【前編】小学校受験を経験したすみれさんに聞く! 学びを左右する「日本語力」の正体……実は「想像力」だった?
今回は、Instagramで小学校受験やおうち英語について発信しているすみれさんにインタビューをさせていただきました!
お子さんの受験や、読み聞かせの経験を聞かせていただいて見えてきたのは……
小学校受験に限らず、その後の学習効率を下支えする「日本語力」。
そして、その源泉である「想像力」について、前編・後編にわたってたっぷりお届けします!
今回のゲスト
すみれ さん
小学校受験・おうち英語に挑戦するニ児の母。長男は国立小学校、次男は公立小学校に通っている。SNSやブログにて子どもの教育について発信中。著書『小学校受験 家庭でできる22のこと』(Amazon kindle)
小学校受験を通して実感!「日本語力」の大切さ
——まずは、小学校受験をされたきっかけについて簡単にお伺いできればと思います。
子どもが幼稚園に入ったころから、その子の特性を意識し始めたのがきっかけですね。
上の子が繊細な性格でものづくりが好きだったので、「小学校受験が合っているんじゃないか」と思いチャレンジしました。
子どもが自分の好きなことを伸ばせる学校がいい、楽しい学校生活を送ってほしいという思いがありました。
でも、「小学校受験は絶対」とは思っていません。受験のチャンスは小学校以降ももちろんありますし、その子の特性に合ったものがいちばんだと感じています。
——しっかりお子さんに寄り添っていらっしゃるんですね。小学校受験は保護者さまと二人三脚で対策を進められたと思いますが、大事だと思った力はありますか?
やっぱり「日本語力」だと思います。
面接で簡単な質問に対して、「なぜですか?」と問われてしっかり子ども自身の意見や理由が言えることが大事なんです。答えを暗記して覚えたことを言うのではなくて、子どもの中から出てくる言葉で人に伝えることが重視されているように思います。
小学校受験は試験の内容としては極端に難しいわけではないんです。昔話や積み木遊びなど、普段の生活に馴染み深い問題が出るんだなと感じました。だから家でも、自分の言葉で説明できるように声かけをしていましたね。
——まさしく生活全般を凝縮した問題が出るからこそ、普段の生活から、自分の言葉で説明できるよう練習していったんですね。
お子さんへの問いかけにしっかり答えてもらう難しさは、ヨンデミーをご受講されている保護者さまからもよく伺います。すみれさんが実践されているコツや気を付けている点はありますか?
いちばんは「具体的に聞くこと」ですね。
「今日幼稚園で何が楽しかったの?」と聞いたり、先生に𠮟られたと聞けば「なんで先生は怒ったのかな?」「(それに対して)どう思ったの?」と聞いたりしていました。
——「具体的に」はとても大事なコツですね!
私たちも、本の感想を引き出すときには「どのページが好きだった?」などと聞くとしっかり答えてくれる、というコツをお伝えしています。子どもにとって、何かを自分の言葉で説明するのはとてもエネルギーのいる大変な作業なので、こちらがしっかりサポートをしてあげることが大事ですね。
そうですね。つい抽象的に「今日幼稚園どうだった?」って聞いてしまうと「うーん、別に」と言われていました。実は今でも漠然と質問すると素っ気なく「別に」とか「普通」とか言われちゃうんです。
——「すみれさんを理想のモデルとして頑張ろう!」と思って見ている方もたくさんいらっしゃると思いますが、やっぱりすみれさんでもいまだに苦労されていることがあるんですね……!
その後の学習を大きく支える「想像力」
——先ほども話に上がった「日本語力」ですが、世間では「国語力」とも言われます。
すみれさんにとってこの「日本語力」を説明するとしたらどんなものになりますか?
語彙力やコミュニケーション力も大事ですが、やっぱり「想像力」ですね。
小学校受験では、国語の問題のように文章を読んで解くことよりも、コミュニケーションに比重が置かれているんです。
人の話を耳で聞いてその指示通りに制作・作業をするテストや、お話を記憶する問題があるのですが、「指示を聞き取る」ところにわが家ではとても苦労しました。
「赤い折り紙を二つに折って、ここに貼って、ここに紐で結んでください」とか「青いバスに乗って女の子が遠足に行きます」とか、文章を文字のまま理解して覚えるのってとても難しいんです。
まず絵や映像にして文章を理解できないと覚えられません。そうやってイメージできるか、想像力を働かせることができるかがキーポイントだと思います。
——なるほど。文字を絵や映像に変換することでグッと理解のしやすさが上がりますね! 耳で聞くものだけではなく、読んで理解する際にも想像力は重要そうです。
小学校受験で鍛えた想像力が、その後の小学校生活に活きていると感じる場面はありますか?
算数の掛け算や文章題のイメージのしやすさはとても感じています!
飲み込みは早いです。具体的なイメージとして「2×3」を見たら、2つのアメが3つある絵がパッと浮かんでくるような感じです。逆に、九九や式の作り方をまだ知らなくても、文章題を読んでイメージとして理解できるということもあります!
受験では聞いて想像することがメインでしたが、文字からの想像でも同じであると感じています。
——想像力を鍛えることで勉強の基礎がしっかりできているんですね! 問題の解き方を覚える前の理解の重要さがとてもよく分かります。「小学校受験の経験で小学校3年生くらいまで算数の概念はスムーズに理解できる」と言われていますが、その理由にもつながってきそうですね。
(▽お子さんがつまずきがちな文章題については、こちらの記事でも詳しくお届けしています!)
——想像力は大人になっても大事な力となってくると思いますが、ご家庭で想像力を育むための取り組みはされていましたか?
子どもには、好きなことを自由にさせるようにしています。上の子は家でレゴで遊ぶことが大好きなんですが、夢中になって遊んでいる時に部屋がぎょっとするくらい散らかっていても、「片づけなさい!」とは言わずに集中が途切れないようにしています。
散らかっている部屋は想像力のものすごく広がっている空間だと思っているので、邪魔せずに自由に遊ばせていますね。没頭している瞬間を壊してしまわないように見守っています。
——それはとても素敵ですね……!
私たちも、没頭している瞬間は大きなカギになると感じています。読書でも「リーディングゾーン」というものがあって、周りの音が聞こえなくなるくらい読書に没頭している経験を子どもたちが何回できるかというのがすごく大事なんです。
本を読んで没頭している瞬間って、文字を読んでいるというより、本がそのまま映像として入ってくる感覚だと思います。没頭と想像は子どもたちにとって密接に関係していて、まさしく「想像の力」が生まれる瞬間なのかもしれません。
(後編につづく)
インタビュー後編では、読み聞かせと日本語力との関係、読み聞かせから一人読みへスムーズに移行するために大切なことなど、たっぷりお届けしていきます。まだまだ盛りだくさんのインタビューは必見です!
▽小学校受験・おうち英語のリアルがわかる! すみれさんのInstagramはこちらをチェック
https://www.instagram.com/suuuumam0513
▽お子さんが読書に夢中になれる習い事 ヨンデミーオンラインはこちらをチェック!
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