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【読書暦】2006年に読んだ本

【★☆☆☆☆】ダ メ【★★☆☆☆】普 通【★★★☆☆】面白い【★★★★☆】お薦め【★★★★★】名 作


★★☆☆☆ 「深夜特急4 シルクロード」沢木耕太郎 新潮文庫12/30\
★★☆☆☆ 「深夜特急3 インド・ネパール」沢木耕太郎 新潮文庫12/28
★★☆☆☆ 「深夜特急2 マレーシア半島・シンガポール」沢木耕太郎 新潮文庫12/21
★★☆☆☆ 「西日の町」湯本香樹美 文春文庫12/19
★★☆☆☆ 「淑やかな悪夢 英米女流怪談集」シンシア・アスキス他 創元推理文庫12/17
★★★☆☆ 「深夜特急1 香港・マカオ」沢木耕太郎 新潮文庫12/13
★★★☆☆ 「ナイフ」重松清 新潮文庫12/8
★★★☆☆ 「プラナリア」山本文緒 文春文庫12/4
★★☆☆☆ 「蚊」椎名誠 新潮文庫11/30
★★★☆☆ 「奇術師」クリストファー・プリースト ハヤカワ文庫11/23
★★☆☆☆ 「廃屋の幽霊」福澤徹三 双葉文庫11/14
★★★☆☆ 「獣どもの街」ジェイムズ・エルロイ 文春文庫11/8
★★★☆☆ 「死者の書」ジョナサン・キャロル 創元推理文庫10/31
★★★☆☆ 「天使」佐藤亜紀 文春文庫10/24
★★★☆☆ 「恋忘れ草」北原亞以子 文春文庫10/18
★★☆☆☆ 「昨日の恋 爽太捕物帖」北原亞以子 文春文庫10/15
★★★☆☆ 「死神」篠田節子 文春文庫10/13
★★★☆☆ 「OUT」上・下 桐野夏生 講談社文庫10/9
★★☆☆☆ 「人狼戦線」平井和正 祥伝社10/5
★★☆☆☆ 「魔境の狼男」平井和正 祥伝社9/30
★★★★☆ 「ゲド戦記(V)・アースシーの風」アーシュラ・K.ル=グウィン 岩波書店9/25
★★★★☆ 「ゲド戦記(IV)・帰還」アーシュラ・K.ル=グウィン 岩波書店9/24
★★☆☆☆ 「狼のバラード」平井和正 祥伝社9/22
★★★☆☆ 「ゲド戦記(III)・さいはての島へ」アーシュラ・K.ル=グウィン 岩波書店9/17
★★☆☆☆ 「夜のミッキー・マウス」谷川俊太郎 新潮文庫9/15
★★☆☆☆ 「都市伝説セピア」朱川湊人 文春文庫9/14
★★★★☆ 「ゲド戦記(II)・こわれた腕輪」アーシュラ・K.ル=グウィン 岩波書店9/10
★★★☆☆ 「アンドロイドお雪」平井和正 ハヤカワ文庫SF9/9
★★☆☆☆ 「スノーグース」ポール・ギャリコ 新潮文庫9/7
★★☆☆☆ 「エレンディラ」G.ガルシア=マルケス ちくま文庫9/2
★★☆☆☆ 「魔法」クリストファー・プリースト ハヤカワ文庫8/26
★★★★☆ 「ゲド戦記(I)・影との戦い」アーシュラ・K.ル=グウィン 岩波書店8/20
★★☆☆☆ 「峠 慶次郎縁側日記(四)」北原亞以子 新潮文庫8/18
★★☆☆☆ 「おひで 慶次郎縁側日記(三)」北原亞以子 新潮文庫8/12
★★★★☆ 「武家用心集」乙川優三郎 集英社文庫8/2
★★☆☆☆ 「土星を見るひと」椎名誠 新潮文庫7/25
★★☆☆☆ 「メビウスの時の刻」船戸与一 中公文庫7/18
★★★☆☆ 「漂泊者」風間一輝 角川文庫7/12
★★★☆☆ 「キッドナップ・ツアー」角田光代 新潮文庫7/3
★★★★★ 「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」上下 リチャード・アダムズ 評論社文庫6/30
★★★☆☆ 「ループ」鈴木光司 角川ホラー文庫6/13
★★★☆☆ 「らせん」鈴木光司 角川ホラー文庫6/12
★★★☆☆ 「リング」鈴木光司 角川ホラー文庫6/9
★★☆☆☆ 「蔭の棲みか」玄月 文春文庫6/7
★★★☆☆ 「猛スピードで母は」長嶋有 文春文庫6/4
★★☆☆☆ 「熊の敷石」堀江敏幸 講談社文庫6/2
★★☆☆☆ 「花腐し」松浦寿輝 講談社文庫5/31
★★★☆☆ 「アルケミスト」パウロ・コエーリョ 角川文庫5/28
★★★☆☆ 「冒険の国」桐野夏生 新潮文庫5/28
★★☆☆☆ 「時の石」栗本薫 角川書店5/25
★★☆☆☆ 「臨死体験」上・下 立花隆 文春文庫5/24
★★☆☆☆ 「オルタード・カーボン」上・下 リチャード・モーガン アスペクト5/6
★★★☆☆ 「ラブクラフト全集1」H・P・ラヴクラフト 創元推理文庫5/2
★★★☆☆ 「雨にぬれても」上原隆 幻冬舎アウトロー文庫4/16
★★★☆☆ 「喜びは悲しみのあとに」上原隆 幻冬舎アウトロー文庫4/12
★★★★☆ 「アルジャーノンに花束を」ダニエル・キイス ダニエル・キイス文庫/早川書房4/9
★★★☆☆ 「幸福な王子」オスカー・ワイルド 新潮文庫4/6
★★★☆☆ 「ハーレムの熱い日々」吉田ルイ子 講談社文庫4/3
★★☆☆☆ 「目からウロコのシナリオ虎の巻」新井一 新潮文庫3/30
★★★☆☆ 「かもめのジョナサン」リチャード・バック 新潮文庫3/28
★★★☆☆ 「O・ヘンリ短編集(一)」O・ヘンリ 新潮文庫3/28
★★★☆☆ 「職業欄はエスパー」森達也 角川文庫3/11
★★☆☆☆ 「修羅を生きる」梁石日 幻冬舎アウトロー文庫3/10
★★☆☆☆ 「タクシードライバー一匹狼の歌」梁石日 幻冬舎アウトロー文庫3/7
★★☆☆☆ 「ガンバとカワウソの冒険」斉藤惇夫 岩波少年文庫3/5
★★★☆☆ 「友がみな我よりえらく見える日は」上原隆 幻冬舎アウトロー文庫3/2
★★☆☆☆ 「診療室にきた赤ずきん」大平健 新潮文庫2/28
★★☆☆☆ 「ソングマスター」オースン・スコット・カード ハヤカワ文庫2/22
★★☆☆☆ 「シュラー博士の願いをかなえる一番いい方法」 ロバート・シュラー 知的生きかた文庫2/12
★★☆☆☆ 「カノン」篠田節子 文春文庫1/26
★★☆☆☆ 「不可触領域」半村良 角川文庫1/10
★★☆☆☆ 「長恨歌/不夜城・完結編」馳星州 角川文庫1/6


