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24歳って、半端だね

いつの間にか、年齢を表記する時は「才」ではなく「歳」を使うような年齢になってしまった。これらの使い分けって、何だったんだろう。

これまで様々な年齢を経験してきたわけだけれど、その年齢ならではの葛藤や悩みがあるような気がする。

例えば、「18歳」なら大学進学や就職、進路に悩む年齢だし、「20歳」も就職活動や始まったばかりの社会人生活のことで悩む年齢だろう。

もちろん一概にそうとは言えないのだけれど、年齢ごとにある程度多くの人が通るであろう悩みや葛藤があるはずだ。

「24歳」もまた特別な年齢だと思っている。

一見、24歳にはこれといった特別感はなく、24歳も25歳も変わらないだろうと思われがちだ。それらの違いを強いて挙げるなら、アラサーか否かの違いくらいかもしれない。

実際、現在24歳の人、24歳を経験済みの人たちが全員24歳を特別だとは思っていないだろうし、男女による感じ方の差もあるだろう。

その中で「24歳」に思うことは、何かと中途半端に感じやすい、ということだ。

仕事にしても、恋愛にしても、その他の生活にしても。

「とりあえず3年」を信じて新卒入社した会社で働き続けているものの、いよいよその3年目を迎え、これから先どうしようかと悩む。

すでに辞めてしまった同期もいる中で、ここまでやってこれたと誇らしげな自分、反面このままで良いのか?と不安を覚える自分、そんな両者の間で板挟みになる。

長年付き合ってきた恋人との関係性をどうしていくか。

前向きに結婚を考えたい自分と「まだ結婚するには早いんじゃ...」と消極的になる自分との間で板挟みになる。

葛藤を抱えたまま決断を先延ばしにし、何となく日々を過ごしてしまう、またそんな日々を中途半端に感じてしまう、それが24歳なように思う。

いよいよ「子ども」とは言い難い重みのある年齢になり、まだまだ子どもでいたい自分と、「本当に大人になっていくんだな」と寂しさや責任感を感じる自分がいる。

1年後には25歳。もしかすると、25歳も24歳と大して変わらないのかもしれない。相変わらず、中途半端でやきもきしながら過ごすのかもしれない。

けれど、中途半端というのは、まだまだ途上ということでもある。

受験で言えば、まだ志望校が決まっていない中でとにかく勉強だけはしている状態で、就職活動で言えば、まだ自己分析や企業研究をしている段階なのだろう。

何らかの結果が出るまでには必ず過程が存在する、24年間という決して長くはない人生の中で、僕らはそれを学んできているはずだ。

「まだまだ途上だよな」

3年後も、10年後も、30年後もずっとそう言っているのかもしれない。

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