教わった正しさに、本能が疑問を抱いたり、お母ちゃんがいうんだ、間違いない!って確信したり。そんな、刹那がユカの大きな瞳に揺れる。
加賀まりこはやはり、ただもんじゃない。
ラストの清々しさ
『めがね』(2007)
これは、様式美の映画だ。
モノの配置、風景の配置、色の配置、そして人の配置。全ての配置が美しい。
この映画は(というか荻上直子監督の映画は)ほのぼのと、のんびりとした日常の風景を切り取った映画、ではない。
こんな日常は、この世の中のどこにもないから、きっと。
フィクションの中のフィクション、とびっきりのフィクションなのだ。
なぜそこにいるのか、なぜここにいるのか、彼らはどんな関係なのか。
『マーヴェリック』(2022)
震えた。だっていきなりマック10なんだもん。
やっぱり思う。本当に命をかけて作ってるものじゃないと、人の心は動かんのだなと。
トムはそのことを改めて、全身全霊で映画界と映画ファンに教えてくれたきがする。こんな、色んなことがつまらなくなってしまった世の中で、トムはまだ、本当に面白いものを作ることを諦めていない。
なおかつ、何がすごいって、トム・クルーズって人は、その人生のどこを輪切りにしても顔
スピード (1994)
とにかくも、キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックが眩しい。
爆弾仕掛けられたバスが紆余曲折経ながら走り続けるというシンプルな構成が天才的。80キロ以上出し続けて走らないと爆破するし、乗客が降りても爆破する。面白くないわけなし。
早々にバスの運転手が負傷してヒロインにバトンタッチする流れも鮮やかだし、途中で「道がなくなる」というお約束もバッチリ。空港に降りた時点でなんとなく予感できるバス飛行機突
『A.I.』(2001)
「ロボットが人間を愛してくれる。では、愛される側の責任はどうなるのか?」
観客は、この問いを胸に2時間と26分の旅にでる。
スピルバーグ監督×子供ということなので、もう少しソフトなお話かと思っていた。とんでもなかった。なんというヘビー級のパンチ力。
さみしい、愛されたい、と思うことはとても苦しい。人間が生きる限り、一生戦わなければならない感情である。だから、その苦しみを少しでも和らげてもらっ
『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』(2016)
ロンドンの片隅に転がるジェームズは、いかにも関わりたくないという感じのストリートミュージシャンだ。そんなジェームズが人や猫に助けてもらって、人生を取り戻していく。
とってもかわいい猫のボブ。茶トラ猫は英語では「ジンジャーキャット」というのが勉強になった。このお話、「猫のボブがジェームスに幸運をもたらした」というのは間違いじゃないけど、それだけだろうか。
お金もなくてクタクタのズタボロ。それでも
『クール•ランニング』(1993)
まず、この時期に『クール・ランニング』をかけてくれた金ローにありがとうをいいたい。面白かったし、泣けた。
オリンピックにでることの意味やオリンピックそのものについて、改めて真っ直ぐな爽快感をもらった。「メダルを取っても自分を満たすことはできなかった」というアービングコーチの言葉に、アスリートの精神世界の一部を垣間見たような気がした。
この映画の一番好きなところは、自分に誇りをもち、自分らしくい
トム・クルーズについて
最近、トム・クルーズのことばかり考えている。具体的には『トップ・ガン』のころのはちきれんばかりのトムである。嫌なこと、面倒なこと、疲れることをする前に、はちきれんばかりのトムを脳裏に浮かべると、不思議と心が軽くなる。
画像検索をする。なんてハンサムなんだろう。改めてその出演作にも驚く。マーヴェリックであり、レスタトであり、イーサン・ハントであるなんて。
トムが大活躍していた頃、「またトムか」と