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2022年の計にオススメの、"マイクロ思考“

あけましておめでとうございます。米川(@yoneshi0320)です。

2022年、これから求められる人材「バフ人材」。彼ら彼女らが発揮する「バフ(=チームの能力を最大限発揮させる行為)」に関するnoteです。

バフ人材とは?は、こちらをお読みください。

30秒で読める要約

・1年のはじめに立てた目標を達成できない人は多い
・目標未達自体がストレスになっていたので、プロに相談してみた
・目標達成のための要点は、3つだけ
 1)手段を目的化する
 2)あきれるほど「小さなStep」ではじめる
 3)事前に失敗例をあげ、対応策を準備する
・これらを総じて”マイクロ思考”という
・大事なのは、目標そのものではなく達成のための習慣獲得
・小さなStepをやることで、はじめて「やる気」が出る
・失敗とその対応策(=成功事例)を自分の中にストックしておく

1年の計は元旦にあり。ただし……

新年ですね。気持ちあらたに、目標を立てる方も多いでしょう。かくいうぼくも、3-4年前まではこの時期に1年を見通して考えるのが恒例。

・週X回はジムに通って、体脂肪率Xパーセントになる
・飲み会の頻度を下げて、XX万円貯金する
・仕事でX00万円クラスの案件を、XX件受注する etc……

しかし、達成するのはほぼ稀(まれ)。仮に達成したとしても理由が「できそうな目標」にしたのがほとんど。これでは本末転倒で、毎年悩ましい年末を過ごしていました。

計画は100%修正が入る

目標達成しないこと自体がストレスになってしまい、お酒や外食頻度も増えどんどん不健康に。このままではマズいと思い、目標と計画のプロ、当時お世話になっていた新規事業コンサルタントに相談しました。

国内外の大企業数社と年間1,000万円をこえるフィー(=依頼料)で契約をしている彼からのアドバイスは、たった3つ。

1)手段を目的化する
2)あきれるほど「小さなStep」ではじめる
3)事前に失敗例をあげ、対応策を準備する

ぼくは(ご本人の了承をえて)これらを「マイクロ(=小さい、目の前の)思考」と名づけました。

1年の目標 < 人生の目的

たとえば「週X回はジムに通って、体脂肪率Xパーセントになる」は1年の目標。ですがこれを抽象化し「人生の目的」に昇華させるとどうでしょう?

ひとは老いれば必ず筋肉量が減ります。すると歩行時に骨や関節で体重を支える比率が多くなり、負担がかかります。さらに衰えが進行すると骨折や関節痛、ヘルニアを発症するリスクもあります。

つまり、豊かで健康な人生をおくるには「筋肉量を一定保持する運動習慣(=手段)の獲得」が大切なのです。体脂肪率が減るのはその結果に過ぎず、さらにハーバード大学の研究結果では、除脂肪体重(=体重から脂肪を除いた重さ)が低いのはもちろん、高くても心血疾患での死亡率が高まりました

もちろん(体脂肪率が低ければ)割れた腹筋が手に入ります。が、容姿だけで異性にモテてるのは、よくて30代前半まで(もちろんそれ自体を否定するつもりはありません)。「1)手段を目的化する」で言いたいのは、目標達成そのものではなく、手段(=目標を達成する習慣)の大事さです。

30秒だけ本を読む

週3回のジム通い、1日1時間の英語聞き流し、1週間に1冊の読書etc…。これらが続かない理由は数あれど、大きな要因のひとつは「続かない大きさだから」。

脳の側坐核(そくざかく)という部位は、作業を始めて筋肉を動かすとアセチルコリンという神経伝達物質を分泌します。これに周辺の脳細胞が反応すると、作業そのものに楽しみを見出す「作業興奮」がおこる。これが「やる気」のメカニズムと言われています。

彼からのアドバイスは、とかく小さなStepではじめる。それも「自分が他人から聞いたらあきれるほど小さなもの」から。たとえばジム通いなら、筋トレしなくてもいいからジムまで行く。読書なら30秒だけ、1ページだけ読む。

「2)あきれるほど「小さなStep」ではじめる」で大事なのは、作業興奮を自覚し楽しむこと。面白いことに「30秒だけ」と決めると「1分読みたく」なり、「1分だけ」と決めると「3分読みたく」なり……。結果的に3年経った今は、本を30分読まない日があると気持ち悪いほどです。

失敗を準備しておく

「新規事業の計画でもっともダメなのは、市場が伸びるとか競合がいないとか、うまくいく理由や状況説明ばかりあるもの。自分がコンサルする大手なら最低300、多い時は500個は失敗する理由と状況を上げてもらい、対応策もセットで事前に準備してもらう」と、前述のコンサルタント。

一見、「そんなことしたら失敗が怖くなり、思考や行動が止まらないか?」と不安になります。が、同時に「失敗しそうな状況にうまく対応した、他社事例のインプット」を行うそう。すると、実際に失敗しそうな状況になっても「すでに(その失敗には)対応しているから」と、自信をもってお客さんが行動でき、成果を挙げています。

いまやダイエットや他言語習得において、成功事例と同じぐらい失敗談はSNSでいくらでも収集できる時代です。成功事例からは、どんな対応策をとったのか?失敗事例からは、どんな失敗が想定されそうか?をそれぞれ収集する。

つまり「3)事前に失敗例をあげ、対応策を準備する」は、計画の時点で既に失敗と成功を疑似体験しておき、いざ直面した際に焦って愚策を考えるリスクを排除することが目的です。

変化の多い2021年だったので

ひきつづき変化の大きい2020年代は続きそうです。そんな時代を生き抜くあなたは素晴らしい目標をいくつも掲げているでしょう。

高い目標を掲げること自体は、人類を進歩させるとても素晴らしいものです。ぼくも異論は全くありません。しかし、目標達成に捉われて小さな習慣を身につけることや、プロセス自体の楽しさを見過ごすのは、非常にもったいないです。

完璧な計画を立てにくい時代だからこそ、今年は小さなこと/目の前のことに集中し、「そんなに頑張ってないけど偉大な目標が達成できた」を目指してみませんか?ぼくはあなたの挑戦を、かげながら応援しています。

まとめ

・1年のはじめに立てた目標を達成できない人は多い
・目標未達自体がストレスになっていたので、プロに相談してみた
・目標達成のための要点は、3つだけ
 1)手段を目的化する
 2)あきれるほど「小さなStep」ではじめる
 3)事前に失敗例をあげ、対応策を準備する
・これらを総じて”マイクロ思考”という
・大事なのは、目標そのものではなく達成のための習慣獲得
・小さなStepをやることで、はじめて「やる気」が出る
・失敗とその対応策(=成功事例)を自分の中にストックしておく

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
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次回は2022年1月8日(土)更新予定

よろしくおねがいします。
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