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「配慮」ってどこまで必要なんだろう?

「えー!マジかー!」

私がサウナの受付で、会計をしていた時のこと。
サウナから出て、ホカホカしていたところにこのノイズである。

新規で入ってきたふくよかな中年女性。
入口でこう叫び、落胆していた。



私がよく行くサウナは、現金支払に対応していない。クレジットかQR決済のみ。

そう、ふくよかな中年女性は現金が使えないことに対して
「えー!マジかー!」
と落胆していたのである。

その後も
「お風呂に入りたいだけなんだけど」
などどゴネていたが、その後どうなったかは知らない。



この時代に
「現金が使えなくてゴネる」なんてあるんだなと。

現金決済一択と聞いて、
「えー!マジかー!」(じゃあやめようかな)
と思うことはあっても、その逆はない。

もはや、キャッシュレス対応って当たり前になりつつあるのかなと思っていたけど…
現金支払いができなくて怒る人って、いるんだなあ。

そういえば、以前読んだこの本。
「デンマークはキャッシュレス社会が進んでいる」という話があった。

著者は日本人でデンマークに住んでいるが、
一時帰国した時にそう感じたらしい。

それを読んで、でも日本も結構進んでるのでは?
私が行ったサウナのように、現金NGな店も増えてきてはいるし…と思っていた。

でも、著者曰くデンマークと日本で決定的に
違うところがあるという。

それは…

時代に合わせて前進する際に、現行のシステムを併存させるか、古いシステムをバッサリ切り捨てるか、という違いである。

「デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか」より引用

日本は顧客への配慮から、新しいシステムを導入する際にも古いシステムを併存させる傾向がある。それに対して、デンマークは古いシステムをバッサリ捨てて、新しいシステムに「乗り換える」。

「デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか」より引用

そうか、そこなのか!とすごく納得。
配慮による併存。

確かに古いシステムを併存って、よくあるよなあと。

たとえばクレジットカードの明細。
Web明細一択にすればいいのに、郵送希望の人には郵送対応してたりとか。(カード会社によって違うとは思うけど)

まさに顧客への「配慮」なんだろうけど…
いつまでも古いシステムにすがる人への配慮を続けていると、手間も時間もかかって効率悪いよなと。

あと、現金対応してるセルフレジも大変だろうな。まあセルフに限らずだけど。

レジの仕組みは全く詳しくないけど、現金対応するか否かで、結構コスト変わってくるんじゃないかなあと。

素人が考えただけでも、現金対応するだけで

・紙幣、硬貨の投入口の設置
・お釣りの補充
・紙幣や硬貨が溢れた時の回収

などが必要になるわけで。

もしかして、オンラインで紙幣と硬貨の量管理して、自動的に回収や補充がされてるとか?
量の管理はできても、さすがに自動補充はされないよねえ?

というか、そんなところに技術使わなくても、
キャッシュレスにしてしまえばいいのに…という気もする。
その思い切った判断ができないところが、日本の良いところでもあり、イマイチなところでもあるのかなあと。

ということで
サウナで遭遇した女性の発言から考えた「配慮」とは?という話でした。

あの女性、あの後どうなったんだろう?

<あとがき>
個人的にはバッサリ切り捨ててもいいと思うんですが…新旧システムが併存してるものって、実はたくさんあるんでしょうね。
今日もありがとうございました。


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