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yomogi
2021年4月22日 18:16
もうすぐ米寿を迎える祖父は、隔日ほどのペースでLINEをくれる。遠方に住む親戚一同11人が集うグループラインに、他愛もない日常の出来事から、社会情勢についてまで、幅広い内容のメッセージが通知に流れる。まるで短いエッセイのような、そのくらいの文量で、吹き出しの中に彼の抒情を凝縮する。わたしは祖父のLINEが大好きだ。と言うより、彼の紡ぐ言葉が大好きだ。『ゆっくり目の電車に乗って、ゆっくり目