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『君に夜をあげる』



『君に夜をあげる』


日が昇れば
日が昇れば消える
星の光を数えることができない

想像するの
あの星座には物語なんて
ほんとはなくて
私との思い出だけ
残ればいい

踊っている地球の上で
しがみ付いて光を眺める
明るいうちは海と約束して
夜になれば星を見つめる
どうしたいとか
こうしたいとか私にはあっても
今日はここにあって
そういう私は
ここにいる

日が沈めば
日が沈めば

解放されるんだ全てから
明後日の香りもしない
真っ暗な世界で
輝いてみえる星空が綺麗で
昼間の誓いを捨てて
ひっそりと息をしようとする
踊って考えるの
踊って考えるの
人は皆違うんだから
あなたはあの星で
あの人はあの星で
瞬いて見える輝きが
明日なんて忘れて
今だけを見てくれって
強く強く放つ光

そう
どれも別の星で
どれも届かなくて
その輝きはずっと綺麗で
どうやって輝いてるかなんて分からなくて
ずっとずっと
綺麗で
明日がやって来て

消えるの

ああ
来てくれたのねって
日常が始まって
微笑むの

わたしの太陽のような






君が
わたしの希望を

全部掻き消すの



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