『A.I.』(2001)

「ロボットが人間を愛してくれる。では、愛される側の責任はどうなるのか?」

観客は、この問いを胸に2時間と26分の旅にでる。

スピルバーグ監督×子供ということなので、もう少しソフトなお話かと思っていた。とんでもなかった。なんというヘビー級のパンチ力。

さみしい、愛されたい、と思うことはとても苦しい。人間が生きる限り、一生戦わなければならない感情である。だから、その苦しみを少しでも和らげてもらったならば、責任をもたなければならない。

浮気や不倫はなぜ悪いのか?以外なところから、その回答を得た。だがしかし、人間は、愛する人に愛されなかった場合、その人に見切りをつけることができる。それがどんなに困難であろうとも。

「母を愛する」ことしかプログラミングされていないA.I.にはそれができない。愛する心を与えておいて、見切りをつける力を与えないとは、あまりにも残酷である。

PS

オスメントくん出してくるのずるいって。


#映画感想文

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?