見出し画像

京町家に泊まってみて。街全てがひとつの巨大なホテルにみえてきた。

(引き続きのコロナ禍です。お出かけには細心の注意と心配りをお忘れなく…。)

 note投稿開始から30日目。やっと晴れ間が見えた休日の30回目の投稿は、ちょっと毛色の違う旅の話題にしてみました。


 まだインバウンドで賑やかだったコロナ禍前の年末に家族で京都観光へ行き、古い京町家を改装したお宿に4泊してまいりました。観光とはいえ、街に溶け込むようじっくり滞在するには好都合なお宿でした。

 滞在先はコンドミニアム形式の古民家。
 ただ、チェックインの為の「フロント」がお宿にありません。宿の場所からちょっと遠くて、車でないと行けない距離なのです。
 まずは京都に到着して京都駅を降りたら、駅近くにある「フロント」のオフィスでチェックインを済ませます。カギを受け取り街中を自力移動です。路線バスかタクシーか。

京都らしい狭い路地にありました。

 スタッフが宿の近くにいない…。やれやれ。
 こんなスタイルにフッと思ったのですが、もしかしてこのお宿は、京都の街全体を巨大なひとつのホテルに見立てたか???

 つまり、ホテルの「フロント」は京都駅近。駅はさながらホテルの「エントランスホール」。「客室」は街中のあちこちに点在する京町家を改装し配置。「レストラン」は京都ですから街中に無数に存在する飲食店。ルームサービスだって今どきならUberあるしね。「大浴場」だって街中の銭湯(但し気持ちよいお風呂はお宿内にありますけどね)。「土産物売り場」も街中にたくさんあるわけだし、街全体がまるで大きなホテルみたいな感じ。
 日本建築の「借景」という考えがダブりました。ほぼ借り物だらけでも成り立つ。

 京都みたいな観光都市であれば、あえてホテル建てて施設をあれこれ作らなくてもいい…。かえって京都生活に馴染んで京都の日常を堪能できるよい仕組みだなぁと勝手に思いましたよ。

目の前に同系列のお宿が。
つまり道路はさながらホテルの廊下?

間口狭い京町家をお宿に大改造


玄関は引き戸ではなくセキュリティしっかりなドア。

さて、フロントから"お部屋"にたどり着きました。
 建物は間口が狭くて奥行きのある京町家の作り。通称(うなぎの寝床)と言われる細長い造り。

 玄関を開けて、元(店の間)だったであろうスペースの一画で靴を脱ぎ、格子戸のある続きの2畳ほどの小上がりにてコートを脱いで室内にはいります。入るとすぐにキッチンスペース。元々玄関続きの細長い土間(通り庭)だったと思われますが、フローリングに改造されており居間との一体感あり。土間部分の天井は吹き抜けのままなので、狭い空間ながら窮屈感はないです。ガス器具はつかえませんがレンチンできますので、自炊に不自由はありません。
 通り庭の最奥に綺麗な風呂場。小さな庭(奥庭)を見ながらのんびり浸かれます。1階の居間(座敷、客間)からも庭(奥庭)が床の間越しに望めます。
 2階に寝室がふた部屋。道路側の部屋からは窓を開けると細い路地が見下ろせ、京都にきた実感がわいてくる景色です。


 滞在した季節が真冬だったのですが、底冷えする京都は1階は辛いもの(学生時代はかなり大変でした…)。寝室2階配置は大正解。それでも寒い。
 今回も、京都はこの冬1番の寒気が入り、雪がチラつくコンディション。エアコン完備とは言えむっちゃ寒いが、ホテル滞在にはない京町家での貴重な京都体験でした。
 それにしても冬の京は寒かった。

玄関
キッチン(左右の柱から向こう側が通り庭部分
キッチン吹き抜け(最奥が風呂場)
居間(まどの向こうは奥庭)
寝室(2階)
寝室2(2階道路側)
改装された町家が立ち並ぶ。

また、京都行きたいな。

               yoitenki4110

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?