 この年、スタジオジブリで宮崎駿監督の息子である宮崎吾朗がアニメーション監督のデビュー作として『ゲド戦記』を演出していると聞きました。それで映画の前に原作を読んでみたいと思いました。アーシュラ・K.ル=グウィンはそれまでSF作家という認識が強く、また前に読んだ本にも強い思い入れはなかったので、あまり期待していなかったような気もします。
 ただ『ゲド戦記』というタイトルはずっと昔から知っていました。SF作家の大原まり子が好きな作品の一つに挙げていた記憶があります。

【換骨奪胎】を目指したのでしょうが、あまりに粗削りな脚色でした。

 海外ファンタジーはSF小説に次いでそこそこ沢山読んでいましたが、『ゲド戦記』はどれにも似ていない哲学的な人間ドラマでした。と言っても児童文学作品のシリーズとして出版されているくらいなので、読書が難しい本ではありません。そして私が親なら、子供にはラノベよりこちらを先に読むことを薦めます。ハリポタや指輪物語よりも断然好きな作品です。

 H・P・ラヴクラフトの小説を初めて読んだ年でもありました。この時はまさか彼と自分の誕生日が同じだとは知る由もありませんでした。ここから10年以上気づかないまま、創元推理文庫の「ラブクラフト全集」を5巻ほど読みました。
 私が好む世界観で、明または陽に当たるのが宮沢賢治の童話なら、暗または陰に属するのがH・P・ラヴクラフトの怪奇小説だと言えるでしょう。そういった両極にあるものに興味を抱く性格です。あらゆる場面で繰り返し現れる私の中の混沌です。清濁併せ呑むとはそういうことです。
 最後はどこへ向かうのでしょう。

 この読書歴を良く見たら、入れないはずの啓発本が1冊ありますね。

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SF小説が好き

<(ↀωↀ)> May the Force be with you.